3月8〜10日、幕張メッセで 研削と工具製造技術に特化した専門展示会「GrindingTechnology Japan 2023」が来年3月8日から3日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されることが決定した。出展募集も合…
TCTJapan2024総集編 最新のAM技術が一堂
金型関連技術も多数展示
2024年1月31日~2月2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で3Dプリンティングや付加製造(AM)技術の専門展「TCTJapan2024」が開催された。装置や周辺機器メーカーなど108社・団体が出展。最新のAM技術が披露される中、金型づくりに活用できる技術も多数展示された。
日本ミシュランタイヤは、鋳造技術を用いたコンフォーマル冷却金型の製造方法「iTechMold(アイテックモールド)」を展示した。同工法は仏IPC(射出成形および複合材国立産業技術センター)で開発された独自技術。最適な冷却回路を設計し、中子を砂型積層造形で製造する。レーザーパウダーベッド方式(LPBF)では難しい中~大型金型に適しており、ホットスタンプ向け金型などに活用できる。

ソディックは、大型金属3Dプリンタ「LPM450」で造形したギガキャスト向け金型の入れ子サンプルを展示した。同サンプルは金型鋼「SKD61」相当の独自粉末材「SVM」を用いて、金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区)によって製作された。
また、山陽特殊製鋼もダイカスト金型に適した熱間工具鋼粉末「S‐MECシリーズ」を展示した。高い熱伝導性と造形性を特長とし、造形時の割れや歪みを抑えることができるため、大型ワークの造形にも対応する。

造形技術や材料の他、周辺技術も多くみられた。スギノマシンは独自の表面処理技術「CASF」を活用し、冷却回路の内部表面を処理する技術を紹介。ショットピーニングなどの他工法に比べ、均一に綺麗な面に仕上げることができる。マテリアライズはAIを活用し、レイヤー画像から欠陥箇所を自動検出するソフトウエア「マテリアライズレイヤーアナリシス」を展示。早期に不良を検知できるため、損失を最小限に抑えることが可能になる。
「TCTJapan」は前身の展示会を含めて今年で10回目。今回は併催展と合わせて昨年比1・5倍の4万2032人(速報値)が来場した。次回は来年1月29~31日に東京ビッグサイトで開催されることが発表されている。
金型新聞 2024年3月10日
関連記事
塑性加工技術の専門展示会「MF-TOKYO2025」が7/16から開催された。過去最多となる1736小間に271社・団体が出展。世界最速プレス機や、ICTの活用、専用機など多様な製品を出展したプレス機械メーカー6社の速報…
金属造形機の最新機もウェブで 最新の3Dプリンティングやアディティブマニファクチャリング(AM)関連技術が一堂に介する「TCT Japan2021」(主催JTBコミュニケーションデザイン/Rapid News Publ…
JIMTOF2022で次世代の技術としてひときわ注目を集めたのがデジタル技術だ。IoTやAI、クラウドなどを活用し機械の稼働状況監視や加工の不具合低減に生かす。金型づくりでもデジタルトランスフォーメーション(DX)が課題…
微細精密技術を披露 工具、測定など幅広い製品が揃う EV市場や半導体の需要が拡大する昨今、微細精密加工の重要度が高まっている。今回の展示会では工具、機械に関する様々な製品が披露された。 日進工具は6月に発売する「無限コー…


