活路を創造、混沌に挑む 日本の金型業界にも少しずつ明るさが戻ってきた。とはいえ、受注水準はいまだリーマンショック前の8割程度だ。そんななか、日本金型工業会は「新金型産業ビジョン」を策定した。そこでは、金型業界の向かうべ…
【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化
プログラム作成やワーク搬送
人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。
金型づくりでCAMプログラムの作成は重要な工程。しかし「技能者が必要な部位は3割にも満たない」(ある樹脂型メーカー)ため、簡単な部位の作成を効率化させたいという声は多い。

こうした要求に対応する技術は多く登場している。工作機械の加工条件や切削工具の情報データをテンプレートとして蓄積。加工するワークに似たテンプレートを引き出す。それに穴あけやポケットなどの加工部位と加工属性を設定すると、最適な工程を割り出し、プログラム作成を効率化できる。蓄積したテンプレートとAIを活用して、手間や高度な知見が必要な見積りを最適化する機能も発表されている。
さらに、CADデータをインプットすればAIが加工プログラムを自動作成するクラウドサービスも登場。また、過去の類似図面検索や、熟練技能者の設計の考え方をAIがサポートする機能など、AIを生かした設計支援機能の開発も進んでいる。

工作機械でのワークやツール交換は自動化が進んでいる領域。しかし近年では、工場内での材料やワーク搬送、段取りなど、機械以外の部分の自動化技術が進化している。
協働ロボットを搭載したAMR(自律走行搬送ロボット)を組み合わせ、ワークの脱着、搬送、簡易洗浄を自動化できるシステムが登場。また、工具の焼き嵌め工程を自動化する装置や、段取りを効率化するシステムなど。「非加工時間」を効率化する動きが加速している。
金型新聞 2023年12月10日
関連記事
課題多き働き方改革 働き方改革関連法案の施行から4年。金型業界でも労働時間短縮や生産性の向上など、働き方改革は進んでいるのか。現状を調べるため、本紙ではアンケートを実施した。調査からは、改革には前向きに取り組んでいるもの…
既設機よりも大型の設備を導入する金型メーカーが増えている。成形品の一体化や成形工数の増加、多数個取りなどによって、金型が大型化し、既設機だけでは対応が難しくなっていることなどが背景にはあるようだ。各社、大型の加工機やプレ…
属人をシステム化へ ツール測定機や工具管理システムなどを展開するZOLLER Japanの焼きばめ装置搭載ツール測定機「redomatic」は、工具を取り付ける焼きばめ工程から工具測定までを自動かつ高精度で行い、安全で効…
大型機組立工場新設の理由 牧野フライス製作所は昨年末、山梨県富士吉田市に大型加工機の組み立て工場を新設すると発表した。12年ぶりの新工場で、総額210億円を投資し、大型加工向けを強化する。2026年初めに本格稼働する予定…


