金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

13

新聞購読のお申込み

ALPHA LASER ENGINEERING 高温溶融ダイカスト向け溶接棒を販売

タングステン含有で焼付き防止

レーザー溶接機やメンテナンスなどを手掛けるALPHA LASER ENGINEERING(愛知県一宮市、0586・52・7133)は高温溶融アルミダイカスト用溶接棒「ALW」(TIG・レーザー)の販売を開始。国内でも需要が高まるメガやギガキャストの溶損や焼き付けなど金型補修用に最適で、今年1月には下盛材の販売も始め、高温なギガキャストの耐ヒートクラック対策に技術提案する。

市川修社長は「ギガキャストは一般的なアルミダイカストに比べ溶解温度が150度ほど高い850度前後と想定されており、従来の溶接棒では高温なアルミが溶接棒に焼き付きやすい」と課題を指摘。それに対し「ALW」はタングステンを50%含有。タングステンとアルミの親和性は低く、焼き付き防止に最適だ。タングステン以外に鉄やニッケル、カーボンを含み、肉盛り溶接後の表面処理も可能で、タフトライド処理やガス窒化など表面処理を施し、表面硬度を上げることもできる。

ALW溶接棒の寸法は、棒径1・5㎜と3・0㎜、棒長は約500㎜。

「今年1月から下盛材の販売を始め、ギガキャストの課題である耐ヒートクラックに対応する」と市川社長。損傷した部分を除去後、コバルトフリーの下盛材で溶着させ、その上からAWLで肉盛り溶接することで表面硬度を上げるヒートクラック対策を提案。ALWの加工性も良好で、仕上げ切削加工も容易に行える。

今後は2500tクラスの大型鋳造を手掛けるダイカスト部品メーカーで技術検証を行う予定だ。市川社長は「溶接に関する技術的なテストや検証は金型溶接を手掛ける愛知溶業で随時行っており、ユーザー各社の課題ごとに対応し、解決できるように尽力したい」と語る。同社には技術顧問として溶接工学を専門とする冨田正吾氏も在籍。ALPHA LASER社製レーザー溶接機での自動化対応など新たなニーズに応える研究を始めた。

金型新聞WEB限定

 

 

関連記事

AIが自動で良否判定 ダイカストメーカー・日本精密金型が取り組む外観検査の自動化

アルミ・亜鉛ダイカスト製品の金型から鋳造、加工までを一貫して手掛ける日本精密金型(埼玉県川口市、大村美智社長)では、外観検査の自動化を進めている。今年3月に導入したビジョンセンサと人工知能(AI)による外観検査システムを…

佐藤特殊製油 汚れを落とし錆び防ぐ

新ブランド「Metal Rabbit」 工業用の加工油やグリースのメーカー、佐藤特殊製油(大阪市城東区、06-6932-2451)は新ブランド「Metal Rabbit(メタルラビット」を立ち上げる。第1弾として金型や工…

シージーケー 古いプレス機無料で分解点検【金型応援隊】

シージーケーは、プレス機やカシメ機を無料で分解点検するキャンペーンを実施している。予約して芸南工場(広島市佐伯区)に送ってもらえる同社製品に限り対応する。2026年3月末まで。 製造業が活況に沸いたバブル期、プレス機やカ…

〜特集〜 金型づくりをスマート化する

生産現場を訪ねて三豊機工 鹿児島工場(南九州)  5台のAIV(Autonomous  Intelligent  Vehicle)が10棟の工場を跨いで縦横無尽に運行する金型工場。冷間圧造用金型を材料から製品まで一貫生産…

武林製作所 千田氏がなにわの名工、山中氏が八尾ものづくり達人

加工効率高める金型設計 歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)の技術者、千田雄一氏と山中慎也氏はそれぞれ2024年の「なにわの名工」(大阪府)と「八尾ものづくり達人」に選…

トピックス

関連サイト