金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

08

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化

プログラム作成やワーク搬送

人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。

金型づくりでCAMプログラムの作成は重要な工程。しかし「技能者が必要な部位は3割にも満たない」(ある樹脂型メーカー)ため、簡単な部位の作成を効率化させたいという声は多い。

独自の加工パターン構造で設計情報を自動で加工情報へ展開することができる

こうした要求に対応する技術は多く登場している。工作機械の加工条件や切削工具の情報データをテンプレートとして蓄積。加工するワークに似たテンプレートを引き出す。それに穴あけやポケットなどの加工部位と加工属性を設定すると、最適な工程を割り出し、プログラム作成を効率化できる。蓄積したテンプレートとAIを活用して、手間や高度な知見が必要な見積りを最適化する機能も発表されている。

さらに、CADデータをインプットすればAIが加工プログラムを自動作成するクラウドサービスも登場。また、過去の類似図面検索や、熟練技能者の設計の考え方をAIがサポートする機能など、AIを生かした設計支援機能の開発も進んでいる。

ワイヤ放電加工機とAMRを組み合わせた自動化システム

工作機械でのワークやツール交換は自動化が進んでいる領域。しかし近年では、工場内での材料やワーク搬送、段取りなど、機械以外の部分の自動化技術が進化している。

協働ロボットを搭載したAMR(自律走行搬送ロボット)を組み合わせ、ワークの脱着、搬送、簡易洗浄を自動化できるシステムが登場。また、工具の焼き嵌め工程を自動化する装置や、段取りを効率化するシステムなど。「非加工時間」を効率化する動きが加速している。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

EV化が進む中、金型メーカーはどう動くか?【特集:自動車の電動化とダイカスト】

自動車の電動化はダイカスト業界に大きな変化をもたらし始めている。バッテリーEVが増えるとエンジン関連の金型の減少は必至だ。一方で、バッテリーケースのアルミ化や、シャシーなどを一体造形する「メガキャスト」などで金型の大型化…

座談会 アイキャッチ

【座談会】金型メーカー・自動車メーカーが語る
次世代自動車の登場で金型づくりはどう変わるのか
ー2030年の金型業界ー 第1部

アルミ、樹脂など軽量化の流れ加速  次世代型自動車の登場が金型業界に及ぼす影響を懸念する声は少なくない。「電気自動車(EV)でエンジンはどれほど減るのか」、「アルミや樹脂は増えるのか」などの疑問は尽きない。そこで本年の新…

フォーバンド 類似図面をAIで検索【特集:尖った技術を使いこなせ】

勘や経験など属人化を解消 モータコア用スロットパンチや研削加工などを手掛けるフォーバンド(福岡県直方市)は見積作成や図面管理業務の効率化を図るため、テクノアが展開する『AI類似図面検索』を導入。簡単に類似図面の検索や図面…

ソディック コバルトレスのマルエージング【特集:金型づくりのAM活用最前線】

残留応力下げ、加工しやすく ソディックはコバルトを含まないマルエージング鋼系のAM用粉末材「HYPER21」を開発した。独自の造形技術「SRT工法」と合わせて使うことで残留応力を解放し、ソリなどの変形を抑制。造形後に機械…

現代の名工・三井ハイテック 木下 易之氏に聞く「次世代の匠に必要なもの」

デジタル技術や自動化技術の進化によって金型づくりはここ数年、大きく変化している。これから金型技術者にはどのような技能や能力が求められるのだろうか。それとは逆に、時代を越えても変わらず求められることは何だろうか。高度な研削…

トピックス

関連サイト