金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

08

新聞購読のお申込み

マーポス 切削、プレス加工の監視システム
金型分野で事業領域拡大

 マーポスは1952年にイタリアで設立され、70年に日本に進出。自動車部品の計測装置や研削盤の定寸装置を始め工作機械の制御・計測装置などを手掛ける。特に金型分野ではタッチプローブでの工具やワーク計測によって金型の高精度加工を支えてきた。

小柳典雅マネージャー

 その一方、この10年間で10社以上の企業にM&A(合併・買収)を実行し、製品を拡大。「今まで金型分野にはタッチプローブ以外に提案できる製品が少なかったが、幅が大きく広がった」(小柳典雅マネージャー)。その中でも注力しているのが3つのモニタリングシステムだ。

 一つはアーティス社(独)の切削加工監視システム。加工機のモータ負荷や振動、工具のトルクなどを監視し、工具の摩耗状態を予測し、予防保全などに活用する。加工が長時間に及ぶ金型加工では工具欠損による加工の停止を防ぎ、生産性を向上させる。

 また、金型加工だけでなく、プレスやダイカストのモニタリングシステムも提供する。その一つが「ブランカンプシステム」。プレス機の圧力や振動を監視し、カス上がりなどによる金型の異常を検知できる。もう一つが「TTVシステム」。サーモグラフィによって金型の表面温度を監視し、温度を安定化させることで巣やクラックなどの不良を抑制する。

 「加工はもちろん、成形工程にも監視システムを活用することで上流工程を考えた金型づくりができ、金型の高付加価値化につなげることができる」(小柳マネージャー)。

 製品を拡大し提案の幅を広げるのは、今後予測される事業環境の変化に対応するためだ。「自動車の電動化や自動化によって金型の需要構造は大きく変化するだろう。ただ、高精度な金型が求められることは間違いない。当社の製品で高精度、高品質な金型づくりにつなげてほしい」(小柳マネージャー)。

金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号

関連記事

サンワ金型 量試一貫のサポート体制構築【金型の底力】

シェアリングで新たなモノづくりを プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型は同じく安城市内に新工場を建設し、11月に稼働する予定だ。同社はプレスやプラスチック金型で培った高硬度材加工や3次元形状加工を強みに、…

【新春特別インタビュー】時代をリードする8人

 「CASE」による自動車業界の大変革は金型メーカーに大きな変化を迫ってきた。そして昨年から続くコロナ禍。リモート環境への対応やデジタルツールの活用など、変化せざるを得ない状況はさらに加速している。こうした混迷の時代に合…

大野 和夫さん 金型作りは好きでないと続かない【ひと】

「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上…

田口型範社長・田口 脩一郎さん 70年以上続く鋳造用金型メーカーを継いだ

埼玉県川口市で70年以上続く老舗鋳造用金型メーカーに生まれた。幼い頃から創業者の祖父に「3代目はお前だ」と言われて育ってきた。 高校に上がる頃には自然と会社を継ぐことを意識した。大学は理工学部に入り、機械工学を学んだ。後…

大型設備導入で生産体制強化 永井製作所が目指す新規開拓【金型の底力】

弱電部品やライフサイエンス部品、自動車部品など幅広い業種のプレス用金型を手掛ける永井製作所。ここ数年、積極的な設備投資を進め、生産体制の強化に取り組んでいる。昨年には事業再構築補助金を活用し、約1億円をかけてマシニングセ…

トピックス

関連サイト