金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

21

新聞購読のお申込み

現場の思いを尊重
天青会 野口 賢太郎 会長

企業見学会に注力

野口賢太郎会長

野口賢太郎会長

 日本金型工業会東部支部の若手経営者らが集まる天青会の会長に今年5月、就任した。現場至上主義を自身のテーマとして掲げ、「今年は、工場見学会など現場に足を運ぶということをメインに活動していきたい」と意気込む。

 大学卒業後、野口金型製作所に入社。当時、人手が足りなかったこともあり、入社後すぐに現場を任された。「教えてくれる人も少なかったので、加工の方法などは機械の説明書や他社の加工事例などを参考にしながら、ほとんど独学で覚えていった」という。

 苦労も多かった一方で、「積極的に新しい方法を採り入れられたので、加工精度を向上させたり、加工時間を短縮したりすることができ、社内の技術力の向上にも繋がった」と振り返る。こうした自身の経験から、現在も現場の考えを尊重し、作業手順など詳細な指示は出さない。「一人一人が自ら考えて仕事することで、自分自身そして会社の成長につながる」。

 天青会に入会したのは、20代前半。それまで社内か取引先の人間としか交流がなかったのが、「同業者やユーザー、異業種など普段関わることがない色んな人と交流することができ、一気に世界が広がった」。

 中でも勉強になったのが、企業見学会だったという。「どういう環境で、どんな人達が、どうやって作っているのか。実際に現場を見ることで分かることはたくさんあるし、どこかに必ず活きてくる」。今年は、できるだけ多くの企業見学会を開催していく予定だ。

 また、一昨年から開催している「事業承継」をテーマとしたディスカッションも継続する。「業界全体の課題となっており、できるだけ多くの人が参加できるように、とくにテーマを設けず、あらゆるケースを紹介したい」。

 また、20代、30代など若い世代の入会を積極的に呼びかける。「色んなことが学べる場。まずはお試しでもいいので参加してみてほしい」。

金型新聞 平成29年(2017年)8月10日号

関連記事

【この人に聞く】大同特殊鋼 次世代製品開発センター主席部員・井上 幸一郎氏「SKD61相当の粉末材」

ダイカスト金型などでパウダーベッド式の金属3Dプリンタによる金型づくりが広がり始めてきた。背景の一つには、金型に適した材料の進化がある。中でも、これまで金型で広く使われてきたSKD61に相当する材料が登場し始めたことが大…

静岡理工科大学 理工学部機械工学科 教授
後藤 昭弘氏 〜鳥瞰蟻瞰〜

大学を上手く活用し、技術開発につなげる場に 強み見つけ、競争力を強化  金型は集積技術です。機械加工や表面処理、材料、最近ではITなど、色々な技術が上手く組み合わさることによって、はじめて良い金型が出来上がる。大学では、…

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く<br>セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く
セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

研究開発が新たな道  リーマン・ショック以降需要が回復しているものの、これがいつまで続くのか。自動車の電気化やインターネットの技術革新が産業構造にどんな影響を及ぼすのか。それが、日本の金型メーカーの多くの経営者が抱く未来…

キューシボ 出力1200Wの大型レーザーで金型補修【金型応援隊】

金型のレーザー肉盛り溶接を手掛けるキューシボは、出力1200ワットのファイバーレーザー溶接機を導入した。金型に加え、産業用タービン(ロータ)などの肉盛り溶接も始める考えだ。 導入したのは独アルファレーザー社の「ALFla…

スペシャリスト
シブヤハイテクノ 渋谷公良 社長

 自らの強みを活かし、他分野に事業を広げていくことは経営においては常套(じょうとう)手段だ。シブヤハイテクノは創業以来、磨き続けてきた放電技術を武器に、この戦略を地で行く。形彫りやワイヤ放電の受託加工から始め、電極や、金…

関連サイト