金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

16

新聞購読のお申込み

スリーアールブランド設立50周年
16年の売上高は過去最高
GFマシニングソリューションズ

自動化、トータルで提案

池田実社長

池田実社長

 NC(数値制御)装置付き放電加工機が金型加工で広く使われ始めた1970年代。電極の調整は、高い技能を持った職人の手で行うのが当たり前だった。そうした時代に、誰もが簡単に精度良く電極を取り付けられるようにしたのが、システムスリーアールの電極取付用冶具だ。

 「放電加工の生産効率を飛躍的に向上させる画期的な製品だった」という池田実社長。設立から50年が経った現在では、放電加工には無くてはならないツールとして、スリーアールブランドの名前は広く市場に認知されるまでになった。

 システムスリーアールは、67年にスウェーデンで創業し、その約10年後に日本にも上陸。80年代後半には、電極取付用冶具のほかに、マシニングセンタなどにも使えるワーク交換用冶具も開発した。さらに90年代後半には、電極やワークを搬送する自動化システムやロボット、またそれらを動かすソフトウェアも手掛け始め、機械加工の自動化を提案するメーカーへと発展した。

 2001年に工作機械などを手掛けるGFグループ傘下に入り、14年にはGFマシニングソリューションズに社名を変更した。池田社長は、「50年の間に冶具、自動化装置、ソフトウェアと製品ラインナップを拡大し、工作機械メーカーの一員となったことで、自動化に対してトータルで、より具体的な提案ができるようになった」と話す。

 最近では、自動化システムを多関節ロボット(ファナック製)にも対応させ、今まで数十㎏のワークしか搬送できなかったのを700㎏の大型ワークまで搬送可能にした。また、冶具では超高精度モデル「ナノシリーズ」を開発。繰り返し精度1μm以下を保証し、今まで精度上対応が難しかった研削分野にも提案の幅を広げている。

 今後は、こうしたワーク搬送などの自動化に加え、設計からNCデータ作成、加工までの工程を全て自動で行えるシステムに取り組む。今年9月にドイツで開かれる工作機械見本市「EMO」では、CAD/CAMと連携した新しいシステムを披露する予定だ。

 「世界的に自動化ニーズは高まっている」という池田社長。16年の売上高は過去最高となり、17年はそれをさらに上回る見通しだ。「自動化も万能ではない。我々は今後も金型メーカーを始めとしたユーザーと一緒になって、最適な方法を提案していく」。

金型新聞 平成29年(2017年)8月10日号

関連記事

「『金型灼熱』の技術強みに 省エネなど製品開発」 平和電機社長・大澤孝佳氏

各種工業用ヒーターや金型均熱システムなどを手掛ける平和電機(愛知県一宮市、0586-77-4870)は独自のエンジニアリング力を強みに、金型メーカーの様々なニーズに応える。近年はSDGsなど循環型社会への貢献を目指し、新…

金型取引環境改善へ<br>自工会が自主行動計画

金型取引環境改善へ
自工会が自主行動計画

 取引環境の改善に向けた動きが本格化している。昨年末、中小企業庁と公正取引委員会が取引の現金化を促すなど下請法の運用の強化を通達。これに応じる形で、日本自動車工業会(自工会)は金型管理や代金支払法の適正化などを重点的に進…

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に Dr.型管Cloud シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。…

刃の有効範囲280度
三菱マテリアル

5軸や複合加工に  三菱マテリアルの加工事業カンパニーはこのほど、「SMARTMIRACLE(スマートミラクル)エンドミルシリーズ」に難削材加工用多機能ワイドボールエンドミル「VQ4WB」を追加した。ボール有効範囲280…

アイダエンジニアリング 金型寿命予測などプレス加工業のDX支援【金型テクノラボ】

人工知能(AI)を活用した技術が製造業でも実装され始めている。当社では、プレス機から得たさまざまなデータをAIで分析し、金型の寿命予測や加工相談などプレス加工業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するアプリケ…

トピックス

関連サイト