金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

06

新聞購読のお申込み

山崎 達博さん 玉成と保全の技能を次代に教える【ひと】

明星金属工業 製造部メンテナンスグループ 山崎 達博さん(70)

鉄の板を金型でプレスすると起こる想定外の歪みや割れ。その原因を見極め、溶接と研磨で補正し、目指す品質に導いていく。解析が進化した今も、自動車のドアや骨格部品の金型は人による玉成がカギを握る。その技能を次代に教えている。

鹿児島・奄美黄島出身。ものづくりが好きで、自らの腕で作り上げる金型に熱中した。30代で韓国や台湾など海外取引先の量産立ち上げ支援を経験。工場長を務め、ダイハツ九州の金型工場開設にも携わった。金型づくりの高度な技能が認められ『なにわの名工』に選ばれた。

10年前に定年を迎えた。これまで培った熟練技能を活かし、社内でメンテナンスの技術者に玉成を、社外では大分県内の自動車部品メーカーの技術者を対象とする『金型保全技術者育成講座』で保全の技能を指導する。

重んじるのは自主性。玉成も保全も大切なのは自ら考え、一生懸命取り組むこと。「知恵を絞り試行錯誤することが経験となり糧となる。そして一生懸命集中して励んだら良い金型ができる」。だから余計に口を出さない。聞かれた時だけ丁寧にそっと教える。

趣味は家庭菜園。毎日、出勤前と帰宅後、畑で30種類の野菜の成長を確かめ世話をする。「野菜も金型と同じ。工夫し、手間をかけて育てると美味しい野菜ができる。何ごとも、考えることと一生懸命が大事です」。

金型新聞 2023年6月10日

関連記事

ジヤトコエンジニアリング<br>永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

ジヤトコエンジニアリング
永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…

デジタル技術を活用し工法の最適化、人材育成、新製品開発に挑む熱間鍛造金型メーカー【金型の底力】

伊藤製作所(愛知県弥富市)は熱間鍛造金型やダイセットを主力とし、クランクシャフトなどの自動車向けや建機・重機、免振装置、航空機といった幅広い市場で活躍する。特に大型の金型やダイセットが得意で、ダイセットは500~6300…

三光化成 エアと水のハイブリッド冷却【特集:金型づくりで広がる金属AM活用】

ラティス構造を採用し、材料費と造形時間を削減 自動車関連を中心に6000品目を超える樹脂成形部品を生産する三光化成。ソディックの金属3Dプリンタ「OPM350L」を活用し、水とエアを冷却媒体として活用する「ハイブリッドコ…

ツバメックス 多田羅晋由社長インタビュー【特集:金型メーカーのコト売り戦略】

昨今、顧客の課題解決につながるソリューションやサービスなどを提供する金型メーカーが増えている。なぜ、従来の金型づくりだけでなく、自社が保有する技術を生かしたソリューションや、AI・IoTを活用したサービスなどを提供するの…

パンチ工業 大連工場 研究開発部 呂 国健さん(26) 〜ひと〜

5軸MCで原寸大のシャトルを作った  原寸大のバドミントンシャトルをアルミ合金で作り上げた。羽の厚みは0.6㎜と薄く、細い。そんな加工難度の高い形状を、5軸マシニングセンタ(MC)を駆使して加工した。その高い技術力と柔ら…

トピックス

関連サイト