新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
堀江亜衣奈さん 醍醐味は職人技の瞬間【ひと】

「六角パンチやピンの研削加工では多少寸法のズレが発生するため、補正するのが常ですが、狙い通りに寸法がハマッた瞬間はヨシッとガッツポーズします」と笑顔を見せるのは堀江亜衣奈さん(22)。精密鍛造金型や部品を手掛ける阪村エンジニアリング(京都市伏見区)でスイス製の工具研削盤「ロロマティック」を担当して5年、機械加工の楽しさを実感している。
堀江さんは京都府北部に位置する京丹後市出身。「音楽フェスが好きで、市内へ上京したかった」と求人を見て入社を決断。高校は機械科を卒業したが、「金型は数回授業で習ったぐらい」と、入社した当時は専門用語が分からず不安な日々を過ごしたが、持ち前の明るさや計画性、先輩に相談しながら仕事に励んでいく。入社時からロロマティックを担当しており、「とにかく心配性なので慎重に」と、1つ1つの工程を確認しながら作業するが、当初は確認ミスでロスが発生するなど苦労もあったようだ。
「慣れてきたのは3年目から」と加工プロセスや工程の段取りを考え、寸法通りに加工ができるまで上達し、1発で目標寸法が狙えるよう機械と向き合う。「次の目標は品質の安定です。同じ条件で30本加工しても、1本だけ不良が出る場合があります。不良が出ないように砥石の状態を見極める観察眼を鍛えたいですね」と彼女の挑戦は続く。
金型新聞 2023年5月10日
関連記事
目指すは「恒・高精度化」 それを見極められる人の育成が、より重要に 超精密金型の世界で目指すべきは「加工工程の『恒・高精度化』」だと考えています。どこで成形しても高い水準で同じ品質が得られること。つまり、高いレベルでの…
研削力高いセラミック砥石 ALPHA LASER ENGINEERINGは昨年11月、独自ブランドの金型用セラミック砥石を発売した。優れた研削能力や耐熱性が特長で、広がる金型リユースの需要に応えていくという。市川社長に開…
コロナショックを機に、金型に求められること 5月12日、コロナウイルス拡大の影響が読めない中で、トヨタ自動車の豊田章男社長は「頼りにされ、必要とされる会社を目指し、世界中の仲間とともに強くなる」とのコメントを発表した。…
金型製作工程を短縮 設備強化で需要に対応 イワタツール(名古屋市守山区、岩田昌尚社長)が2010年に発売したトグロンハードドリルは焼入れ鋼用穴加工ドリルとして、ここ数年需要が急増し供給が追いついていない状況だ。同社の岩…


