PART2 打田製作所 社長・打田尚道氏に聞く「デジタル化」 トップの判断が必要不可欠 業務フローを簡素化し、 現場が楽になること目指す なぜ金型企業がデジタル化を進める必要があるか。ここでいうデジタル化を「人に依存し…
牧野フライス製作所 人の作業やミス減らす、各種データを一元管理【特集:金型づくりを自動化する】
金型加工支援システム
「人が介在する作業をどう効率化するか」—。牧野フライス製作所は工具やワーク、加工情報などのデータを自動でつなぎ、一元管理することで、人による作業を減らす提案を強化している。

加工の自動化は進化する一方、人の作業の効率化は遅れていることが多い。例えば、加工や工具情報データが分散保管されていることでデータを「探す」作業が発生する。金型の高度化に伴い、加工プロセスが複雑化し、さまざまな「入力」作業も増え、人的ミスも発生しやすくなっている。
金型加工支援システム「マイクロセルエキスパート」は、こうした課題を解決するために、工場内に分散する各種データを一元管理できる。パソコンと同社の工作機械や、ツールプリセッタなどをLANケーブルでつなぎ、必要なデータ同士を紐づけることで、人的ミスの削減や人の作業を効率化できる。
例えば、ツールプリセッタで計測した工具情報と加工プログラムの情報を自動で紐づける。これにより、工具の選択ミスや加工プログラムとのマッチングミスを無くすことができる。「立形マシ二ングセンタの主軸トラブルの7割はこうしたミス。このトラブルを減らせる」(FAシステム開発部の柏原弘和ゼネラルマネージャ)。
加工間で発生するデータ準備時間の短縮も可能だ。A、Bと異なる加工を連続で行う場合。加工間にプログラムなどの情報をセットする作業が発生する。しかし、同ソフトを使えば、プログラムや工具情報がそろっていれば、データの準備時間が不要になる。
こうした機能により、ミスやデータ準備時間を削減することで、「あるユーザーでは非稼働時間を30%以上削減させたこともある」という。
同ソフトの開発は20年以上前。これまでも作業者に操作性の向上や、さまざまな機能のアップデートを進めてきた。しかし、モバイル対応や人手不足に対応できる機能なども含めた新たなバージョンも開発中だという。「機械加工の自動化や性能アップはこれからも当然進める。しかし、こうした加工全体で自動化や効率化を進めるツールの開発も強化していきたい」(柏原ゼネラルマネージャ)。
金型しんぶん 2025年6月10日号
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