たわみ補正をデジタル化 日立ハイテク(東京都港区、03-3504-7111)は今年4月、「切削精度向上サービス」の提供を開始した。熟練者の経験で行っていた主軸のたわみ補正をデジタル技術で代替する。同サービスにより属人化か…
フジ 金属AMで純タン造形、造形部位に積層可能
金型の耐久性向上
鋳造金型メーカーのフジ(埼玉県川口市、 048・224・7161)はこのほど、金属積層造形(金属AM)で純タングステンの造形に成功した。金属粉末を溶融しながら積層するDED(ダイレクト・エナジー・デポジション)方式で、溶損が激しい部位にタングステンを積層できる。金型補修に利用することで、金型の耐久性が向上。必要な部位にピンポイントで積層できるため、補修の材料費削減やリードタイム短縮も期待できる。

同社は、金属AMと5軸加工が複合したDMG森精機の「LASERTEC 65 DED hybrid」を活用し、タングステンの造形を行った。同造形機は、DED方式を採用している。金型で多く使われるPBF方式(パウダーベッド・フュージョン)と比較し、造形速度が早く、5軸の動きで自在に造形できるため、金型補修用途に適している。また、加工機能を備えているため、造形後に段取り替えも不要。金型補修がワンチャックで完結できる。
同社は2022年に同造形機を導入後、最初はSKD61粉末材などを活用し、金属AMでの製造実績を重ねていった。「タングステンの造形は難しいと言われていたため、ハードルが高かった。しかし、タングステンによる造形を求める顧客は多く、取り組みたいと考えていた」(吉田夏樹AM技術部部長)。
タングステンは融点が3,000度を超え、金属AMによる造形は課題が多かった。「造形後の割れや巣穴が発生しやすく、造形条件の設定がシビアだった。凝固速度も非常に速く、母材ごと割れてしまうケースもあった。何度もトライを重ね、ようやく成功に至った」(吉田部長)。
今後について吉田部長は「DED方式でのタングステン造形は他社事例が非常に少なく、大きな差別化要素となる。顧客からのニーズも多いので、これから販路を広げ、金型業界の革新と社会貢献をしていきたい」と話した。
金型しんぶん 2025年6月10日号
関連記事
実用新案、ランニングコストを削減 冷間圧造工具メーカーの三豊機工(愛知県春日井市、0568-81-4111)は、ダイスケースをセパレートタイプにすることで実用新案を取得した。分割したケースをネジでつなぎ合わせることで、一…
工具摩耗の可視化 CGTech(東京都豊島区、03・5911・4688)はこのほど、NCマシンシミュレーション「べリカット」の新版V9・5をリリースした。ヒートマップ表示による工具摩耗の可視化や、CNCマシン接続のポスト…
ミスミグループ本社(東京都千代田区、03・6777・7800)はこのほど、オンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」に「2D図面自動作成・ダウンロード機能」を新たに追加した。「Meviy」にアップロードした3…
成形不良を防ぎ、製品寿命4倍向上 南海モルディ(大阪府堺市堺区、072・233・1525)は、ダイカスト成形用の新型プランジャーシステム「MOHF(モフ)」を開発した。従来比で約4倍(同社調べ)の製品寿命を実現。カジリや…


