成形トラブルを防ぐ ウシオライティング(東京都中央区、03-3552-8261)はこのほど、4台のカメラで金型を監視できる「PLUS‐E(プラスイー)PE‐700」の販売を開始した。射出やダイカスト成形を高精細に監視し、…
独自の型構造を採用
トヨタ自動車
アンダーカットで新工法
トヨタ自動車は独自の金型構造を採用した新たなアンダーカットの処理方法を開発した。これまでに比べて高い意匠面が得られるほか、設計時間の短縮や、金型の保全の手間削減にもつながる。この機構は特許も取得済みで、すでにトヨタグループの多くの車種のバンパーの成形で使われている。現在はバンパーでだけだが、将来的には異なる部品への適用も検討しているという。
意匠性改善
設計短縮
新工法開発の背景にあるのはバンパーの形状やデザインの変化だ。近年のバンパーにはシャープさが求められたり、大型化したり、形状が複雑化したりしている。
「従来のやり方だとデザインに制約を生じることも起きかねない」(車両工機部型設計室の山本和希氏)状況にあったという。
バンパーのアンダーカット処理方法はこれまで2つに大別されていた。1つは傾斜コアを使う手法。複雑な三次元形状の傾斜コアを製品内側に動作させる方法(図1)で、これだと物理的にデザインを制限することがあった。
もう1つが射出後の弾性変形の領域内で変形させる外マクリ構造(図2)。これだと、ひずみが生じることなどが問題となっていた。
開発した新構造の金型(図3)はスライドコアと、成形品の押出しを補助する跳ね出しコアを採用。スライドコアが開いていくのと連動して、跳ね出しコアがフランジの端面を押し出す。跳ね出しコアには「5~10㎏程度の力で十分だと分かったため、コイルばねを採用した」(山本氏)。低い力で脱型するため、ひずみも発生しないという。
何より今回の構造の採用で効果的だったのが「傾斜コアが不要になったことだ」(山本氏)という。傾斜コアはバンパーの内側の形状に影響するため、複雑な三次元設計が必要だったが、「それがなくなるので設計時間が不要になった」(山本氏)。
さらに、傾斜コアを使う場合、金型とコアの間に数ミクロンレベルのコア段差が発生してしまうこともあった。それの調整も不要になったことで、金型の保全費用も大幅に削減できたという。
開発した金型構造はすでに特許も取得済みで、トヨタグループで使われているバンパーの金型には大半が採用されているという。現状はバンパーのみでの採用だが、車両工機部型設計室の嶋方克好グループ長は「今後樹脂化が進めば、この技術が使えそうな部品もあるので、他部品への適用も検討していきたい」としている。
金型しんぶん 2020年1月10日
関連記事
企業間の情報共有を容易に Dr.型管Cloud シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。…
高速高品位5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」 オークマの公式製品紹介は、こちらから 現場の課題 金型の加工において、加工時間そのものはもちろん、加工後にワークを3次元計測機に搬送、据え付ける時間や、型合わせ、磨…
大幅なコスト削減を実現 オートフォームジャパン(東京都港区、03-6459-0881)はこのほど、ホワイトボディ(塗装前の車体)の組み立てやプレス成形などの工程に適したシミュレーションソフトウェアパッケージを日本で先行…
プラスチック金型メーカーのMEISEI(旧名古屋精密金型、愛知県知多郡東浦町、0562・84・7600)は10月30日~11月1日の3日間、ポートメッセなごやで開催された「メッセナゴヤ2024」のサーキュラーエコノミーあ…





