金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

21

新聞購読のお申込み

高精度・長寿命
超硬エンドミルに新被膜
TOWA

受託加工も

 高硬度材を削りたい、ドライ環境下でもっと長寿命な超硬工具がほしいというユーザーに朗報。半導体樹脂封止金型や製造装置を手掛けるTOWA(京都市南区、075・692・0250)は独自のコーティング技術である「HARD STARType A(アルミナクロムナイトライド系)」を施した「THPL‐超硬エンドミルシリーズ」を発売した(写真)。硬い鋼材向けや過酷なドライ環境でも使用できるエンドミルの需要に応え、スパッタ方式による独自の成膜技術を駆使したコーティング「HARD STARType A」により、SKD11など高硬度材加工での長寿命化を実現した。さらに、需要が伸びるとされる金属3Dプリンタでのドライ切削においても長寿命・チッピングレスを可能にするなど、幅広い用途を視野に入れる。新事業推進部・緒方健二部長は「高硬度材を削りたい顧客からのニーズに応え、抜群の長寿命を誇るCBNエンドミルと共に、より低価格な超硬エンドミルでのコストダウンを訴求する」。同社は従来からのCBNエンドミルに加え、2017年に比較的軟らかい金属の切削に適した超硬エンドミル「HARD ionシリーズ」を販売している。

 5年前に新事業として切削工具事業に参入し、長年自社の金型加工用として内製してきたCBNエンドミルをシリーズ化し販売。φ0・1~φ6・0までのラジアスとボールエンドミルで工具径精度0~マイナス3μm、R精度±2μmという高精度化に加え、自社開発のセラミック系コーティング「BANCERA Coating」による長寿命化を図ると共に、特注品を7日以内に対応する短納期にも対応。今後は受託コーティングや受託加工にも注力し、半導体向け金型製造で培った超精密加工技術を活かしたミーリングや研削、放電などで受託加工を行う体制を構築。「当社の加工機は人工知能化を図っており、機械本体やワーク、工具に至るまで自動計測しフィードバック補正できる技術を確立している。機械自ら考えて動くことを当社では『自働化』と呼んでいる」と、設計から加工まで省人化を図ったほか、高精度測定の品質保証も充実させ、短納期で対応している。

 また、独自のセラミックスコーティング「BANCERA Coating」はHCrメッキに比べ、表面硬度が2倍以上かつ離型性にも優れ、光学成形金型やゴム成形金型、粉末打錠金型などに最適で金型の長寿命化につながる。そのほか、ナノ加工技術などコア技術を様々な分野に展開させ、ヘッドアップディスプレイなど車載用部品にも応用。緒方部長は「長年培ったコア技術を活かし、新事業へ展開することで当社とは異なる金型や加工分野などに目を向け、安定した経営基盤を築いていきたい」と話す。

関連記事

シミュレーションソフト【Breakthrough!】

金型のユーザーニーズとして普遍的なものが短納期化。昨今は開発期間の短縮など金型生産に費やす時間が短くなっているほか、コスト削減のため工数削減(手戻り削減)が大きな課題となっている。そこで重要なのがCAEの有効活用だ。近年…

【Breakthrough!】平面研削加工

平面研削加工はこれまで、加工条件の設定や砥石の管理に高い技能が必要なため熟練技能者の存在が不可欠だった。しかし近年、自動化技術をはじめとする様々な機能を搭載する平面研削盤の登場で、誰でも簡単に加工できるようになりつつある…

DMG森精機 大型ワークの積層に対応

レーザ金属積層造形機 DMG森精機は旋削とミーリング加工を1台で行う複合加工機にレーザ金属積層造形技術であるアディティブマニュファクチャリング(以下AM)を融合したレーザ金属積層造形機「LASERTEC 3000 DED…

KMC 金型加工現場のDXソリューション【金型テクノラボ】

円安などで空前の利益を上げる自動車メーカー。一方でその好機を捉えられない金型産業。いったい何が原因なのか。今一度足元を見据えて、国内金型産業の反転攻勢へ舵を切る最後のチャンスだ。人手不足、熟練技術者の退職など、今こそ過去…

WinTool Japan 「WinTool」の新バージョン

  新機能を追加 WinTool Japanはこのほど、工具管理システム「WinTool(ウィンツール)」の最新バージョン、2021・1をリリースした。 同社の「WinTool」は、切削工具やツーリングの情報の管理をベー…

トピックス

関連サイト