金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

02

新聞購読のお申込み

女性だけの工場開設
CHAMPION CORPORATION

自動化で段取り大幅削減

CHAMPION CORPORATION 女性だけの工場

金型部品メーカーのCHAMPION CORPORATION(本社・大阪府東大阪市、072・964・2511、水谷昌晃社長)はこのほど、大阪府八尾市に女性だけで運営する「YAO FACTORY」を開設した(写真)。女性が活躍できる場を作り、将来的な人材不足に備えるとともに、徹底した自動化投資で大幅な加工段取り削減にもつなげる。

新工場は延べ床面積約990㎡で、土地や建物に加え、自動旋盤6台や測定システムなど3億円超を投資した。手掛けるのは、ダイカスト用小径鋳抜ピンを軸などで、今後は女性が持ち運びしやすいサイズに特化した他分野の小径部品を手がけていく予定。

子育て世代にも対応するため、定時は設定したものの、勤務時間を柔軟に選択できる体制にした。また、女性の初心者でも加工できるように、加工誤差を自動で機械にフィードバックできるシステムを開発するなど、自動化への投資も入念に行った。水谷社長は「今回の取り組みがうまくいけば、本社や松阪、海外の工場にも展開したい」と話す。

現在は新規に採用した女性4人以外に、サポートする男性社員もいるが、将来的には女性だけで運営できる工場にする考え。
採用も増やしていく予定で、生産は1年以内に月産8000本まで引き上げる計画だ。これまで加工していた松阪工場でも生産を継続するため、新工場の分は増産となる。

水谷社長は「人材不足は喫緊の課題になりつつある。それに備えるためにも、女性に活躍してもらえる場を作る必要を感じていた。むしろ細やかで責任感の強い女性のほうが向いている加工もある。今後も採用を増やしていきたい」としている。

金型新聞 平成30年(2018年)4月16日号

関連記事

5月の金型生産実績

5月の金型生産実績

前年同月比8.2%増の286億8,800万円 プレス型は8・4%増、プラ型は4・2%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成27年5月の金型生産実績をまとめた。それによると…

インターモールド2016最新加工技術が集結

インターモールド2016最新加工技術が集結

4月20〜23日 インテックス大阪 企画展や併催展も充実  「インターモールド2016/金型展2016」と「金属プレス加工技術展2016」が4月20日から23日までの4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる。金…

勉強会・工場見学を充実
金型工業会 西部支部

 日本金型工業会西部支部(山中雅仁支部長・ヤマナカゴーキン社長)は5月22日、大阪科学技術センター(大阪市西区)で総会を開いた。  山中支部長は「大阪府の公立中学の生徒数は昭和62年で14万人いたが、現在は7万数千人にな…

SUBARU 仮想的合力とゲームエンジン活用しスクラップ落下をシミュレーション

スクラップ落下率は90.7%から97.1%に向上、金型設計も変革 SUBARUはシミュレーションを活用し、プレスラインのスクラップ落下不良を削減するための仕組みを考案した。「スクラップの落下不良は金型の破損などを引き起こ…

2023年11月金型生産実績 前年同月比5.6%減の276億円

プレス用金型は4.3%減、プラ用金型は13.0%減 2023年11月の金型生産は、前年同月比5.6%減の276億円。前月は9カ月ぶりに前年を上回ったものの、11月は再び前年を下回った。前月比では0.6%の減少でほぼ横ばい…

トピックス

関連サイト