鋼に命を吹き込む技術 『鋼に命を吹き込む』を合言葉に、プレス金型やプラスチック金型、ダイカスト金型ほか、半導体向け金型など幅広い型種の長寿命化に貢献する技術集団がリヒト精光(京都市南区、075-692-1122)だ。同社…
この人に聞く
DMG森精機 森 雅彦社長
金型の大型化ニーズが進んでいる。電気自動車の開発や環境規制により車の軽量化を図るため、大型部品のアルミ化や樹脂化、超高張力鋼板の採用が増加しているからだ。工作機械メーカーの中でも、金型の動向から大型加工機に注力し始めている。DMG森精機は伊賀事業所(三重県伊賀市)に大型5軸加工機である「DMU 340 Gantry」を設置し、顧客へのテスト加工を始めた。同社では今後の大型金型の市場をどう見ているのかを森雅彦社長に聞いた。
大型5軸加工機のテスト加工始める

大型金型の動向は。
電気自動車の開発が進み、車のボディ部などの樹脂化が増加しており、グリル金型やインパネなど内装部品の大型金型には注目している。また、ヘッドランプの金型も大型化が進んでいる分野だ。そのほか、バスやトラック、ヨーロッパでは大型家電も有望な市場と見ている。大型金型の市場は今後、ますます高効率化が求められるだろう。
大型5軸加工機のラインアップを強化しました。強みは。
すでにドイツでは大型5軸加工機の導入が進んでおり、もっと日本市場を攻めていきたい。これまで大型金型向け加工機に注力してこなかったが、「DMU 340 Gantry」をはじめ、ラインアップを強化した。従来の門形加工機は主軸速度が遅く難点だったが、当社の主軸を使えば2万回転または3万回転にも対応でき加工時間を短縮できる。5軸加工なので切削工具の一番良い箇所で削るため、面品位向上につながり、磨き時間の短縮も期待できる。レーザ加工機でテクスチャー(シボ加工)のセット提案も強みだ。
加工速度や品質活かし
大型金型の需要に応える
アディティブにも力を入れています。
アディティブでプラ型の複雑な冷却水管が作れれば、かなり面白くなるだろう。一方、「LASERTEC 65 3D hybrid」は肉盛りによる鍛造型の金型補修ニーズが増えている。これまで5台納入し、鍛造型やジェットエンジンの補修で使われている。アディティブ分野は今年11月にドイツで開かれる積層技術専門展である「Formnext」に集中して披露する。
「DMU 340 Gantry」のテスト加工も始まりました。
現状3、4カ月待ちの状態だ。大型ワークなので時間も1~2週間かかる。納期も13、14カ月で月2台しか作れない。そのため、加工工場であるポーランドのファモット工場に「DMU 600」を2台導入し、ドイツのフロンテン工場との連携を強化しながら、大型加工機の量産に注力するつもりだ。
金型しんぶん 2019年10月10日
関連記事
熱間鍛造の一貫生産 社員と共に成長へ 「挑戦は常に行っているが、挑戦すると失敗もある。それを皆で共有し、次へ進むことが重要だ」と話すのはサムテックの阪口直樹専務。熱間鍛造事業を主力に、型設計・製作、鍛造ライン(羽曳野工場…
ミスミ(東京都文京区、03・5805・7050)は2022年9月、システム開発を手掛けるコアコンセプト・テクノロジー(東京都豊島区、以下CCT)との合弁会社「DTダイナミクス」を設立した。ミスミが提供するオンライン機械部…
大手切削工具メーカーの京セラは9月、高硬度材加工用(微細加工)のソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売し、微細加工市場に参入した。これまで旋削チップなどを強みとしていた同社が焼入れ鋼など高硬度材を使用する微細加工市場…
自動車を中心に高精度かつ複雑形状な部品の開発、金型製造、量産まで手掛ける久野金属工業。EVなど次世代自動車の部品を生産する一方、ITを活用した改善活動など社内改革も積極的に行っている。その改革を推進してきたのが入社19年…


