IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの新技術が製造業に大きな変化をもたらそうとしている。工作機械や工具などの生産財も、これまでは難しかった精度や加工が実現できるようになるなど、金型づくりも大きく変わり始め…
「パソコンの中でものづくりできることに魅力」微細金型のCAD/CAM担当する女性技術者
T・D・Cモールド 製造部 製造係 松尾 由貴子さん

加工精度±2μm以内の微細精密な金型のモデリングや加工プログラムを作成する。そのスキルは社内外でも高く評価され、昨年には工作機械メーカーの碌々産業が優れた加工技術者に贈る「エキスパートマシニングアーティスト」に女性で唯一認定された。
前職ではプレス金型の研磨や検査工程に携わっていたが、「もっと加工に関わりたい」と転職を決意。福岡県遠賀町にあるプラスチック用金型メーカー、T・D・Cモールド(旧・豊洋エンジニアリング)に入社した。
CAD/CAMは未経験。ただ、学生時代からパソコンの中でものづくりができるということに魅力を感じていた。力仕事も多い金型加工現場。「CAD/CAMなら男女関係なく力を発揮できると思った」。
ソフトウェアの使い方やプログラムの作り方を一から学び、分からない時は現場に出て、実際に機械の動きを見たり、技術者に直接聞いたりして技術を身に付けていった。
仕事に一途で、以前は帰宅途中に何か閃いたり、考えが浮かんだりすると会社に引き返すこともあったという。「すぐに試してみたくて翌日まで待てなかったんですよね」。
入社から18年。最近は後進の育成にも取り組んでいる。「これまで培ってきた技術やノウハウを後人に伝承していくことも私の役目だと考えています」。
金型新聞 2022年5月10日
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