IT活用したスマート工場 情報をリアルタイムで把握 精密部品の射出成形を手掛ける笠原成形所(新潟県南魚沼市、025・776・2141、笠原利博社長)はIT技術を駆使した、スマートな工場づくりを進めている。その中心にある…
成長への課題を討議
日本金型工業会 「金型アカデミー」

日本金型工業会が金型業界の次代を担う人材育成を目的に実施している「金型アカデミー」が、東京(3月20日、東京都文京区・金型年金会館)、名古屋(3月26日、名古屋市東区・日刊工業新聞社名古屋支社)で開催された。
4回目の今回は、同工業会学術顧問で日本工業大学大学院教授・横田悦二郎氏が「理科系の作文技術」と題して講演。事実と意見をきちんと書き分ける、書きたいことを一つ一つ50字程度の短い文にまとめる、できるだけ能動態の文章にする…など、レポート等の書き方の基本をわかりやすく解説した。
続いて、2つのテーマ①人材育成の強化②金型産業の魅力のPR強化—についてグループ討議を行い、その結果を発表した。
テーマ設定にあたって、「金型マスターへの課題」として事前に提出されたレポートを基に「人材育成の強化」「新技術開発の推進」「金型産業の魅力のPR強化」「海外人材の積極的活用」の4項目に集約。東京会場・名古屋会場ともその場の多数決で①人材育成②PR強化の2テーマが選定された。次代を担う人財が最も重要と考えているテーマだといえる。
なお、東京ビッグサイト青海展示棟で開催されるインターモールドでは、4月19日14時から日本金型工業会ブースにおいて「人材育成」と「PR力強化」をテーマにパネルディスカッションを開催する。
金型新聞2019年4月10日
関連記事
型技術協会(白瀬敬一会長・神戸大学教授)は11月18~19日、「型技術ワークショップinひろしま」を開催した。18日は広島国際会議場(広島市中央区)で技術講演会を、19日は金型などの工場見学会を開いた。 山田啓司実行委員…
ハイブリッド形式で開催 日本金型工業会東部支部(鈴木教義支部長、鈴木社長)は5月13日、上野精養軒(東京都台東区)で第10回定時総会を開いた。今回はリアルとオンラインを融合したハイブリッド形式とした。昨年度の事業報告や決…
車の復調、国内回帰が背景 増えた需要、勝ち抜いた金型メーカーに 金型業界にも明るさが戻ってきた。経済産業省の統計によると2014年1―9月の生産実績は2622億円と7・6%増加した。自動車業界がけん引役となったほか、円…
金型はこれまで、金型職人の頭の中で製品形状や金型設計を描き、経験やノウハウで調整し、製造してきた。そして金型の「匠」の技は「背中」を見て学ぶもので、習熟への時間はとても長かった。しかし近年では、工作機械やCAD/CAMと…