自動車用ヘッドランプなどプラスチック金型を手掛ける名古屋精密金型(愛知県知多郡東浦町、0562・84・7600)は昨年、渡邊祐子氏が社長に就任し、金型メーカーの新たな可能性に挑戦。地元である東浦町の特産品であるぶどうを原…
GALAXY HDとMEISEIが業務提携、金型メンテナンスなどで協業
九州の需要増に対応
溶接機メーカーや金型メーカーなどを傘下に収める「GALAXYホールディングス(HD)」とプラスチック金型メーカー「MEISEI」は、2月に業務提携を開始。金型メンテナンスの「2極統合体制」構築に関するMOU(基本合意書)を締結し、新たな協力体制を作った。金型メンテナンスでの協業、互いが持つ技術や強みの共有などにより、1社単独では解決が難しい課題に対応する。将来的には、市場シェア拡大や付加価値の高い提案などを共に実現していく。

2社の提携のきっかけは、九州地方の金型メンテナンスの需要増加だ。MEISEIの渡邊祐子社長は「自社のメンテナンス要員だけでは人手が足りない状況」と話す。同社は九州地方の顧客から金型メンテナンスを依頼された際、熊本県の九州事業部から人を派遣している。また、人手が足りない時は宮崎県や愛知県から人を派遣するケースもあるという。「人手不足に加え、九州地方の窓口が1カ所のため、初動対応の遅れなどが課題だった」(渡邊社長)。
そこで、佐賀県に拠点を持つGALAXYHD傘下の「JACKSTELLA(ジャックステラ)」と協業。佐賀県近隣のMEISEIの顧客に対し、ジャックステラがトラックによる金型の引取、型ばらし、溶接までの初動対応を完結できる体制を作る。
渡邊社長は「自社が手掛ける自動車ランプ用金型の型ばらしは、ノウハウがあるため、技術指導は必要だ。しかし、型ばらしのやり方を習得してもらえれば、金型の引取から溶接までの初動対応を委託できるようになる」と話す。協力体制を築くことで、金型メンテナンスのリードタイム短縮、メンテナンス要員の作業負荷軽減、輸送コスト削減などを実現する。

協業するのは金型メンテナンスに留まらない。GALAXYHD傘下の鋳造金型メーカー「サンテック」が手掛ける砂型設計の仕事をMEISEIに委託していく予定だ。「サンテックだけでは、人手が足りないケースがある。砂型設計に必要な技術を共有し、より多くの仕事をこなせるようにしたい」(GALAXYHD 市川修社長)。
互いが持つ技術や強みを共有しあう「技術相互補完」にも取り組む。GALAXYHDが得意とするデジタル技術をMEISEIと共有。一方、MEISEIは、長年培った熟練技能をGALAXYHDに教える。互いが得意とする技術や強みを共有し、足りない部分を補い合うことで、共に技能伝承などを進める。
今後について市川社長は「自社が持つAI予知保全の技術をMEISEIのプラスチック金型に応用し、故障予兆を検知できるようにしたい。これにより、金型の長寿命化や品質向上といった付加価値の高い提案を共にしていく」と話した。渡邊社長は「金型メンテナンスの需要は今後も伸びていくと考える。GALAXYHDと協力し、迅速かつ良質なメンテナンスサービスを幅広い顧客に提供したい」。
金型しんぶん2026年4月10日号
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