金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

29

新聞購読のお申込み

山崎 達博さん 玉成と保全の技能を次代に教える【ひと】

明星金属工業 製造部メンテナンスグループ 山崎 達博さん(70)

鉄の板を金型でプレスすると起こる想定外の歪みや割れ。その原因を見極め、溶接と研磨で補正し、目指す品質に導いていく。解析が進化した今も、自動車のドアや骨格部品の金型は人による玉成がカギを握る。その技能を次代に教えている。

鹿児島・奄美黄島出身。ものづくりが好きで、自らの腕で作り上げる金型に熱中した。30代で韓国や台湾など海外取引先の量産立ち上げ支援を経験。工場長を務め、ダイハツ九州の金型工場開設にも携わった。金型づくりの高度な技能が認められ『なにわの名工』に選ばれた。

10年前に定年を迎えた。これまで培った熟練技能を活かし、社内でメンテナンスの技術者に玉成を、社外では大分県内の自動車部品メーカーの技術者を対象とする『金型保全技術者育成講座』で保全の技能を指導する。

重んじるのは自主性。玉成も保全も大切なのは自ら考え、一生懸命取り組むこと。「知恵を絞り試行錯誤することが経験となり糧となる。そして一生懸命集中して励んだら良い金型ができる」。だから余計に口を出さない。聞かれた時だけ丁寧にそっと教える。

趣味は家庭菜園。毎日、出勤前と帰宅後、畑で30種類の野菜の成長を確かめ世話をする。「野菜も金型と同じ。工夫し、手間をかけて育てると美味しい野菜ができる。何ごとも、考えることと一生懸命が大事です」。

金型新聞 2023年6月10日

関連記事

自動車メーカーに聞く ギガキャストに取り組む理由 トヨタ自動車門野英彦氏【特集:ギガキャストの現在地】

トヨタ自動車は昨年、2026年に投入を予定している次世代EVの生産工場にギガキャストを取り入れると発表した。従来数十点の板金部品で作っていたものをアルミダイカストで一体成形することで、部品点数を大幅に削減し、生産工程を半…

牧野フライス製作所 執行役員 高山幸久営業本部長に聞く【特集:進む設備の大型化】

大型機組立工場新設の理由 牧野フライス製作所は昨年末、山梨県富士吉田市に大型加工機の組み立て工場を新設すると発表した。12年ぶりの新工場で、総額210億円を投資し、大型加工向けを強化する。2026年初めに本格稼働する予定…

【金型の底力】いがり産業 ユーザーが必要な金型を

ユーザー視点の型づくり樹脂とプレス技術の融合 成形メーカーだった、いがり産業が金型製作に着手したのは2004年。10年以上経て、今や金型の外販が売上の7割以上を占めるまでに成長した。成形メーカーという利点と生かし、ユーザ…

「微細加工分野に注力」GFマシニングソリューションズ社長・ローラン・キャステラ氏

放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛けるスイス・GFマシニングソリューションズ。今年1月、日本法人(東京都品川区、03-5769-5010)の社長にローラン・キャステラ氏が就任した。今後、金型メ…

木谷電器 木谷健一郎社長に聞く 要望ヒントに金型開発

端子や太陽光発電関連機器を手掛ける木谷電器(大阪府枚方市、072・855・1492)は、取引先の要望をヒントに新たなプレス金型の研究開発に取り組む。時代のニーズに応えるプレス技術を開発し、未来を拓く新しい事業に発展させた…

トピックス

関連サイト