金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

12

新聞購読のお申込み

ウェブ受付を開始
ミツトヨ

測定工具の校正、修理

 ミツトヨ(川崎市高津区、044・813・8201)はこのほど、測定工具の校正や検査、修理引き取りサービスのウェブ受付を開始した。同社ホームページからアクセス可能。受付時の煩雑な手続きや手戻りを減らし、サービスの向上を図る。

マイクロメータの校正作業

 ホームページ上に引き取りサービス専用ページを設置。申込フォームから国際規格に準拠した校正を行う「JCSS校正」、同社の手順で校正を行う「一般校正」、定められた基準と照合して合否判定を行う「検査」、そして「修理」の中から選択し、製品型番や発行書類の希望、不具合内容などを入力することで、依頼書を作成することができる。

 販売店や代理店は、ユーザーが作成した依頼書と依頼品を引き取り、同社に依頼することで受付が完了する。依頼書はユーザーの代わりに販売店や代理店が作成することも可能。

 今までこうした手続きは手書きの書類で行っていた。しかし、項目が複雑で記入漏れやミスのほか、「JCSS校正」や「修理」の対象品が分かりにくいなどの課題があった。申込フォームでは対象品のチェックができるほか、不必要な項目には入力できないようにするなど、「なるべく迷わず入力できるように工夫した」(テクノサービス事業本部駒井則彦氏)。

 また、これら一連の手続きや依頼品のやり取りは代理店や販売店を経由するため、依頼書の不備や対象外だった場合、ユーザーへの確認や返送に多くの時間が掛かっていた。「間違いが減ることで、こうした課題も解決できる」(駒井氏)。

 同社では現在、毎月800件ほどの依頼があるという。ウェブ化によって効率化を図り、サービスの向上を目指す。「今後は実際に運用しながら、より使いやすいシステムに改善していきたい」(駒井氏)。

金型しんぶん2019年5月14日

関連記事

多様化するニーズに応えるプレス加工機5選[プレス加工技術最前線]

自動車の電動化に伴い、モータやバッテリーといった電動化部品の加工需要が増加している。また、プレス加工時の状況をリアルタイムに把握して、生産性の向上や品質の安定化につなげる技術を開発する動きも進む。プレス加工機メーカー各社…

【ひと】ベントム工業社長・本田大介さん システム会社を立ち上げた金型経営者

システム会社立ち上げた金型経営者  クラシック音楽事務所の営業から父親が創業した鋳造・ダイカスト金型メーカーに転職。会社を受け継いだ後、工程管理を手掛けるシステム開発会社を設立した。異色の金型経営者だ。  入社した当初は…

日本レーザーウェルディング 大型金型の補修に力

日本レーザーウェルディング 大型金型の補修に力

埼玉に工場 大型の溶接機も導入予定  YAGレーザーで金型の補修を手掛ける日本レーザーウェルディング工業(埼玉県川口市、048・430・7492、小堀泰一郎社長)はこのほど、都内にあった工場を埼玉県川口市に移転した。北関…

【ひと】ケーワールドism社長・澤井健司さん(55) 金型技術生かし自社商品をヒットさせた

金型技術活かし自社商品をヒットさせた  『日本一の金型職人になりたい』と、金型製作に没頭した若き日の澤井健司社長。町工場が集積する大阪・八尾で金型作りに励む日々だったが、ひょんなことから独立し、ケーワールドismを設立。…

タクミセンパイ 「切削工具フェス」開催、金型の工具改善事例を募集

切削工具に関連するウェブメディアを運営する、タクミセンパイはオンラインで7月1日から31日の期間で「切削工具フェス」を開催する。同期間で、金型加工における工具改善事例を募集している。 切削工具フェスは切削工具の改善コンテ…

トピックス

関連サイト