機上計測で戻りない加工 自動車のエアコンの吹き出し口の「レジスター」や、ミリ波レーダーを透過できるエンブレムなどのプラスチック金型を手掛ける谷ダイ・モールド。2023年に機械加工専用の第2工場を稼働させた。狙いは「工場が…
【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化
プログラム作成やワーク搬送
人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。
金型づくりでCAMプログラムの作成は重要な工程。しかし「技能者が必要な部位は3割にも満たない」(ある樹脂型メーカー)ため、簡単な部位の作成を効率化させたいという声は多い。

こうした要求に対応する技術は多く登場している。工作機械の加工条件や切削工具の情報データをテンプレートとして蓄積。加工するワークに似たテンプレートを引き出す。それに穴あけやポケットなどの加工部位と加工属性を設定すると、最適な工程を割り出し、プログラム作成を効率化できる。蓄積したテンプレートとAIを活用して、手間や高度な知見が必要な見積りを最適化する機能も発表されている。
さらに、CADデータをインプットすればAIが加工プログラムを自動作成するクラウドサービスも登場。また、過去の類似図面検索や、熟練技能者の設計の考え方をAIがサポートする機能など、AIを生かした設計支援機能の開発も進んでいる。

工作機械でのワークやツール交換は自動化が進んでいる領域。しかし近年では、工場内での材料やワーク搬送、段取りなど、機械以外の部分の自動化技術が進化している。
協働ロボットを搭載したAMR(自律走行搬送ロボット)を組み合わせ、ワークの脱着、搬送、簡易洗浄を自動化できるシステムが登場。また、工具の焼き嵌め工程を自動化する装置や、段取りを効率化するシステムなど。「非加工時間」を効率化する動きが加速している。
金型新聞 2023年12月10日
関連記事
金型工業会 小出悟会長「デジタル化へ踏み出す」 新型コロナによって、世の中が一変している。ここで考え方をまとめ、当工業会としては何かしらの指針を出していきたい。今年は「デジタル庁」創設などデジタル化の動きが活発化する年…
昨秋、日本金型工業会は6年ぶりに改訂した「令和時代の金型産業ビジョン」で、金型メーカーはこれまでのように単に言われたものを作るだけの「工場」から、顧客に価値提供する「企業」への変革が必要だと指摘した。これまで続けてきた…
魅了するワークの加工プロセスをひもとく 品質の優れたワークはそれを加工した機械や工具などの性能や、技術者の技能の高さを物語る。人を魅了する「感動ワーク」はどのような機械や工具、ソフトを使い完成したのか。多彩な感動ワークと…
解析を駆使、成形機も開発 東海エンジニアリングサービスは、直径40㎜超のカルコゲナイドガラスレンズの成形技術を確立した。CAEを駆使し、独自のノウハウを取り入れた成形機を開発して実現した。直径40㎜超は過去に例がなく、航…


