2色成形は製品の高機能化や工数削減などのメリットが得られる一方、成形品質への不安や設備負担から導入をためらう企業は少なくない。キヤノンモールドでは、専用成形機を用いずに、汎用成形機による2色成形が可能な型内組立技術と小型…
双葉電子工業 金型内圧力データを一括管理
クラウドサービスを開始

双葉電子工業(千葉県茂原市、0475-24-1111)はこのほど、グループ企業のカブク(東京都新宿区)と連携し、金型内圧力の計測データをクラウド上で一括管理できるIoTシステム「MMS Cloud」を発売した。圧力計測アンプと接続することで、最大10台分の計測データをクラウド上に蓄積できる。
専用ゲートウェイと射出成形機に取り付けた同社製圧力計測アンプ「MPS08」を接続することで、IoTシステムが構築できる。ゲートウェイ1台で「MPS08」4台を接続でき、ゲートウェイ3台連結することで最大10台まで接続できる。利用料はストレージ容量3TBで月額10万円。導入時には初期費用が必要となる。
モニタリング画面では、金型内圧力の基本波形やピーク圧力、エラーの有無などが表示され、パソコンでリアルタイムに閲覧できる。また、クラウドにデータを蓄積するため、これまでアンプ1台につき現場に1台必要だったパソコンが不要になる。工場内をPCレスで管理でき、生産現場のセキュリティ強化にもつながる。
今後は対応アンプやメニューを拡充する予定。同社は、「ユーザーの利便性向上につながるメニューを追加していきたい」としている。
金型新聞 2020年11月10日
関連記事
金型メーカーの競争力強化に向けた積極姿勢は衰えることがない。今、新コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、インターモールドをはじめ様々な展示会・イベントが中止されているが、一方で、自動車の電動化や5G、IoT、働き方改革…
アルミホットスタンプは高温に加熱されたアルミ板材を簡易冷却金型内に挿入し、プレス加工と同時に焼入れが行われ、高強度、高成形性および高寸法精度を付与する技術。最新のアルミ板加工技術であり、今回のテクノラボでは、アルミホット…
センシング機能でDX推進 冷間鍛造金型を手掛けるニチダイはダイセット内に荷重や変位、振動など各種センサを組み込み、金型の状態を可視化するセンシング機能を持った『インテリジェントダイセット』を開発。これにより、型寿命や製品…
室温±0.2度の恒温室 岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)はこのほど、本社工場内に室温22度±0.2度で管理された「ウルトラ恒温室」を設置した。鏡面金型プレートやスマホレンズ金型など超精密加工の…