金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

03

新聞購読のお申込み

中小製造業をマッチング
ファクトリーエージェント

クラウドサービスを開始

 ファクトリーエージェント(東京都中央区)は、製造業マッチングクラウドサービスの提供を7月から本格開始したとオンライン発表した。

 同社は、ジェイテクトの100%出資子会社・ジェイテクトFAとして4月に発足し、7月に会社名をファクトリーエージェントに改称。技術喪失や後継者不足により競争力が低下している日本の中小企業のマッチングサービスを展開する。

 部品加工を依頼したい「発注者」と、加工技術を持ち部品加工を請け負いたい「受注者」を独自のネットワークとプログラムで業界の垣根を越えてマッチング。同社が代金回収を代行するので、新規取引の代金回収リスクを無くす。

 「発注者」は、競争優位性をもった仕入れ先の発掘や、調達リスクの回避、BCP強化を行うことができる。「受注者」は、新規顧客の開拓や売り上げ先の分散、自社技術の新たな応用ニーズの発掘、経営の安定などを期待できる。

 大手製造業グループの強みを活かし、浜野製作所(東京都墨田区、金属加工業)を発注先選定のアドバイザーとして業務提携し、製造現場の目利き力による新たな産業クラスター再構築を目指す。すでに3000社超が登録されている。

 ジェイテクト・佐藤和弘社長は「困っている会社をつなぐことでお互いに笑顔になって頂く“良縁廉価”がビジネスモデル」とし、「製造業として中小企業の気持ちを一番理解している同社が今後全国を回ってデータベースを作らなければならない」と述べた。

 同社・上出武史社長も「城下町サプライチェーンが日本のモノづくりの強さ。だが、業種が異なるとサプライチェーン同士のつながりがない」とし、「製造業NO1&Only1のグループ企業として、産業クラスターを再構築し、活力と笑顔を取り戻す」を理念に掲げた。

金型新聞 2020年8月10日

関連記事

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に Dr.型管Cloud シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。…

Elimu It Support 業務棚卸を生成AIで負担軽減

膨大な情報収集・確認作業を短縮 自立支援型ITコンサルティングを手掛けるスタートアップ企業のElimu It Support(大阪市西淀川区、06・4400・0867)は中小製造業向けに業務棚卸、プロジェクト計画、ツール…

日本電産マシンツール 金属3Dプリンタの中型機を開発

JIMTOFで初披露 日本電産マシンツールは、パウダDED方式を採用した金属3Dプリンタ「LAMDAシリーズ」に中型機「LAMDA500」を追加、9月1日から販売を開始した。 最大造形サイズは、航空・宇宙、自動車、建設機…

日本精機 水管内部の形状を崩さない化学研磨液を開発

日本精機(愛知県名古屋市、052-736-0611)は、金属3Dプリンタで造形した水管内部の形状を崩すことなく、面粗度も改善できる化学研磨液「N FCP100」を開発した。プリンタで造形した金型以外の水管研磨にも有効で、…

面取り工具を発売
三菱日立ツール

高硬度鋼に対応  三菱日立ツール(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、高硬度鋼加工に対応した面取り工具「DN2HC‐ATH」を発売した。NCによる自動機械加工を可能にし、手作業時間を低減する。  「ATH…

トピックス

関連サイト