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扶桑精工 図面なしで部品再生、リバース事業を拡大
扶桑精工(相模原市緑区、042・774・1101)は、図面のない部品の再生やCADデータの作製などを行うリバースエンジニアリング事業を拡大する。古い設備や金型の修理、メンテナンスなどの需要開拓に取り組む。専門サイトを開設するなど営業活動を強化し、需要取り込みを加速する。

扶桑精工はガラスびんやプラスチック部品用金型の他、産業機械の開発、製造も手掛ける。機械事業では以前から顧客からの依頼で装置部品の再生、修理などを行っていた。ただ、「既存顧客からの依頼に対応していただけで、積極的に提案していなかった」(松山広信社長)。リバースエンジニアリング事業では図面のない部品の再生、複製、CADデータ化のほか、専用機や産業機械のレトロフィットやオーバーホール、治具の製作、試作品・小ロット生産品などにも対応する。対象は製造現場で使用される設備や金型全般。業種、業界も問わないという。
部品の再生は三次元測定機などを用いて計測しCADデータ化、そのデータをもとに新しい部品を作製する。「この事業は大企業では採算が合わず、中小企業では加工はできても設計がネックとなって参入できない領域。中堅企業として小回りの利く設計、加工を磨き上げてきた当社の強みが存分に発揮できる」(松山社長)。
知的財産権に注意を払いつつ営業活動を強化し、新規顧客の開拓を進めている。今年4月には同事業の専門サイトを立ち上げ、ウェブマーケティングに力を入れている。サイトでは事例や技術情報などを掲載する。将来的には金型、機械に次ぐ事業の柱に育てる考え。「売上の3分の1を占める事業に成長させていきたい」(松山社長)。
金型しんぶん2025年6月10日号
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