金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

07

新聞購読のお申込み

新会社設立で「meviy」の開発速度向上 吉田光伸氏(DTダイナミクス会長)【この人に聞く】

ミスミ(東京都文京区、03・5805・7050)は2022年9月、システム開発を手掛けるコアコンセプト・テクノロジー(東京都豊島区、以下CCT)との合弁会社「DTダイナミクス」を設立した。ミスミが提供するオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」の開発スピードを向上させ、グローバル展開の加速を狙う。DTダイナミクスの吉田光伸会長に今後の展開を聞いた。

グローバル展開を加速、世界中の「顧客の声」に対応

DTダイナミクス 会長 吉田 光伸(よしだ・みつのぶ) 氏
1973年生まれ、福井県出身。金沢大学法学部卒業、2008年ミスミ入社、18年ID企業体社長、20年常務執行役員(現任)、22年DTダイナミクス会長。

「DTダイナミクス」設立の理由は。

「meviy」の開発スピードを上げ、グローバル展開を加速させるためだ。「meviy」は機械部品の3Dデータをアップロードするだけで即時見積もり、最短1日での出荷を実現するオンライン機械部品調達サービス。これまで「VoC(顧客の声)」を重要視し、サービスを拡充させてきたが、グローバル展開を進めるに当たり、世界中の「VoC」に対応するには現状の体制だけでは限界があった。合弁会社の設立によって、ITエンジニアを確保し、開発体制を強化する。

なぜ、CCTなのか。

CCTは3Dデータの形状認識の技術などに強みを持ち、「meviy」開発当初から一部の機能で共同開発を進めてきた。同じ会社になることで、より一体となって開発に取り組むことができる。

また、もう一つの理由が、同社が提供するIT人材調達プラットフォーム「Ohgi(オウギ)」だ。約10万人(2023年1月時点)のITエンジニアデータベースで、必要なIT人材にアプローチすることができる。このシステムの利用が可能になることで、採用と調達で自在に人材を集め、よりスピーディーにシステムを開発できるようになると考えている。

「meviy」の現状は。

現在、ユーザー数は9万を超え、データアップロード数は1000万件を超えようとしている。機能も年々強化しており、昨年は長納期対応サービスや幾何公差設定機能などを追加したほか、丸物部品への対応も可能になった。また、グローバル展開については、21年12月に欧州、22年10月に北米での事業を開始した。今年度中に中国、アジアと一気に進めていくつもりだ。

DTダイナミクスでは今後どんな事業を展開していくか。

「meviy」の開発が主で、同サービスのグローバル展開を支えていくというのが一丁目一番地。当面の目標はグローバルナンバーワンのサービスへの成長だ。また、将来的には製造業全体に時間価値を提供していくことを目指したい。

具体的には。

「meviy」で開発した自動形状認識や、自動見積、3Dビューワーなどの技術はいろんな分野、領域で活用できると考えている。これらの技術を展開し、あらゆる産業の自動化に貢献していきたいと考えている。

金型新聞 2023年2月10日

関連記事

【この人に聞く】ハスキー統括部長・千葉紀久氏「ホットランナの市場拡大を」

ホットランナの市場拡大を  今年、日本法人設立30周年を迎えたハスキー(東京都町田市、042-788-1190)。プリフォーム射出成形システムの世界最大手でありながら、ホットランナメーカーとしての側面も持つ。日本では20…

金型取引改善分科会会長 渡辺隆範氏に聞く 金型業界で足並みそろえ、値上げを実現【特集:どうする値上げ】

業界の弱体化は顧客にマイナス ユーザーと金型メーカーはどちらかが欠けても成り立たない「イコールパートナー」だと訴えてきました。我々の事業を安定させるためにも、値上げは粘り強く要求していくべきで、そのためには足並みをそろえ…

日本金型工業会 学術顧問
横田 悦二郎 氏(日本工業大学客員教授)
〜鳥瞰蟻瞰〜

コロナを好機にするには 営業など中間層の変革をICTの活用が絶対条件  コロナで金型業界は難しい状況にありますが、大変だと騒いだり、パラダイムシフトを心配したりしても何も生まれません。むしろ、やり方次第では、ピンチをチャ…

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

金型は成長産業 「金型は世界的には成長産業」―。そう話すのはCAD/CAMメーカー、C&Gシステムズの塩田聖一社長。コンピューターエンジニアリング(CE)とグラフィックプロダクツ(GP)の合併から4年半、年平均の成長率1…

大型設備導入で生産体制強化 永井製作所が目指す新規開拓【金型の底力】

弱電部品やライフサイエンス部品、自動車部品など幅広い業種のプレス用金型を手掛ける永井製作所。ここ数年、積極的な設備投資を進め、生産体制の強化に取り組んでいる。昨年には事業再構築補助金を活用し、約1億円をかけてマシニングセ…

トピックス

関連サイト