金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

28

新聞購読のお申込み

スリーアールブランド設立50周年
16年の売上高は過去最高
GFマシニングソリューションズ

自動化、トータルで提案

池田実社長

池田実社長

 NC(数値制御)装置付き放電加工機が金型加工で広く使われ始めた1970年代。電極の調整は、高い技能を持った職人の手で行うのが当たり前だった。そうした時代に、誰もが簡単に精度良く電極を取り付けられるようにしたのが、システムスリーアールの電極取付用冶具だ。

 「放電加工の生産効率を飛躍的に向上させる画期的な製品だった」という池田実社長。設立から50年が経った現在では、放電加工には無くてはならないツールとして、スリーアールブランドの名前は広く市場に認知されるまでになった。

 システムスリーアールは、67年にスウェーデンで創業し、その約10年後に日本にも上陸。80年代後半には、電極取付用冶具のほかに、マシニングセンタなどにも使えるワーク交換用冶具も開発した。さらに90年代後半には、電極やワークを搬送する自動化システムやロボット、またそれらを動かすソフトウェアも手掛け始め、機械加工の自動化を提案するメーカーへと発展した。

 2001年に工作機械などを手掛けるGFグループ傘下に入り、14年にはGFマシニングソリューションズに社名を変更した。池田社長は、「50年の間に冶具、自動化装置、ソフトウェアと製品ラインナップを拡大し、工作機械メーカーの一員となったことで、自動化に対してトータルで、より具体的な提案ができるようになった」と話す。

 最近では、自動化システムを多関節ロボット(ファナック製)にも対応させ、今まで数十㎏のワークしか搬送できなかったのを700㎏の大型ワークまで搬送可能にした。また、冶具では超高精度モデル「ナノシリーズ」を開発。繰り返し精度1μm以下を保証し、今まで精度上対応が難しかった研削分野にも提案の幅を広げている。

 今後は、こうしたワーク搬送などの自動化に加え、設計からNCデータ作成、加工までの工程を全て自動で行えるシステムに取り組む。今年9月にドイツで開かれる工作機械見本市「EMO」では、CAD/CAMと連携した新しいシステムを披露する予定だ。

 「世界的に自動化ニーズは高まっている」という池田社長。16年の売上高は過去最高となり、17年はそれをさらに上回る見通しだ。「自動化も万能ではない。我々は今後も金型メーカーを始めとしたユーザーと一緒になって、最適な方法を提案していく」。

金型新聞 平成29年(2017年)8月10日号

関連記事

多様な技能伝承サポートツール【特集:技能伝承最前線】

人手不足が叫ばれる昨今において、現場における新人教育を効率化し、技能伝承を推進させるデジタルサービスが数多く登場している。技能伝承のみならず教育プロセスの省人化・DX化に貢献し、現場全体の生産性も向上させる各社の製品を紹…

2017年11月の金型生産実績

2017年11月の金型生産実績

前年同月比 5.2%減の329億6,300万円 鍛造型が2.0%増、ダイカスト型は4.3%増   日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員30人以上)による2017年11月の金型生産実績をまとめた。…

光佐、プレス型メンテに力

光佐、プレス型メンテに力

 完璧な成形を行うため、金型を最終調整する「玉成技術」。プレス金型の玉成とリバースデータエンジニアリングを行う光佐は玉成を武器に、プレス金型のメンテナンス事業「金型119番」を展開している。  元々はプレス金型メーカーだ…

フクハラ 圧縮空気中のオイルミスト測定、新型検知器発売

コンプレッサー周辺機器メーカーのフクハラ(横浜市瀬谷区、福原廣社長、045-363-7373)は、圧縮空気中に混入するオイルミストの濃度を検査する「オイルミスト検知器」の販売を開始した。低価格で簡単に取り付けでき、短時間…

ニチダイ 24年度3月期連結売上高

金型の売上高7・7%増 ニチダイ(京都府京田辺市、0774・62・3481)の2024年3月期の金型事業の売上高は、前年同期比7・7%増の51億1000万円だった。国内の主力ユーザー向けや海外向けが増加した。 精密部品事…

トピックス

関連サイト