金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

13

新聞購読のお申込み

日本精機 金型流路洗浄液と装置を開発

分解不要でスケール除去

ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)は、冷却水管内部のスケールや錆を除去できる洗浄液と専用装置を開発した。6月のインターモールド名古屋で発表する。高い洗浄効果で新型同様の冷却効果を維持でき、金型寿命の延長にもつながる。ダイカスト型以外にも水管が必要な樹脂型にも提案する。

製品を効率的に冷却するため、複雑な水管を設ける金型は多い。最近は3Dプリンタで水管を造形することも増えている。

一方で課題は水管内部の洗浄。金型を使用するうちに、水管内に堆積したスケールや錆で、冷却効果が低下する。しかし、複雑な水管は内部が見えないため、直接洗浄できず、効果も確認しづらい。冷却効果を維持するため、金型を分解することもあり「数日掛かることもある」(松原雅人常務)。

母材ダメージとスケール除去性

こうした課題を解決するため、化学メーカーと共同で洗浄液「N—SR004」を開発し、合わせて専用装置も製作した。スケールや錆の除去、穴詰まりの解消が可能で、洗浄効果は高い。実証実験したサンプルワーク(写真)では、洗浄前に790㎖/分だった流量が洗浄後は1790㎖/分に改善。ほぼ新型に近い効果が得られたという。

母材への寸法影響もないのも大きな特長。「流路の変化は0・01ミリ程度の変化だった」という。また、強酸性成分で廃棄は中和処理すれば一般の産業廃棄物で処理できる。

装置本体価格は800万円程度を想定。洗浄液は現在、「一般的な洗浄液の3倍程度だが、将来は増産し、5000円/ℓに抑える」目標を掲げている。

松原常務は「定期洗浄することで、製品品質の維持安定と金型寿命の延長が期待できる。洗浄のために、金型を分解する手間も省ける」とその効果を話す。まずはダイカスト型向けに販売していくが、「冷却が必要な樹脂型などにも展開していきたい」と話している。

金型新聞 2024年5月10日

関連記事

テラスレーザー 光技術のコンテストで「最優秀チャレンジ賞」受賞

レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)はこのほど、光産業創成大学院大学(浜松市西区)主催の光技術を使った事業計画を競うビジネスコンテスト「フォトニクスチャレンジ202…

三井精機工業 高精度加工の自動化技術を披露

工場見学会を開催 三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)は3月9~11日の3日間、本社工場で工場見学会を開いた。「高精度加工の自動化」をテーマに、機上計測を搭載したジグ研削盤や微細加工に特化した立形マシニ…

ナガセインテグレックス 設置面寸法1/2の平面研削盤を発表

高能率でコンパクト ナガセインテグレックスは、JIMTOF2022出展機の第1弾として、新世代高精度門型平面研削盤「SGX—126」を開発、7月1日から発売した。中型金型プレートや精密部品の加工に最適。価格は5200万円…

イエプコ処理の受託加工<br>モールドプラスセンター

イエプコ処理の受託加工
モールドプラスセンター

 モールドプラスセンターは創業30年の金属表面処理「イエプコ処理」の受託メーカー。創業時は金型部品を扱っていたが、15年前にイエプコ処理設備を導入し、受託加工を開始した。  同処理はスイス・イエプコ社が確立した表面処理技…

フクハラ 圧縮空気中のオイルミスト測定、新型検知器発売

コンプレッサー周辺機器メーカーのフクハラ(横浜市瀬谷区、福原廣社長、045-363-7373)は、圧縮空気中に混入するオイルミストの濃度を検査する「オイルミスト検知器」の販売を開始した。低価格で簡単に取り付けでき、短時間…

トピックス

関連サイト