金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

15

新聞購読のお申込み

【ウェブ限定】最新AM機の受注開始―DMG森精機

SLM式で小物を造形

子会社REALIZER社とコラボ

LASERTEC 30 SLM
 DMG森精機はこのほど、積層造形技術のセレクティブレーザメルティング方式(以下、SLM)を用いたLASERTEC30SLMの受注を始めている。同製品は今年2月に子会社化したREALIZER社とのコレボレーションで開発したアディティブマニュファクチャリング機(以下、AM機)で、切削などが難しいインペラや歯冠など小物で複雑形状の部品などに最適だ。

 SLM方式は材料粉末を敷き詰め、レーザ照射で溶融させ造形する方式。積層容積は300×300×300㎜で、20~100μmの積層厚さで高精度な3次元造形が可能。コンパクトな機械設計、パウダ供給とパウダ回収機構をカートリッジ内に納めた材料粉末調整システムでパウダの再利用率を高め、カートリッジで簡単に交換もできる。

 同製品は造形したワークの仕上げ加工はできないため、同社はCAD/CAMのデータベースから同機による造形、5軸加工機での仕上げまで、トータルソリューションを提供するほか、ユーザーにパウダ供給や加工・実験・製造データなどの提供、同社ガイドラインにより、日本や海外の材料メーカーとユーザーの自由な材料取引もできる。メーカー価格は6950万円から(税抜き)。

関連記事

日本電産マシンツール 金属3Dプリンタの中型機を開発

JIMTOFで初披露 日本電産マシンツールは、パウダDED方式を採用した金属3Dプリンタ「LAMDAシリーズ」に中型機「LAMDA500」を追加、9月1日から販売を開始した。 最大造形サイズは、航空・宇宙、自動車、建設機…

ユニオンツール 4枚刃ロングネックラジアスCBNエンドミル拡充

ユニオンツールはこのほど、「4枚刃CBNハイグレードロングネックラジアスエンドミルCBN‐LRF4000」の販売を開始した。2枚刃でもサイズを増設するなど、CBNのエンドミルシリーズを拡充している。 「LRF4000」は…

ハイテン加工のカギはCAE【特集:プレス加工最前線】

スプリングバック、材料特性のばらつきに対応 ハイテン材加工に不可欠とされるCAE解析。すでに多くの金型メーカーが活用し、生産性や品質の向上につなげている。近年は自動車部材のハイテン化が進み、これまで以上に強度の高い超ハイ…

日本精機とソディック ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同開発

ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)とソディックは技術提携し、ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同で開発する。金型向けの金属3Dプリンタを手掛けるソディックと、プリンタで…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】5.自動化

多品種少量の金型を加工 2024年、金型づくりにおける自動化の技術で最も革新的だったのは、多品種少量の金型を自動で切削加工する技術ではないだろうか。形状も大きさも数量も異なる金型の部品を無人運転で加工する。人手不足に直面…

トピックス

関連サイト