加工と表面処理も 非鉄金属や銅などを扱う専門商社の白銅(東京都千代田区、03-6212-2811)は昨年から、ピンやパンチなど特注金型部品の取り扱いを始めている。連携する中国の加工メーカーで製作した部品を輸入し、日本国内…
テクノコート ゴーグル付きハンディトーチを開発
手元拡大し超精密肉盛
テクノコート(静岡県藤枝市、054・646・1721)はこのほど、ファイバーレーザ肉盛・溶接装置「スマートレーザー」の肉盛・溶接用ハンディトーチ「スマートゴーグル+スマートトーチ」(特許出願中)を開発した。小型トーチによる優れた作業性に加え、肉盛・溶接部の拡大映像をゴーグル内に映し、細部を確認しながら作業が可能。今春発売を予定する。
ファイバーレーザはYAGレーザに比べビーム品質が向上し、より精密な作業が可能。周辺機器との組み合わせで、様々なワークに対応する。また、エネルギー変換効率が高く使用電力は約6分の1に削減できる。
「スマートレーザー」の加工ヘッドは今まで、顕微鏡をのぞいて作業するタイプとロボットに取り付けるタイプの2種類。顕微鏡タイプは、超精密な肉盛・溶接が可能だが、施工部位によっては大型ワークへの対応が難しい場合もあった。
今回、レーザ設備などを手掛ける大建産業(静岡県浜松市)の協力で新たに開発した「スマートトーチ」は、小型・軽量で取り回しが容易なため、ワークの大きさや施工部位に関わらず作業が可能。小型カメラを内蔵し溶接部の拡大映像を無線でつなげた専用ゴーグル「スマートゴーグル」のモニタで確認でき、従来の加工ヘッドでは難しかった精密な溶接や、溶接材料を使用した肉盛・溶接が可能になった。
トーチの開発に合わせて電源装置も改良。トーチのコネクタやロボット対応の端子を内蔵し、1台で幅広い用途に活用できる。青嶋健太社長は「ファイバーレーザでしかできない精密な仕事が増えている。様々なニーズに対応できるように今後も開発を進めていく」。
金型新聞 平成30年(2018年)3月10日号
関連記事
無限コーティングプレミアムロングネックラジアスエンドミル 日進工具の公式製品紹介は、こちらから 現場の課題 精密金型の微細形状を直彫り加工する際、加工精度は高レベルで保ちながら、加工能率も高めたいというニーズが多い。そ…
自動車のタイヤはリブやサイプ(溝)などの形状パターンによって、性能が変化すると言われる。性能を向上させるために、より複雑なデザインのトレッド(表面)が増加する一方で、金型製造にかかるコストの削減、リードタイムの短縮が課題…
リードタイム短縮、工数低減 ジェイテクトのグループ会社、光洋メタルテック(三重県伊賀市)は、従来の縦型熱間プレス工法で実現できない複雑な形状を全自動の鍛造プレスローリング工法でAT車用多段変速機に使用される遊星ギヤリング…
ミスミ部品発注しやすく C&Gシステムズはこのほど、CAD/CAMシステム「エクセスハイブリッドⅡ」の新版「V7.1」の発売を開始した。ミスミ部品をワンクリックで発注できるようにするなど、28項目の新機能を追加し…