取引適正化の活動継続 今年の通常総会で、日本金型工業会が山中体制になって2年目を迎える。就任以来「稼ぐ力」の強化を訴えてきた山中会長はこのほど、稼ぐ力を鍛えるために4つの軸を設定した。「価格決定力」、「市場拡大の施策の推…
顧客の成功考え、最適な提案 小林貞人氏(GFマシニングソリューションズ社長)【この人に聞く】
GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界に対してどんなソリューションを提供していくのか。小林氏に注力する取り組み、今後の展開などを聞いた。

1977年生まれ、インド・ムンバイ出身。12歳で来日。95年米ウースター工科大学卒業。日本精工、マテリアライズジャパンなどを経て、2020年GFマシニングソリューションズにAM事業部長として入社、23年社長に就任。趣味は自動車レース。仕事での信条は、「お客様にとっての価値の追求」。
技術伝承、新技術活用を支援
日本市場について。
大量生産のための工場は減ったが、その一方で研究開発は止まっていない。今までできなかったことをできるようにするという需要が日本にはある。微細加工などの高度な加工ニーズは残っていくと考える。そこには人の手を必要とする加工もあれば、人の手ではできない新しい技術を必要とする加工もある。
日本の課題は。
磨きやすり合わせなどといった高度な技能は日本の強み。それは今後も変わらない。その一方で、海外ではそうした部分を技術の力でカバーし、デジタル技術などを取り入れた新しいものづくりに取り組んでいる。今後、若い人たちが従来のように高度な技能を一から学んでいくには時間が足りない。日本でもなるべくゴールに近いところからものづくりができる環境が必要になる。当社はそのサポートが可能だ。
注力することは。
「カスタマーセントリック(顧客中心主義)」。お客様の成功を第一に考え、提案していく。当社の機械はどんな技術者でも一発で良いものが加工できると考えている。これまで熟練技術者しかできなかった加工や、試行錯誤していた加工を効率化することが可能だ。まさに今後そういうものが求められると思う。また、フェムト秒レーザー加工機や金属3Dプリンタなどの新技術も提供できる。ニーズを聞きながら、研究開発部門でも量産部門でもお客様に合った最適な価値を提供していきたい。
具体的な取り組みは。
現在、本社デモセンターをリニューアルしている。2024年上旬に完成予定だ。当社が保有する放電、切削、レーザー、AM(付加製造)、自動化システムといった技術を紹介するだけでなく、ユーザーや周辺メーカーなどさまざまな人たちが交流できる場を目指したい。
サービス面では。
機械の選定から導入後のアフターサービスまでをサポートする「サクセスパック」を提供する他、リモートサポートにも対応する。また、これまで欧州にしかなかった部品センターをアジア地区にも設立する予定だ。ダウンタイムを減らすサービス体制の強化に取り組む。
金型業界に対して。
世界中でデジタリゼーションが進む中、日本の金型メーカーは今後どのようにビジネスを継続し、変化させていくのか。ぜひ声を聞かせてほしい。未来に向けて、一緒に考えていきたい。
金型新聞 2023年12月10日
関連記事
自動車用プレス金型を手掛ける鈴木工業は、スピードを追求した金型づくりを進める。これまでにシミュレーションソフトなどのデジタルツールを導入したほか、金型部品の分散加工などに取り組み、金型製作のスピードを向上させてきた。足元…
ダイカスト市場に参入 「始まりはプラスチック成形向けの3D冷却水管だった」と話すのはKOEI TOOL(旧ケイプラスモールドジャパン、今年4月に社名変更)のAM課の石井陽部長。同社は日本、シンガポール、マレーシア、ベトナ…
三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)が、金型分野に注力している。今春、新型の微細加工機と、ジグ研削盤を発売。今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)や電子部品関連の金型加工向けを中心に売り込んでいく…
ウェブを最大限活用 令和2年の総会がウェブ会議システムになるとは想像もしていませんでしたが、コロナ禍(新型コロナウイルス感染拡大が招いた危機的、災厄的な状況)の総会であることを正会員並び賛助会員の皆様にはご理解を頂き、…


