今なおリーマン・ショック前の7割の生産額―。プラスチック金型は、リーマン前の水準に戻った鍛造型や8割のプレス金型などと比べると回復していない。技術力、そして生産力でも圧倒的に世界をリードした「日本のお家芸」の復活のカギ…
ナガラ三重第2工場が竣工
トライ用大型プレス機を設備
プレス金型メーカーのナガラ(名古屋市中川区、052・362・6066)は9月23日、三重工場の第2工場竣工式を開き、取引先や協力会社、金型業界関係者147人が詰め掛けた。同工場はトライ用の大型プレス機を設備し、高まる大型のプレス金型需要や金型の品質向上に対応する。3年後には第3工場の立ち上げを視野に入れており、EV化や自動運転、AIなど急激な変化を見せている自動車産業の様々な要望に応えられる体制を目指す。
三重工場は敷地面積1万1570㎡。第2工場に設備したのはエイチアンドエフ社製1500tの大型プレス機。加圧能力は8000kNで、地下7mの基礎を作り、トライ専用として活用する。早瀬実社長は「10年前の第1工場の立ち上げ後はリーマンショックで厳しい状況に立たされたが、皆様のおかげでV字回復することができた。一昨年は本社北工場を増設し、大型マシニングセンタや大型レーザー加工機を導入するなど最新設備を整えることができた」と挨拶し、充実した設備に自信を見せる。3年後には大型機械加工工場である第3工場の立ち上げを予定している。 同社について、来賓のトヨタ車体の石黒明二副社長は「自動車業界は今変化している。金型業界もIoTなどチャレンジすることが課題だが、同社は新しいことにチャレンジしてくれる会社だ」と評価すれば、大垣精工の上田勝弘社長も「金型業界はこれから超精密、超複雑、超大型などがキーワード。同社も小型から超大型へ成長してきた。それも早瀬イズムがあるから。若手社員にも十分伝わっており、今後の発展は間違いない」。また、同日に役員人事を発表し、早瀬実社長が代表権のある会長に、早瀬隆士専務が社長に、武原謙二氏が副社長に就任。社長に就任した早瀬隆士氏は「10年後を見越し、『夢こそ力』というプロジェクトを進める。社長としてプレッシャーを感じるが、日本一の金型屋を目指し、やってやろうという気持ちだ」と力強く語り、出席者から大きな拍手が送られた。
金型新聞 平成29年(2017年)11月10日号
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