金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

22

新聞購読のお申込み

造形の歪み1/10に
ソディック

金属3Dプリンタ新工法

 ソディックはこのほど、金属3Dプリンタの造形後のワークの歪みを10分の1に抑える新技術「SRT工法」を開発した。これにより、樹脂型などで多く使われるステンレス系の素材での造形も可能になるなど、金属3Dプリンタの適用範囲の拡大につながるという。

 金属3Dプリンタでは粉末金属をレーザーで溶融・凝固させるために、必ず残留応力が発生する。その応力が造形後のワークを収縮させ、歪みや反りの原因となり、金型への採用の障壁の一つとなっていた。

 今回開発したSRT工法は、焼入れなどの熱処理をすると、ワークが膨張するというマルテンサイト変態という理論を活用。造形後に収縮したワークに独自の「熱処理」を施すことで、収縮と膨張を相殺させ、歪みを抑える。

 この技術により、樹脂型で使われるSUS420J2の大型金型の造形も可能になる。SRT工法を使った試験によると、歪み量を300μmから、30μmと10分の1に抑制できたほか、幅と長さ248㎜、高さ42㎜の造形もできたという。

 ソディックは「OPM250L・350L」と「LPM325」の3機種の金属3Dプリンタを持つ。SRT工法は全ての機種に活用できるほか、既存機種に追加で採用することもできる。同社では「SRT工法を実践することで、プラスチック金型での金属3Dプリンタの活用を広げたい」としている。

金型しんぶん 2019年5月14日

関連記事

ソディック 新型金属3Dプリンタ

非稼働時間を短縮 ソディックは長時間の高速で安定した造形が可能な金属3Dプリンタ「LPM325S」を発売した。複数の粉末を簡単に交換できるほか、メンテナンスの頻度を減らし非稼働時間を短縮し生産性を高める。 敷き詰めた粉末…

金型業界の経営トップアンケート 事業戦略に関する調査

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」へと移行し、社会・経済活動が活発化しつつある中、資源高、電気料金の値上げなどによって、製造業は依然として厳しい状況下にある。中でも金型業界は、取引条件の課題や価格競争など…

【ひと】熊本精研工業企画開発部部長・越智 英二さん(59) カメラによる機上測定機を開発した

カメラによる機上測定機を開発した 放電加工した金型部品をチャッキングしたままカメラで捕らえ、タブレットに映し出す。原点や輪郭をズームアップ。十字線を合わせ、その位置を加工機の座標で捉える。加工部を複数ヶ所測ることで、ピッ…

鈴木 車載向け部品が好調 22年6月通期決算

鈴木の2022年6月期通期決算は売上高が234億1000万円(前年度327億800万円)だった。収益認識に関する会計基準の適用で前年同期比は公表していないが、適用外の金型事業の売上高は15億3600万円と前年同期比12%…

IPF2014 10月28日から幕張メッセで

IPF2014 10月28日から幕張メッセで

プラ・ゴムの新技術 プラスチック、ゴムの総合展「IPF2014」(主催: 国際プラスチックフェア協議会、03・3542・1487)は、10月28日(火)~11月1日(土)の5日間、幕張メッセの1~8ホール全館を使って開催…

トピックス

関連サイト