金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

03

新聞購読のお申込み

マーポス 切削、プレス加工の監視システム
金型分野で事業領域拡大

 マーポスは1952年にイタリアで設立され、70年に日本に進出。自動車部品の計測装置や研削盤の定寸装置を始め工作機械の制御・計測装置などを手掛ける。特に金型分野ではタッチプローブでの工具やワーク計測によって金型の高精度加工を支えてきた。

小柳典雅マネージャー

 その一方、この10年間で10社以上の企業にM&A(合併・買収)を実行し、製品を拡大。「今まで金型分野にはタッチプローブ以外に提案できる製品が少なかったが、幅が大きく広がった」(小柳典雅マネージャー)。その中でも注力しているのが3つのモニタリングシステムだ。

 一つはアーティス社(独)の切削加工監視システム。加工機のモータ負荷や振動、工具のトルクなどを監視し、工具の摩耗状態を予測し、予防保全などに活用する。加工が長時間に及ぶ金型加工では工具欠損による加工の停止を防ぎ、生産性を向上させる。

 また、金型加工だけでなく、プレスやダイカストのモニタリングシステムも提供する。その一つが「ブランカンプシステム」。プレス機の圧力や振動を監視し、カス上がりなどによる金型の異常を検知できる。もう一つが「TTVシステム」。サーモグラフィによって金型の表面温度を監視し、温度を安定化させることで巣やクラックなどの不良を抑制する。

 「加工はもちろん、成形工程にも監視システムを活用することで上流工程を考えた金型づくりができ、金型の高付加価値化につなげることができる」(小柳マネージャー)。

 製品を拡大し提案の幅を広げるのは、今後予測される事業環境の変化に対応するためだ。「自動車の電動化や自動化によって金型の需要構造は大きく変化するだろう。ただ、高精度な金型が求められることは間違いない。当社の製品で高精度、高品質な金型づくりにつなげてほしい」(小柳マネージャー)。

金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号

関連記事

「金属AMはプロセスの一つ、目的は顧客の課題解決」日本精機常務・松原雅人氏【鳥瞰蟻瞰】

金型メーカーから技術を発信 粉末やレーザーなど、多くの要素を最適に制御しなければいけないため、金属3Dプリンタによる金型づくりは簡単ではありません。また、何でも作れる魔法の杖でもありません。それでも参入したのは、切削加工…

この人に聞く 2014 CAPABLE 河原 洋逸社長

この人に聞く 2014 CAPABLE 河原 洋逸社長

海外の金型市場に活路 半導体金型でファブレス、設計・営業に特化  海外に金型市場があるならそれを取って日本で作ればいい―。それを実践しているのが、半導体封止装置金型に特化したファブレス企業のCAPABLE(京都市南区、河…

【ひと】サンアイ精機 代表取締役社長 菊地 晋也さん

髭のサンタクロース 誰しも12月24・25日をワクワクして過ごした子供時代の記憶があるだろう。それはクリスマスプレゼントがもらえる日だからだ。「子供たちにとって記憶に残る楽しい1日を体験してほしい」。そんな願いを込めて地…

金属3Dの金型で革命を ムトー精工が挑むコスト削減と新価値の創造[金型の底力]

樹脂部品の金型から成形、組み立てまでを手掛けるムトー精工は金属3Dプリンタによる金型づくりを進めている。成形サイクルを上げ、コストダウンや成形機の設備削減などを狙う。さらに、他の技術と組み合わせ、付加価値の向上にもつなげ…

【新春特別インタビュー⑤】稲垣金型製作所取締役・稲垣 武洋氏「イノベーションを起こし新しい収益モデルを創る」

常識にとらわれない金型 イノベーションを起こし新しい収益モデルを創る 〜新ビジネス〜  1975年生まれ、静岡県出身。98年立命館大学卒業後、富士通に入社し、システム販売などに従事。2004年稲垣金型製作所に入社、18年…

トピックス

関連サイト