金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

16

新聞購読のお申込み

豊田・堤工場が稼働
オネストン

大物加工に特化

 オネストン(名古屋市天白区、052-803-5811)の国内3工場目となる豊田・堤工場(住所:愛知県豊田市本町石根133‐1)が稼働した。新たに5面加工門形マシニングセンタを2台導入し、需要増加が見込まれる大型プレス金型関連の大物ワークや鋳物の加工に対応する。敷地面積は約2000㎡、延床面積は約900㎡、投資額は約7億円。

 新工場に設備したのはオークマ製5面加工門形マシニングセンタ2台(うち1台は軸移動量X5000×Y2500×Z800㎜のフルカバー仕様)で、重量物用に20tホイストを設備した。さらに、岡崎工場からマシニングセンタ2台を移設、需要が高まっている大型プレス金型向けの部品加工や鋳物加工を行う。製造部の大嶽征弘部長は新工場のコンセプトについて「5面加工機をフルカバー仕様にし、機内は特別に集塵機を設置して切粉や粉塵対策を徹底した」と環境面や安全面の充実を図っている。

 同社は2021年、創立50周年を迎える。今後はグループ会社でプレス金型を手掛けるトーハラ(名古屋市守山区)などと連携し、自動車用大型プレス金型需要に応える。鈴木良博社長は「新工場稼働はトーハラの金型製作能力の向上につながる。稼働直後から受注も得ており、コロナ禍から戻りつつある金型需要を取り込みたい。将来は金型の組付やトライ用プレス機の導入も想定している」と抱負を語り、21年10月期は前期比約20%増の売上高33億円に向け好調なスタートを切った。

金型新聞 2020年12月10日

関連記事

高濃度セルロースファイバー
パナソニック

材料と成形方法を確立   パナソニックマニファクチャリングイノベーション本部はセルロースファイバーを55%以上の高濃度で樹脂に混ぜ込む複合技術と、その成形技術を確立した。素材の軽量化やプラスチックの削減、木目調の自然な外…

がんばれ!日本の金型産業特集<br>櫻井鉄工所 櫻井 健一郎 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
櫻井鉄工所 櫻井 健一郎 社長

顧客に合わせて工夫百様 要望や設備に応じて冷却、ガス抜き ブロー成形金型を手掛ける櫻井鉄工所は、成形メーカーの業績に最も貢献する金型造りにこだわる。取引先の得意な技術や設備を考慮して、ガス抜きや冷却を工夫し、生産性が上が…

【特集】進化する金型のDX

デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)。しかし、人が介在する金型づくりでDXを進めるのは簡単ではない。金型企業はDXをどのように考え、取り組むべきなのか。先進…

MECT2023 2023年10月18~21日にポートメッセ名古屋で開催

工作機械見本市であるメカトロテックジャパン2023(主催:ニュースダイジェスト社、共催:愛知県機械工具商業協同組合)が2023年10月18~21日の4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される。次回展より1号館…

ホットスタンプ専用材種 「DHA︲HS1」発売
大同特殊鋼

 大同特殊鋼はホットスタンピング専用の金型用鋼「DHA—HS1」を開発、販売を開始した(写真)。熱伝導性を高め成形サイクルを向上させるとともに、高硬度化や軟化抵抗を大きくすることで、金型の長寿命化を図った。  ホットスタ…

トピックス

関連サイト