金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

10

新聞購読のお申込み

日本精機 金型流路洗浄液と装置を開発

分解不要でスケール除去

ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)は、冷却水管内部のスケールや錆を除去できる洗浄液と専用装置を開発した。6月のインターモールド名古屋で発表する。高い洗浄効果で新型同様の冷却効果を維持でき、金型寿命の延長にもつながる。ダイカスト型以外にも水管が必要な樹脂型にも提案する。

製品を効率的に冷却するため、複雑な水管を設ける金型は多い。最近は3Dプリンタで水管を造形することも増えている。

一方で課題は水管内部の洗浄。金型を使用するうちに、水管内に堆積したスケールや錆で、冷却効果が低下する。しかし、複雑な水管は内部が見えないため、直接洗浄できず、効果も確認しづらい。冷却効果を維持するため、金型を分解することもあり「数日掛かることもある」(松原雅人常務)。

母材ダメージとスケール除去性

こうした課題を解決するため、化学メーカーと共同で洗浄液「N—SR004」を開発し、合わせて専用装置も製作した。スケールや錆の除去、穴詰まりの解消が可能で、洗浄効果は高い。実証実験したサンプルワーク(写真)では、洗浄前に790㎖/分だった流量が洗浄後は1790㎖/分に改善。ほぼ新型に近い効果が得られたという。

母材への寸法影響もないのも大きな特長。「流路の変化は0・01ミリ程度の変化だった」という。また、強酸性成分で廃棄は中和処理すれば一般の産業廃棄物で処理できる。

装置本体価格は800万円程度を想定。洗浄液は現在、「一般的な洗浄液の3倍程度だが、将来は増産し、5000円/ℓに抑える」目標を掲げている。

松原常務は「定期洗浄することで、製品品質の維持安定と金型寿命の延長が期待できる。洗浄のために、金型を分解する手間も省ける」とその効果を話す。まずはダイカスト型向けに販売していくが、「冷却が必要な樹脂型などにも展開していきたい」と話している。

金型新聞 2024年5月10日

関連記事

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】5.自動化

多品種少量の金型を加工 2024年、金型づくりにおける自動化の技術で最も革新的だったのは、多品種少量の金型を自動で切削加工する技術ではないだろうか。形状も大きさも数量も異なる金型の部品を無人運転で加工する。人手不足に直面…

加工液から手荒れ守る
トリオ商事

保護クリームを販売  トリオ商事(愛知県瀬戸市、0561-83-6711)は皮膚に塗布することで角質層に目に見えない強力な保護膜(バリア)を作り、研削液や切削液による手肌の荒れを守る皮膚保護用クリーム「ハイテモール」を販…

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に Dr.型管Cloud シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。…

エリコンジャパン 射出成形、押出成形向けの新被膜を発売

GFRPやリサイクル材に最適 エリコンジャパン(神奈川県平塚市、0463-67-0878)はこのほど、射出成形と押出成形向けのコーティング「BALINIT MOLDENA」を発表した。ガラスファイバー強化樹脂(GFFP)…

中小製造業をマッチング
ファクトリーエージェント

クラウドサービスを開始  ファクトリーエージェント(東京都中央区)は、製造業マッチングクラウドサービスの提供を7月から本格開始したとオンライン発表した。  同社は、ジェイテクトの100%出資子会社・ジェイテクトFAとして…

トピックス

関連サイト