金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

06

新聞購読のお申込み

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化

プログラム作成やワーク搬送

人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。

金型づくりでCAMプログラムの作成は重要な工程。しかし「技能者が必要な部位は3割にも満たない」(ある樹脂型メーカー)ため、簡単な部位の作成を効率化させたいという声は多い。

独自の加工パターン構造で設計情報を自動で加工情報へ展開することができる

こうした要求に対応する技術は多く登場している。工作機械の加工条件や切削工具の情報データをテンプレートとして蓄積。加工するワークに似たテンプレートを引き出す。それに穴あけやポケットなどの加工部位と加工属性を設定すると、最適な工程を割り出し、プログラム作成を効率化できる。蓄積したテンプレートとAIを活用して、手間や高度な知見が必要な見積りを最適化する機能も発表されている。

さらに、CADデータをインプットすればAIが加工プログラムを自動作成するクラウドサービスも登場。また、過去の類似図面検索や、熟練技能者の設計の考え方をAIがサポートする機能など、AIを生かした設計支援機能の開発も進んでいる。

ワイヤ放電加工機とAMRを組み合わせた自動化システム

工作機械でのワークやツール交換は自動化が進んでいる領域。しかし近年では、工場内での材料やワーク搬送、段取りなど、機械以外の部分の自動化技術が進化している。

協働ロボットを搭載したAMR(自律走行搬送ロボット)を組み合わせ、ワークの脱着、搬送、簡易洗浄を自動化できるシステムが登場。また、工具の焼き嵌め工程を自動化する装置や、段取りを効率化するシステムなど。「非加工時間」を効率化する動きが加速している。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

大型化する金型 型重量は15年で1.6倍【特集:大型化する金型への対応技術】

部品の一体化や多数個取りなどに加え、ギガキャストが登場したことで、金型の大型化は進んでいる言われる。しかし、大型化の定義が明確でなく、客観的に示すデータもない。ただ、型重量の増加=大型化とは言い切れないが、一型当りの重量…

金型メーカー座談会 若手経営者が語る
ー業界の魅力高めるためには 第一部ー

変貌する経営環境 順応の精神がカギ 座談会出席者(50音順) エムアイモルデ 宮城島 俊之社長  ヘッドライトなど自動車関連が主力のプラスチック金型メーカー。従業員は5人。本社は静岡県富士市だが工場は中国蘇州にあり、日本…

田部井製作所 CAE活用し、金型改修を削減【特集:尖った技術を使いこなせ】

要求精度と短納期に対応 自動車のインナー部品(ドアインナー、フロアなど全般)向けプレス金型などを手掛ける田部井製作所はシミュレーションソフトを活用し、パネル精度の向上と金型改修回数の削減に取り組んでいる。顧客からの高まる…

日本精機 AM技術でギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】

ソディックと共同開発、大型3Dプリンタを導入 AM技術を武器にギガキャスト向け金型で需要開拓を狙うのが、ダイカスト金型メーカーの日本精機だ。まずは、高い熱交換機能が求められるギガ向け金型で、AMで造形した入れ子部品の採用…

年間500型以上を生産する工場長が実践する現場のスケジュール管理、最適化術【特集:工場長の条件】

時には経営者、時には教え諭す教育者—。工場長には多様な役割が必要だ。こうしたマルチタスクをこなすために、どのようなことを意識しながら、責務を果たしているのか。現役工場長に、工場長としての哲学を聞いた。 工程管理の見える化…

トピックス

関連サイト