金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

27

新聞購読のお申込み

この人に聞く
DMG森精機 森 雅彦社長

 金型の大型化ニーズが進んでいる。電気自動車の開発や環境規制により車の軽量化を図るため、大型部品のアルミ化や樹脂化、超高張力鋼板の採用が増加しているからだ。工作機械メーカーの中でも、金型の動向から大型加工機に注力し始めている。DMG森精機は伊賀事業所(三重県伊賀市)に大型5軸加工機である「DMU 340 Gantry」を設置し、顧客へのテスト加工を始めた。同社では今後の大型金型の市場をどう見ているのかを森雅彦社長に聞いた。

大型5軸加工機のテスト加工始める

大型金型の動向は。

 電気自動車の開発が進み、車のボディ部などの樹脂化が増加しており、グリル金型やインパネなど内装部品の大型金型には注目している。また、ヘッドランプの金型も大型化が進んでいる分野だ。そのほか、バスやトラック、ヨーロッパでは大型家電も有望な市場と見ている。大型金型の市場は今後、ますます高効率化が求められるだろう。

大型5軸加工機のラインアップを強化しました。強みは。

 すでにドイツでは大型5軸加工機の導入が進んでおり、もっと日本市場を攻めていきたい。これまで大型金型向け加工機に注力してこなかったが、「DMU 340 Gantry」をはじめ、ラインアップを強化した。従来の門形加工機は主軸速度が遅く難点だったが、当社の主軸を使えば2万回転または3万回転にも対応でき加工時間を短縮できる。5軸加工なので切削工具の一番良い箇所で削るため、面品位向上につながり、磨き時間の短縮も期待できる。レーザ加工機でテクスチャー(シボ加工)のセット提案も強みだ。

加工速度や品質活かし
大型金型の需要に応える

アディティブにも力を入れています。

 アディティブでプラ型の複雑な冷却水管が作れれば、かなり面白くなるだろう。一方、「LASERTEC 65 3D hybrid」は肉盛りによる鍛造型の金型補修ニーズが増えている。これまで5台納入し、鍛造型やジェットエンジンの補修で使われている。アディティブ分野は今年11月にドイツで開かれる積層技術専門展である「Formnext」に集中して披露する。

「DMU 340 Gantry」のテスト加工も始まりました。

 現状3、4カ月待ちの状態だ。大型ワークなので時間も1~2週間かかる。納期も13、14カ月で月2台しか作れない。そのため、加工工場であるポーランドのファモット工場に「DMU 600」を2台導入し、ドイツのフロンテン工場との連携を強化しながら、大型加工機の量産に注力するつもりだ。

金型しんぶん 2019年10月10日

関連記事

金型・プレス加工メーカーと精密板金加工メーカーがロックバンド・ギタリストとコラボし、特注ギターパーツを製作

プレス加工・金型製作を手掛ける新栄ホールディングス(東京都中央区、中村新一社長、以下「新栄HD」)と精密板金加工などを手掛ける浜野製作所(東京都墨田区、浜野慶一CEO)の2社が連携し、4人組ロックバンド「Plastic …

【新社長に聞く】共和工業・熊谷勇介社長「金型通じ、顧客の夢カタチに 」

くまがい・ゆうすけ1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。 大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以…

アルファミラージュ 低価格内視鏡を金型分野に拡販【金型応援隊】

比重計の製作やスチームクリーナーなど各種機器・器材の販売を手掛けるアルファーミラージュ(大阪市都島区、06-6924-2631)はこのたび低価格工業用内視鏡「MRA‐28W」と「MRT‐40TH」の販売を開始した。 「M…

【新春特別インタビュー】時代をリードする8人

 「CASE」による自動車業界の大変革は金型メーカーに大きな変化を迫ってきた。そして昨年から続くコロナ禍。リモート環境への対応やデジタルツールの活用など、変化せざるを得ない状況はさらに加速している。こうした混迷の時代に合…

【この人に聞く】三井精機工業社長・加藤欣一氏「”高精度”生かし、金型加工に適した機械を提供」

三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)が、金型分野に注力している。今春、新型の微細加工機と、ジグ研削盤を発売。今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)や電子部品関連の金型加工向けを中心に売り込んでいく…

トピックス

関連サイト