繊維スリング+アイボルト 金型をクレーンで吊り上げるときフックやシャックルが接触して金型を傷つける—。そんな課題を解消するのが、ルッドリフティングジャパン(大阪市西区、06-6536-8817)が販売する独・ルッド社の吊…
テクノコート ゴーグル付きハンディトーチを開発
手元拡大し超精密肉盛
テクノコート(静岡県藤枝市、054・646・1721)はこのほど、ファイバーレーザ肉盛・溶接装置「スマートレーザー」の肉盛・溶接用ハンディトーチ「スマートゴーグル+スマートトーチ」(特許出願中)を開発した。小型トーチによる優れた作業性に加え、肉盛・溶接部の拡大映像をゴーグル内に映し、細部を確認しながら作業が可能。今春発売を予定する。
ファイバーレーザはYAGレーザに比べビーム品質が向上し、より精密な作業が可能。周辺機器との組み合わせで、様々なワークに対応する。また、エネルギー変換効率が高く使用電力は約6分の1に削減できる。
「スマートレーザー」の加工ヘッドは今まで、顕微鏡をのぞいて作業するタイプとロボットに取り付けるタイプの2種類。顕微鏡タイプは、超精密な肉盛・溶接が可能だが、施工部位によっては大型ワークへの対応が難しい場合もあった。
今回、レーザ設備などを手掛ける大建産業(静岡県浜松市)の協力で新たに開発した「スマートトーチ」は、小型・軽量で取り回しが容易なため、ワークの大きさや施工部位に関わらず作業が可能。小型カメラを内蔵し溶接部の拡大映像を無線でつなげた専用ゴーグル「スマートゴーグル」のモニタで確認でき、従来の加工ヘッドでは難しかった精密な溶接や、溶接材料を使用した肉盛・溶接が可能になった。
トーチの開発に合わせて電源装置も改良。トーチのコネクタやロボット対応の端子を内蔵し、1台で幅広い用途に活用できる。青嶋健太社長は「ファイバーレーザでしかできない精密な仕事が増えている。様々なニーズに対応できるように今後も開発を進めていく」。
金型新聞 平成30年(2018年)3月10日号
関連記事
ユニオンツールは高硬度材向けやCBNエンドミルの小径サイズを大幅に拡充する。焼入れ鋼などを高効率に加工できる「HMGCOAT」のシリーズや、CBNのエンドミルの小径サイズを増やす。 高硬度材に加工に適した、新開発のコ…
機械加工の課題の一つに機内工具測定が挙げられる。特に精密加工分野においては、工具の摩耗状態や刃先の動的振れ量を精確に測定する必要がある。本稿では、撮像式機内工具測定器「Dyna ZERO Vision」の機能説明のほか、…
多機能カッタシリーズ 三菱マテリアルはこのほど、高能率加工用多機能カッタ「VPX」シリーズに低抵抗インサート「Lブレーカ」を追加した。8材種48アイテムを加え、幅広い被削材の加工に対応する。 切れ味重視の設計により低…
大物金型向けを強化 牧野フライス製作所は中・大物金型向けの製品の品ぞろえを拡充する。2月24日、大型の5軸制御立形マシニングセンタ(MC)と、大型NC放電加工機を同時に発売した。インパネやバックパネルなど自動車の意匠性…