機械座標、カメラ、タッチセンサで OKK(兵庫県伊丹市、072-782-5121)は、マシニングセンタ(MC)の機械座標とTOFカメラ、タッチセンサを用い、金型などワークの心出し(基準点の測定)を自動化できるシステム「3…
ALPHA LASER ENGINEERING 高温溶融ダイカスト向け溶接棒を販売
タングステン含有で焼付き防止
レーザー溶接機やメンテナンスなどを手掛けるALPHA LASER ENGINEERING(愛知県一宮市、0586・52・7133)は高温溶融アルミダイカスト用溶接棒「ALW」(TIG・レーザー)の販売を開始。国内でも需要が高まるメガやギガキャストの溶損や焼き付けなど金型補修用に最適で、今年1月には下盛材の販売も始め、高温なギガキャストの耐ヒートクラック対策に技術提案する。
市川修社長は「ギガキャストは一般的なアルミダイカストに比べ溶解温度が150度ほど高い850度前後と想定されており、従来の溶接棒では高温なアルミが溶接棒に焼き付きやすい」と課題を指摘。それに対し「ALW」はタングステンを50%含有。タングステンとアルミの親和性は低く、焼き付き防止に最適だ。タングステン以外に鉄やニッケル、カーボンを含み、肉盛り溶接後の表面処理も可能で、タフトライド処理やガス窒化など表面処理を施し、表面硬度を上げることもできる。

ALW溶接棒の寸法は、棒径1・5㎜と3・0㎜、棒長は約500㎜。
「今年1月から下盛材の販売を始め、ギガキャストの課題である耐ヒートクラックに対応する」と市川社長。損傷した部分を除去後、コバルトフリーの下盛材で溶着させ、その上からAWLで肉盛り溶接することで表面硬度を上げるヒートクラック対策を提案。ALWの加工性も良好で、仕上げ切削加工も容易に行える。
今後は2500tクラスの大型鋳造を手掛けるダイカスト部品メーカーで技術検証を行う予定だ。市川社長は「溶接に関する技術的なテストや検証は金型溶接を手掛ける愛知溶業で随時行っており、ユーザー各社の課題ごとに対応し、解決できるように尽力したい」と語る。同社には技術顧問として溶接工学を専門とする冨田正吾氏も在籍。ALPHA LASER社製レーザー溶接機での自動化対応など新たなニーズに応える研究を始めた。
金型新聞WEB限定
関連記事
DXや自動化事業強化 C&Gシステムズは、NTTデータエンジニアリングシステムズの金型向けCAD/CAM「Space-E」などを手掛ける製造ソリューション事業をグループ化すると発表した。両社の知見を活かし、AI活…
敬称略、カッコ内旧職 三井ハイテック 3月1日付 成田和雄(モーターコア事業本部長付部長)モーターコア事業本部モーターコア事業企画部長兼グローバル企画部長 国枝亮(モーターコア事業本部モーターコア事業企画部長兼グローバル…
膨大な情報収集・確認作業を短縮 自立支援型ITコンサルティングを手掛けるスタートアップ企業のElimu It Support(大阪市西淀川区、06・4400・0867)は中小製造業向けに業務棚卸、プロジェクト計画、ツール…
生産能力1・5倍に 西部電機(福岡県古賀市、092・941・1500)はこのほど、本社にワイヤ放電加工機の工場を新設した。自動化設備の導入などによる効率化で生産能力を1・5倍に高める。海外など成長市場の需要に応える。 新…


