金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

24

新聞購読のお申込み

ササヤマ 新本社工場が稼働

大型金型の需要に対応

1600トンのトライプレス

1600トンのトライプレス

門形5面加工機

門形5面加工機

自動車や家電製品のプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取市、0858・85・3380)は、鳥取市河原町に本社工場を新設した。大型の精密加工機や大型プレス機、精密加工機を導入したほか、組立、設計の部門を一カ所に集約。大型の精密金型をより効率良く製作できる環境を整え、拡大する大型金型の需要に応える。投資額は24億円。

新本社工場は、敷地面積1万2800㎡、建屋面積4235㎡で、2棟のうち1棟に1600トンの大型試作プレス機(ボルスタ4500×1800㎜)や複数のクレーンを導入したほか、金型の設計や組立部門を集約。製作した金型による試作や最終調整を効率化できるようにした。

もう1棟には、門型5面加工機(ベッド5000×2500㎜)や、横型マシニングセンタ6台とそれに部材を供給するロボット、精密平面研削盤を導入。精密加工やセル生産により、金型の部品の品質を高め、効率良く加工できるようにした。ここで加工した金型部品は自動搬送車で組立・プレスエリアの棟へと運べる。

本社工場の新設は、ウルトラハイテンなどの難加工材に対応する超大型、高難度、高精度の金型の加工技術に力を注げる環境を整えるのが狙い。

笹山勝社長は竣工式で、「旧工場は手狭になっていた。新工場では広い現場、大型で精密な設備、効率良く作業できる環境を整えた。高品質な金型をタイムリーに供給し、市場のニーズに応えていきたい」と語った。

金型新聞 平成28年(2016年)11月14日号

関連記事

米谷製作所、車部品メーカー傘下に

電動化、小物部品に事業拡大 ダイカスト金型メーカーの米谷製作所は今年2月、自動車部品メーカーの田中精密工業グループに入った。自動車の電動化によって事業領域の拡大が求められる中、単独での経営は難しいと判断した。既存事業を継…

ドレス作業を自動化
岡本工作機械製作所

精密平面研削盤「PSG-SA1シリーズ」 現場の課題  一般砥石での研削加工で必須となるドレッシング工程は、研削サイクル中に入れることができないため、その都度オペレータが管理しなければならない。昨今の人手不足や技能者不足…

【特集】匠の技を手に入れろ

金型はこれまで、金型職人の頭の中で製品形状や金型設計を描き、経験やノウハウで調整し、製造してきた。そして金型の「匠」の技は「背中」を見て学ぶもので、習熟への時間はとても長かった。しかし近年では、工作機械やCAD/CAMと…

名古屋精密金型 交流促進と現場見学<br>ロシア視察団が訪問

名古屋精密金型 交流促進と現場見学
ロシア視察団が訪問

 自動車用ヘッドランプなどの金型を製造する名古屋精密金型(愛知県知多郡、0562・84・7600)は9月29日、ロシア視察団の7社9人を受け入れ、金型製造現場を見学するなど交流を図った。今回の訪問と研修は昨年日露首脳会談…

がんばれ!日本の金型産業特集<br>宮澤精機 宮澤 幸弘 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
宮澤精機 宮澤 幸弘 社長

変幻自在の絞り、曲げ 50年のノウハウで金型に独創のアイデア 「強みは設計です」と話すのは、丸・角・異形絞りの順送プレス金型を手掛ける宮澤精機の宮澤幸弘社長。弱電関連の製品をメーンに、絞りは最大15㍉角、曲げは最大30㍉…

トピックス

関連サイト