かつて世界一の生産額を誇り、“金型大国”と呼ばれていた日本の金型産業。ピーク時には、年間で2兆円近い金型を日本で生産していた。しかし2000年以降、自動車や電機といったセットメーカーの相次ぐ海外移転による国内需要の減少…
10月の金型生産実績
前年同月比 5.2%増の315億7,300万円プレス型は21.8%増、プラ型は4.2%増
日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年10月の金型生産実績をまとめた。それによると数量は、前年同月比(増減比はいずれも前年同月比)8.7%減の5万719組、重量では20.7%増の1万3,605㌧、金額は5.2%増の315億7,300万円となった。
型別の生産実績は次のとおり
プレス型は数量9.9%減の9,358組、重量47.1%増の8,460㌧、金額21.8%増の123億6,900万円。鍛造型は数量10.2%減の10,504組、重量4.1%増の822㌧、金額6.1%増の26億47,300万円。鋳造型は数量12.9%増の463組、重量0.4%減の237㌧、金額3.4%減の5億6,700万円。ダイカスト型は数量13.4%減の681組、重量22.9%減の1,485㌧、金額20.1%減の37億2,000万円。
プラスチック型は数量2.0%増の3,912組、重量1.0%増の2,285㌧、金額4.2%増の107億1,700円。ガラス型は数量1.7%減の2万1,029組、重量20.0%増の138㌧、金額8.2%増の2億5,100万円。ゴム型は数量5.1%減の1,241組、重量2.1%増の143㌧、金額9.6%減の8億800万円。粉末冶金型は数量32.9%減の4,531組、重量32.0%減の34㌧、金額31.3%減の4億6,900万円。
内製型は15.3%増の85億5,800万円
自家使用分(内製型)は数量が前年同月比4.9%減の6,424組、金額は前年同月比15.3%増の85億5,800万円となった。
プレス型=数量1,844組(同11.9%減)、金額26億4,000万円(33.5%増)。鍛造型=2,875組(同6.2%増)、金額13億5,000万円(25.8%増)。鋳造型=数量55組(同6.8%減)、金額9,300万円(同21.8%減)。ダイカスト型=数量150組(1.9%減)、金額11億2,500万円(16.5%減)。
プラスチック型=数量507組(10.4%減)、金額29億6,500万円(16.4%増)。ガラス型=数量(―)、金額=(―)。ゴム型=数量274組(16.6%増)、金額3億5,200万円(同17.7%増)。粉末冶金型=数量719組(23.4%減)、金額3,300万円(同45.0%減)。
金型新聞 平成29年(2017年)1月10日号
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