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DECEMBER

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ジェイテクト アフターサービスを強化

WEB上で保全履歴やパーツ見積依頼

ジェイテクトは工作機械のアフターサービス強化として、サイトからWEB登録すると、所有機一覧や修理点検履歴、パーツ購入履歴など閲覧できるWEBサービスを始める。さらに、有料のM2Mサービスのテストも進めており、トラブル時に遠隔サポートによる早期復旧や稼働状況のメール通知、月次リモートケアレポートなどアフターサービス強化を図り、機械導入から更新まで顧客が安心して機械を運用できる環境を整える。

同社が展開するWEBサービスは2種類。会員制(無料)の「my JTEKT Machinery」はWEB登録すると、所有機の一覧、各種機械の取扱説明書、修理・点検、パーツ購入など、過去履歴の閲覧が可能で、WEBから見積依頼することもできる。お客様相談センターの有尾五郎グループ長は「これまでお客様自身がペーパー管理していたものをデジタル化することで、トラブル時も迅速に対応できる」と説明する。

さらに、今後力を入れていくのが有料のM2Mサービス「JTEKT‐RemoteCare」だ。これは機械に通信機器(オプション)を備え、インターネット経由で顧客と画面共有を図り、トラブル時の状況確認や不具合の早期発見・解決を図る遠隔サポートサービス。稼働状況のメール通知や月次リモートケアリポートなど機械の状態や予期せぬ機械停止時にアラームが通知されるサービスも設け、機械の保全やトラブル時の早期対応・復旧につなげる。また、「遠隔サポートを活用すれば、オペレータの操作指導など様々なサービスの提供も可能」と有尾グループ長はメーカーとしての対応力、サービス力向上に期待感を示す。

製造業向けのM2Mサービスで不安視されるのが情報セキュリティだが、通信環境は顧客の環境下またはウイルス対策済のルーター提供で、接続時はパスワード設定があり、顧客の同意なしでは接続できないなどセキュリティ対策も充実している。カスタマーサポート部の渡辺真実部長は「設備を止めない、安定稼働というのがWEBサービスのビジョン。工作機械は導入から更新まで30年近く使用できるため、長く顧客と向き合える体制を整えたい」と話し、30年を目安に、設備導入期のトレーニングから技術提案、設備の改良、更新まで長期サポートできる体制を構築する。M2Mサービスは現在テスト段階で、今後、年間契約あるいはサブスクでの運用を検討している。

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