日本金型工業会はこのほど、eラーニングの講座を開設した。正会員は、工業会のホームページから申し込めば無料で受講できる。会員外で閲覧する場合は会員になる必要がある。 今回開設した講座は「初めての金型図面」。金型業界のハイパ…
経営課題を議論
日本金型工業会 西部支部


日本金型工業会西部支部(山中雅仁支部長、ヤマナカゴーキン社長)は、3月7日、大阪科学技術センタービルで「第7回金型関連技術発表講演会」を開催した(写真)。
IoT化に積極姿勢 人材の多様性も
技術発表に続き、今回は、「経営者が語る!昨今の経営課題から成長戦略まで〜IoT・AIは企業発展の原動力になりえるのか?~」と題してパネルディスカッションを行った。
前川佳徳元大阪産業大学教授をモデレーターに、パネリストとしてヤマナカゴーキン・山中雅仁社長、伊吹機械・伊吹宏会長、東洋金型工業・河野允煕社長、タカギ・渡辺修二金型部部長、福井精機工業・清水一蔵社長が登壇。「業務の効率化に向けて、IoT化に取り組み始めた所」「IoT化に積極的に取り組んでいく」「見えないことには改善できないので、いろいろチャレンジしている」といった意見が聞かれた一方、前川氏からは「セキュリティ対策が必要」との指摘もあった。
また、人材不足が大きな経営課題の一つとの見解で一致。「企業として多様性が必要」ということもあり、国籍に拘らずに海外の人材採用にも動いていることが明らかとなった。
技術発表では、電通国際情報サービス、CAEソリューションズ、シー・アイ・エム総合研究所、牧野フライス製作所、住友重機械ファインテック、小山鋼材が発表。参加者は最新技術に熱心に聞き入った。
関連記事
自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマは設立50周年を迎えた昨年度、新たな中期経営計画をスタートした。その3カ年のプロジェクトは金型製作期間を半減するなど競争力の再強化を目指す。EV化が加速するなど取り巻く経営環境…
2020年の金型業界はコロナ禍に翻弄された年になった。自動車産業を始めとしたユーザーの生産減や開発遅延などにより、金型需要は減少し、景況は悪化した。一方で、これまでと同じような活動ができないことで、ビデオ会議システムや…
微細加工の大型化に対応 工作機械の「マザーマシン」として世界で高い評価を得ている安田工業。近年、金型業界でもニーズが高まる微細加工向けとしてJIMTOF2016で「YMC650」を発表し微細加工分野の開拓に努めている。…
T・D・Cモールド 製造部 製造係 松尾 由貴子さん 加工精度±2μm以内の微細精密な金型のモデリングや加工プログラムを作成する。そのスキルは社内外でも高く評価され、昨年には工作機械メーカーの碌々産業が優れた加工技術者に…