金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

18

新聞購読のお申込み

顧客の成功考え、最適な提案 小林貞人氏(GFマシニングソリューションズ社長)【この人に聞く】

GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界に対してどんなソリューションを提供していくのか。小林氏に注力する取り組み、今後の展開などを聞いた。

GFマシニングソリューションズ社長 小林貞人(こばやし・さだと)氏
1977年生まれ、インド・ムンバイ出身。12歳で来日。95年米ウースター工科大学卒業。日本精工、マテリアライズジャパンなどを経て、2020年GFマシニングソリューションズにAM事業部長として入社、23年社長に就任。趣味は自動車レース。仕事での信条は、「お客様にとっての価値の追求」。

技術伝承、新技術活用を支援

日本市場について。

大量生産のための工場は減ったが、その一方で研究開発は止まっていない。今までできなかったことをできるようにするという需要が日本にはある。微細加工などの高度な加工ニーズは残っていくと考える。そこには人の手を必要とする加工もあれば、人の手ではできない新しい技術を必要とする加工もある。

日本の課題は。

磨きやすり合わせなどといった高度な技能は日本の強み。それは今後も変わらない。その一方で、海外ではそうした部分を技術の力でカバーし、デジタル技術などを取り入れた新しいものづくりに取り組んでいる。今後、若い人たちが従来のように高度な技能を一から学んでいくには時間が足りない。日本でもなるべくゴールに近いところからものづくりができる環境が必要になる。当社はそのサポートが可能だ。

注力することは。

「カスタマーセントリック(顧客中心主義)」。お客様の成功を第一に考え、提案していく。当社の機械はどんな技術者でも一発で良いものが加工できると考えている。これまで熟練技術者しかできなかった加工や、試行錯誤していた加工を効率化することが可能だ。まさに今後そういうものが求められると思う。また、フェムト秒レーザー加工機や金属3Dプリンタなどの新技術も提供できる。ニーズを聞きながら、研究開発部門でも量産部門でもお客様に合った最適な価値を提供していきたい。

具体的な取り組みは。

現在、本社デモセンターをリニューアルしている。2024年上旬に完成予定だ。当社が保有する放電、切削、レーザー、AM(付加製造)、自動化システムといった技術を紹介するだけでなく、ユーザーや周辺メーカーなどさまざまな人たちが交流できる場を目指したい。

サービス面では。

機械の選定から導入後のアフターサービスまでをサポートする「サクセスパック」を提供する他、リモートサポートにも対応する。また、これまで欧州にしかなかった部品センターをアジア地区にも設立する予定だ。ダウンタイムを減らすサービス体制の強化に取り組む。

金型業界に対して。

世界中でデジタリゼーションが進む中、日本の金型メーカーは今後どのようにビジネスを継続し、変化させていくのか。ぜひ声を聞かせてほしい。未来に向けて、一緒に考えていきたい。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

久野金属工業 金型・プレス・組立一貫生産【金型の底力】

プレス業界の活性化に ハイテン材など高張力鋼板や難加工材のプレス金型及びプレス加工を手掛ける久野金属工業は、次世代車向けのプレス部品の製造を強化するため、約30億円を投じ、愛知県豊明市に新工場を建設。金型からプレス加工、…

南海モルディ 金型補修を自動化【金型応援隊】

特殊鋼材料の販売や金型のメンテナンスを手掛ける商社の南海モルディ(22年9月に南海鋼材から社名変更)は、オリジナル製品「予熱くん」や「肉盛りくん」を開発、販売し好評を得ている。 「予熱くん」は、製造前の金型予熱、焼き嵌め…

キャステム 微細ワークを肉盛溶接【金型応援隊】

コネクタメーカーを始め、全国の金型ユーザーから補修の依頼が舞い込む。50μmという微細な肉盛り溶接ができるからだ。あまりに微細なため、溶加棒も自社製というこだわりを持つ。 また微細溶接だけではなく、ダイカスト金型等のボリ…

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –欧州–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

鈴木工業 デジタル技術を駆使し、スピード追求した金型づくり【金型の底力】

自動車用プレス金型を手掛ける鈴木工業は、スピードを追求した金型づくりを進める。これまでにシミュレーションソフトなどのデジタルツールを導入したほか、金型部品の分散加工などに取り組み、金型製作のスピードを向上させてきた。足元…

トピックス

関連サイト