工場向けIoTサービス「IoT GO」を手掛けるマイクロリンク(名古屋市西区、052-688-0521)はこのほど、LED電球の販売を始めた。同社は国内メーカーとタイアップし、高品質かつ低価格な商品をラインアップし、販…
リョーエイ ダイカスト向け離型剤塗布システムを開発

産業用設備の設計・製作やアルミダイカスト製品の検査サービスを手掛けるリョーエイ(愛知県豊田市、0565-29-6060)はダイカスト向け離型剤塗布システムである「小型エコスプレーシステム」を開発した。従来システムより離型剤の塗布量を削減し、金型にムラなく均一に塗布することで、コスト削減や環境に配慮したカーボンニュートラルに貢献する。
従来の連続スプレー式は離型剤の塗布を阻害するライデンフロスト現象により、大量の離型剤の塗布が必要になったが、同システムは噴霧と空気を同時に高速で吹き付けるパルス方式を採用し、離型剤の使用量を従来比2/3に低減できるほか、飛沫削減により作業環境の改善や廃液処理といったリスクも低減できる。また、圧送装置、制御盤、スプレーカセットと部品点数も少なくコンパクトな設計で、省スペース化や低コストで導入できる。ノズルは最大8本まで搭載でき、ニーズに応じてノズル先端形状やパルスパターンの変更も可能だ。
同社はこれまで離型剤使用量を低減する「パルススプレーシステム」を開発。自動車メーカーを中心に累計300台以上を販売。2015年にはトヨタ自動車の技術開発賞を受賞した実績を持つ。昨今はカーボンニュートラルなど環境改善や生産性向上のニーズが高まり、コンパクトかつ環境改善につながる同システムを開発した。
今後は自動車のEV化に伴い、モータやインバータケースなど150~800tクラスの中・小型のダイカスト部品の需要が高まると言われる。営業部の野口吉敬係長は「標準品だけでなく、ロボットによる自動化や導入前シミュレーションなどオプションも豊富に揃えており、需要が高まるダイカスト部品の生産ラインへ提案を強化したい」と話す。初年度の販売目標は10台としている。
金型新聞 2022年8月10日
関連記事
スプリングバック、材料特性のばらつきに対応 ハイテン材加工に不可欠とされるCAE解析。すでに多くの金型メーカーが活用し、生産性や品質の向上につなげている。近年は自動車部材のハイテン化が進み、これまで以上に強度の高い超ハイ…
誰でも高精度な研削 金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手…
道工技センターと共同研究 パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)が、金型用粉末合金の開発に取り組み始めた。今年6月、北海道立工業技術センター(道工技センター、北海道函館市)と共同研究契約を締結。同センター…
金型メーカーの競争力強化に向けた積極姿勢は衰えることがない。今、新コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、インターモールドをはじめ様々な展示会・イベントが中止されているが、一方で、自動車の電動化や5G、IoT、働き方改革…