電池ケースなど視野 冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは独自の鍛造技術を駆使して新たな市場の開拓に乗り出す。まずは、電気自動車などで脚光を浴びる電池ケースやバッテリー市場向けに鍛造技術を応用して、ケースの強度向上や生産…
トリムラインを非接触測定
ニコン
ニコン(東京都港区、03・6433・3600)は、プレス部品のトリムライン測定に適したレーザースキャナ「H120」とソフトウエアを開発し、金型業界向けに提案を強化している。属人的で作業のムラや工数の浪費が発生していたトリムラインの測定工程を効率化。数時間かかっていた測定と判定時間を数十分に短縮する。
レーザースキャナ「H120」&専用ソフト

トリムラインの測定は通常、検具と金尺を使い数十点に及ぶ測定点を一つひとつ手作業で行う。ただ、測定に時間がかかるほか、作業者によって測定結果にばらつきが発生したり、戻り作業が必要になるため、「属人性の排除」が課題だった。
測定時間を短縮
ニコンが開発した「H120」と専用ソフトは、技能不要で高速測定と処理を可能にする。「H120」は、既存のレーザースキャナでは難しいトリム側面のエッジ部までノイズ無く確実にデータを取得できる。また、光沢面の測定が可能なため、スプレー作業が不要となり、工程短縮につながる。
専用ソフトは取り込んだスキャンデータを自動計算し、測定結果をレポートとして出力する。加えて、CADデータとの差異を色で分割し、トリムライン全周を一目で分かるように表示することで、問題点を瞬時に把握できる。「非接触測定の信頼度を高め、測定作業の効率化と標準化に貢献したい」(産業機器事業部・柳屋成孝氏)。
将来はスキャンデータを活用し、トリムラインの予測にも応用する考え。柳屋氏は「トライ回数が削減でき、金型製作時間の大幅な短縮にもつながる」としている。
金型新聞2019年3月10日号
関連記事
初心者でも使い易い汎用機 内面研削盤メーカーの入野機工(埼玉県川口市、046・874・7444)はこのほど、「汎用精密内面研削盤IIGシリーズ」を発売した。累積販売台数が3100台超の実績を誇る「YIGシリーズ」をリニュ…
著者は研削加工中、研削砥石に曲げ振動が生じていることを発見した。この振動から生じる微小な音(本研究では曲げ振動音と呼ぶ)をマイクロフォンにより測定することで加工状態の良否を識別できる技術を開発。その結果、ドレッシングイン…
大型金型の磨き削減 C&Gシステムズは、5軸マシニングセンタ(MC)対応CAD/CAM「キャムツール」の新版「V17.1」を発売した。切削痕を抑え、磨き工程の削減につながる機能などを強化した。 CL制御点を曲率に…
プラスチック金型やガスベント部品などを手掛けるプラモール精工(宮城県富谷市、022・348・1250)は、「スーパーガストース 入れ子タイプ」を発売した。同製品は、プラスチック射出成形時のガスベントで使用される部品だ。 …


