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首藤公徳さん 金型組立で現代の名工に選ばれた【ひと】

三井ハイテック モータ金型技術部 モータ金型組立グループ 特任技師 首藤公徳さん(62)

電気自動車や家電に不可欠なモーター。そのコアは鉄の板を打ち抜き、作られる。精密で複雑な形状のコアはパンチやダイが絶妙なクリアランスでなければ打ち抜けない。金型の完成度がモーターコアの品質や生産性を左右する。

その絶妙のクリアランスを知り尽くす。パンチとダイが擦れる音や臭いから不具合を見つけ出す。指で1μmの誤差を修正する。1000点を超す部品を正確に組み付け、品質の高い金型に仕上げる。その高度な金型組立の技能で令和4年の『現代の名工』に選ばれた。

入社から一貫してモーターコア金型の組立を担当。日本や中国、東南アジア、欧州など世界10カ国以上で取引先の金型立ち上げに携わった。自ら組み立て調整した金型が自動車や家電のキーパーツを生み出し、世界の人に喜ばれる。「そんな金型に魅了された」。

2年前に定年を迎え、次世代に指導する。金型組立で最も大切なのは意識力と準備力。より早く、より性能の良い金型に仕上げるには。常に意識し次に備える。「それを日々重ねる。そうすることで組立に必要な知識やスキルが身につき、五感も磨かれる」。

趣味は磯釣り。休日に長崎まで出掛ける。釣りで大切なのも意識と準備の力。風向き、潮の満ち引き、水温。「事前に調べて戦略を練る。それが釣果につながる」。

金型新聞 2023年2月10日

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