金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

03

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化

プログラム作成やワーク搬送

人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。

金型づくりでCAMプログラムの作成は重要な工程。しかし「技能者が必要な部位は3割にも満たない」(ある樹脂型メーカー)ため、簡単な部位の作成を効率化させたいという声は多い。

独自の加工パターン構造で設計情報を自動で加工情報へ展開することができる

こうした要求に対応する技術は多く登場している。工作機械の加工条件や切削工具の情報データをテンプレートとして蓄積。加工するワークに似たテンプレートを引き出す。それに穴あけやポケットなどの加工部位と加工属性を設定すると、最適な工程を割り出し、プログラム作成を効率化できる。蓄積したテンプレートとAIを活用して、手間や高度な知見が必要な見積りを最適化する機能も発表されている。

さらに、CADデータをインプットすればAIが加工プログラムを自動作成するクラウドサービスも登場。また、過去の類似図面検索や、熟練技能者の設計の考え方をAIがサポートする機能など、AIを生かした設計支援機能の開発も進んでいる。

ワイヤ放電加工機とAMRを組み合わせた自動化システム

工作機械でのワークやツール交換は自動化が進んでいる領域。しかし近年では、工場内での材料やワーク搬送、段取りなど、機械以外の部分の自動化技術が進化している。

協働ロボットを搭載したAMR(自律走行搬送ロボット)を組み合わせ、ワークの脱着、搬送、簡易洗浄を自動化できるシステムが登場。また、工具の焼き嵌め工程を自動化する装置や、段取りを効率化するシステムなど。「非加工時間」を効率化する動きが加速している。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

武林製作所 「マスクのほね」がヒット」

培った技術活かす 自動車の電動化、医療関連や半導体関連需要の拡大などで、国内のものづくり産業に求められるものも大きく変化している。自動車の電動化ではモータやバッテリーなどの電動化部品や材料置換による軽量化部品などが増えて…

金型メーカーが考える次世代の匠とは?

金型メーカーアンケート  次世代の匠に必要な技は? 熟練の金型職人が持つ「匠の技」を機械に行わせたり数値化したりする取り組みは広がり続けている。新技術が登場する中、「匠」に求められる能力に変化はあるのか。それを…

鉄やアルミをマグネシウムに置き換え 藤岡エンジニアリングが進める軽量化提案

脱炭素社会に向けた取り組みがものづくりで加速し、金型業界でもその動きが広がりつつある。先手を打つ金型メーカーの対応には大きくは2つの方向性がある。一つは、太陽光パネルの設置や設備の省エネ化などによる自社の生産活動でCO2…

金型でも金属AM技術の活用が広がる理由

コスト低減、用途開発進む 金型分野でも金属粉末を使った付加製造(AM)技術の活用が広がりつつある。背景には、装置を始めとしたAM技術の進化やユーザーの改善などによって、これまで課題とされていた製造コストが低下していること…

記者の目 ‐Reporter`s eye‐

記者の目 ‐Reporter`s eye‐

今回の“コロナ禍”で見えてきたのは、変化の必要性だ。受注や生産活動が制限される中、デデジタル化やITツールの活用など以前から指摘されていた課題が改めて浮き彫りになった。都内のある金型メーカーは、「変革の契機となるのは間違…

トピックス

関連サイト