新被膜やPCDでサブミクロン 仕上げや組付けなど金型の品質を決める領域には人の手は欠かせない。磨き工程もその一つ。しかし、磨きには時間や人手がかかることから、できるだけ機械加工で追い込み、磨きを減らしたいという声は多い。…
金属3Dの新技術開発 大型部品の造形可能に
三菱重工工作機械
加工条件を最適化

三菱重工グループの三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、077・553・7700)はこのほど、金属3Dプリンタに関する新技術を開発したと発表した。自動で最適な造形条件を最適化できるほか、チャンバー不要で大型部品の造形が可能になるなど、金属3Dプリンタの領域や市場拡大につなげる。
同社が昨年発表した金属3Dプリンタ「LAMDA(ラムダ)」は粉末を照射し溶融凝固させて積層するパウダーデポジッション方式。粉末を敷き詰めて造形するパウダーベッド方式に比べ、速度が10倍早く、大型の部品の造形もできる利点がある。しかし、造形品質の安定化や、更なる大型対応が求められてきた。
今回開発した「モニタリングフィードバック機能」と「ローカルシールド機能」はこうした課題に対応した。前者はカメラやセンサなどで造形状態を常に監視。その結果に基づき、レーザー出力などをリアルタイムに制御し、自動で造形条件を最適化する。造形品質の向上、安定化に役立つ。
後者はノズル部に大気の巻き込みを防止するシールドガスを生成し、造形時の酸化を防ぐ。これまで装置内部を不活性化ガスで密閉化するチャンバーなどが必要だったが、大規模な装置が不要になり、造形物の制限がなくなるので、大型の部品の造形も可能になる。航空機などで課題となっている大型部品の適用を狙うという。
2つの技術はラムダのオプション機能として提供する。
同社では「金属積層造形という新たなアプローチで、これまでの技術では限界だった領域を広げていきたい」としている。
金型しんぶん 2019年6月7日
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