企業連携で金型技術確立へ EVシフトによって、需要減少が見込まれる内燃機関(ICE)部品の金型。シリンダヘッドやシリンダブロックなどのダイカスト金型を手掛ける米谷製作所はその影響を受ける1社だ。米谷強社長は「今後、内燃機…
マーポス 切削、プレス加工の監視システム
金型分野で事業領域拡大
マーポスは1952年にイタリアで設立され、70年に日本に進出。自動車部品の計測装置や研削盤の定寸装置を始め工作機械の制御・計測装置などを手掛ける。特に金型分野ではタッチプローブでの工具やワーク計測によって金型の高精度加工を支えてきた。

小柳典雅マネージャー
その一方、この10年間で10社以上の企業にM&A(合併・買収)を実行し、製品を拡大。「今まで金型分野にはタッチプローブ以外に提案できる製品が少なかったが、幅が大きく広がった」(小柳典雅マネージャー)。その中でも注力しているのが3つのモニタリングシステムだ。
一つはアーティス社(独)の切削加工監視システム。加工機のモータ負荷や振動、工具のトルクなどを監視し、工具の摩耗状態を予測し、予防保全などに活用する。加工が長時間に及ぶ金型加工では工具欠損による加工の停止を防ぎ、生産性を向上させる。
また、金型加工だけでなく、プレスやダイカストのモニタリングシステムも提供する。その一つが「ブランカンプシステム」。プレス機の圧力や振動を監視し、カス上がりなどによる金型の異常を検知できる。もう一つが「TTVシステム」。サーモグラフィによって金型の表面温度を監視し、温度を安定化させることで巣やクラックなどの不良を抑制する。
「加工はもちろん、成形工程にも監視システムを活用することで上流工程を考えた金型づくりができ、金型の高付加価値化につなげることができる」(小柳マネージャー)。
製品を拡大し提案の幅を広げるのは、今後予測される事業環境の変化に対応するためだ。「自動車の電動化や自動化によって金型の需要構造は大きく変化するだろう。ただ、高精度な金型が求められることは間違いない。当社の製品で高精度、高品質な金型づくりにつなげてほしい」(小柳マネージャー)。
金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号
関連記事
日本金型工業会の会長など歴任 日本金型工業会や国際金型協会(ISTMA)、アジア金型工業会協議会(FADMA)の会長などを務め、日本のみならず世界の金型産業の発展に貢献し続けた黒田彰一氏(黒田精工最高顧問)が9月30日…
大事なのは、自信を持つこと日本メーカーの力が持続可能な社会の実現には必要 1983年に牧野フライス製作所に入社してから、海外畑を歩んできました。キャリア当初は、アメリカ向け立形マシニングセンタや放電加工機の営業支援を担当…
金型の大型化ニーズが進んでいる。電気自動車の開発や環境規制により車の軽量化を図るため、大型部品のアルミ化や樹脂化、超高張力鋼板の採用が増加しているからだ。工作機械メーカーの中でも、金型の動向から大型加工機に注力し始めて…
5万個の部品生産可能に 製品設計会社のスワニーは、樹脂型を3Dプリンターで製造し、量産材料で射出成形が可能な「デジタルモールド」を手掛ける。同社はこれに加え、金属3Dプリンターで製造する金型「アディティブモールド」を岡谷…



