金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

23

新聞購読のお申込み

顧客の成功考え、最適な提案 小林貞人氏(GFマシニングソリューションズ社長)【この人に聞く】

GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界に対してどんなソリューションを提供していくのか。小林氏に注力する取り組み、今後の展開などを聞いた。

GFマシニングソリューションズ社長 小林貞人(こばやし・さだと)氏
1977年生まれ、インド・ムンバイ出身。12歳で来日。95年米ウースター工科大学卒業。日本精工、マテリアライズジャパンなどを経て、2020年GFマシニングソリューションズにAM事業部長として入社、23年社長に就任。趣味は自動車レース。仕事での信条は、「お客様にとっての価値の追求」。

技術伝承、新技術活用を支援

日本市場について。

大量生産のための工場は減ったが、その一方で研究開発は止まっていない。今までできなかったことをできるようにするという需要が日本にはある。微細加工などの高度な加工ニーズは残っていくと考える。そこには人の手を必要とする加工もあれば、人の手ではできない新しい技術を必要とする加工もある。

日本の課題は。

磨きやすり合わせなどといった高度な技能は日本の強み。それは今後も変わらない。その一方で、海外ではそうした部分を技術の力でカバーし、デジタル技術などを取り入れた新しいものづくりに取り組んでいる。今後、若い人たちが従来のように高度な技能を一から学んでいくには時間が足りない。日本でもなるべくゴールに近いところからものづくりができる環境が必要になる。当社はそのサポートが可能だ。

注力することは。

「カスタマーセントリック(顧客中心主義)」。お客様の成功を第一に考え、提案していく。当社の機械はどんな技術者でも一発で良いものが加工できると考えている。これまで熟練技術者しかできなかった加工や、試行錯誤していた加工を効率化することが可能だ。まさに今後そういうものが求められると思う。また、フェムト秒レーザー加工機や金属3Dプリンタなどの新技術も提供できる。ニーズを聞きながら、研究開発部門でも量産部門でもお客様に合った最適な価値を提供していきたい。

具体的な取り組みは。

現在、本社デモセンターをリニューアルしている。2024年上旬に完成予定だ。当社が保有する放電、切削、レーザー、AM(付加製造)、自動化システムといった技術を紹介するだけでなく、ユーザーや周辺メーカーなどさまざまな人たちが交流できる場を目指したい。

サービス面では。

機械の選定から導入後のアフターサービスまでをサポートする「サクセスパック」を提供する他、リモートサポートにも対応する。また、これまで欧州にしかなかった部品センターをアジア地区にも設立する予定だ。ダウンタイムを減らすサービス体制の強化に取り組む。

金型業界に対して。

世界中でデジタリゼーションが進む中、日本の金型メーカーは今後どのようにビジネスを継続し、変化させていくのか。ぜひ声を聞かせてほしい。未来に向けて、一緒に考えていきたい。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

デジタルとアナログ融合し、型づくりの構想力鍛える 八光技研【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

技術者育成、生産性向上に貢献 開発試作プレス部品の金型、プレス、レーザー加工まで一貫して手掛ける八光技研。アナログとデジタルを融合させる解析ソフトの活用術で、育成や大幅な生産性向上に役立てている。 同社はレーザー加工技術…

東洋研磨材工業〜我ら金型応援隊〜

職人技術により近い研磨を  東洋研磨材工業(東京都港区、03-3453-2351)は、鏡面ショットマシン「SMAP」を手掛ける研磨材商社。商社ながら、創業者の「いかなるニーズにも応え得る商社でありたい」という思いから、設…

【金型応援隊】GENIO SOLUTIONS 人材の育成をサポート

「扱い切る」ことが重要 「CAD/CAMを取り扱うのは、あくまで人。だから、CAD/CAMを扱い切れる人材から育てる必要がある」と語るのは、GENIO Solutionsの渡邉康二社長。同社は、海外メーカーのCAD/CA…

【ひと】熊本精研工業企画開発部部長・越智 英二さん(59) カメラによる機上測定機を開発した

カメラによる機上測定機を開発した 放電加工した金型部品をチャッキングしたままカメラで捕らえ、タブレットに映し出す。原点や輪郭をズームアップ。十字線を合わせ、その位置を加工機の座標で捉える。加工部を複数ヶ所測ることで、ピッ…

―スペシャリスト―ファム<br>±2ミクロンの要望に応える

―スペシャリスト―ファム
±2ミクロンの要望に応える

測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…

トピックス

関連サイト