超硬金型、第2世代へセパレータ用金型に挑戦 冷間鍛造、冷間圧造用の金型を手掛ける東京鋲螺工機は、燃料電池用セパレータ用の超硬合金金型の開発に着手した。これまで超硬合金を直彫切削した金型を「Tokyo‐ACE」と名付け商…
鋳造型に超硬<日型工業>
鋳造金型メーカーの日型工業(埼玉県川口市、渡辺隆範社長)は、超硬合金製の金型実用化に向けて技術開発に着手した。直彫切削加工技術を高め、長寿命化が求められる鋳造金型での採用を目指す。将来的には鍛造金型なども視野に入れている。
4月の金型展で、超硬合金を直接切削したワーク(写真)を発表した。このワークは超硬合金「G2」で、硬度はHRA91。60㎜角で高さは10㎜。牧野フライスのマシニングセンタ「V56」と、電着工具やユニオンツールのダイヤモンドコーティング工具「UDCB」など約15本を使い、23時間で製作した。
まだ、納入実績はないが、「砂型では砂がワークを研磨することもあり、超硬製の金型が求められている」(渡辺社長)とし、まずは鋳造金型での採用を目指す。将来的には、既に超硬合金が使われている冷間鍛造金型へも視野に入れる。
渡辺社長は「自動車業界では部品の共通化が進み、少品種大量の部品は増加するので、金型としての超硬合金が増える」と見て、今後も高精度や低コスト化に向け、切削加工技術を高める考え。

金型新聞 平成26年(2014年)6月6日号
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