金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

09

新聞購読のお申込み

ALPHA LASER ENGINEERING 市川修社長インタビュー

研削力高いセラミック砥石

ALPHA LASER ENGINEERINGは昨年11月、独自ブランドの金型用セラミック砥石を発売した。優れた研削能力や耐熱性が特長で、広がる金型リユースの需要に応えていくという。市川社長に開発の狙いや今後の目標について聞いた。

金型補修をトータルサポート

「ALPHA CERAMIC」の1つ目の特長は高い研削性能。セラミックファイバー(繊維)が柔らかい。そのためファイバーが摩耗しやすく、金型をよく削れる。従来のセラミック砥石と比べて各段に研削スピードが上がる。

ファイバーが柔らかいため金型の形状にもよく馴染む。研削しながら金型の曲面にぴったりとフィットする。そのためプラスチック金型やダイカスト金型など形状が複雑な金型の仕上げ加工がしやすい。

「ALPHA CERAMIC」

2つ目の特長は耐熱性。セラミック砥石は超音波研磨機で用いると高速の反復運動による熱でバインダーが燃え、折れてしまう。そこでバインダーの耐熱温度や砥石の厚みを金型の研削加工における最適なバランスに調整した。これにより優れた耐熱性を実現した。

そして3つ目は価格。市販されているセラミック砥石と比べて約15%安い。セラミック砥石は金型の表面仕上げや放電加工による硬化層の除去、肉盛り溶接補修後の仕上げなどで必ず使う。日々用いるツールだからコスト負担をできる限り減らしたかった。

耐熱性に優れる

当社が手掛けるのは金型補修用レーザー溶接機やワイヤなどの販売。独自ブランドのセラミック砥石を開発したのは金型補修に関する設備や工具、消耗品の総合的な提案力を高めるため。近く3Dスキャナーの販売も始め、デジタルツールによる効率化技術も提案できるようにしていく。

持続可能な社会を目指す動きが世界で広がる中、金型も今後、リユースが推進されるだろう。私が社長を兼務する親会社、愛知溶業は金型補修を手掛ける。グループ企業が連携することで、金型の補修をトータルサポートしていきたい。

金型新聞 2024年7月10日

関連記事

この人に聞く2015 <br>アカマツフォーシス 赤松 隆司社長

この人に聞く2015
アカマツフォーシス 赤松 隆司社長

生産性高める技術提案 シナジー生むプロ集団に  昨年10月、兄の憲一会長から経営のバトンを受け継いだ。歯車などの精密冷間鍛造金型を手掛けるアカマツフォーシスが取り引きするのは、自動車部品などのメーカー。「金型を通じて顧客…

「常識にとらわれない挑戦が競争力の源泉」エフアンドエム代表取締役・市井宏行氏

事業を継続するために常識にとらわれず挑戦するそれが競争力の原動力に 変わり者とか常識外れとよく言われます。世の中であまり知られてない頃に5軸加工機を購入したり、たびたびCAD/CAMや工作機械の機種を変えたり。どうも周り…

「金属AMはプロセスの一つ、目的は顧客の課題解決」日本精機常務・松原雅人氏【鳥瞰蟻瞰】

金型メーカーから技術を発信 粉末やレーザーなど、多くの要素を最適に制御しなければいけないため、金属3Dプリンタによる金型づくりは簡単ではありません。また、何でも作れる魔法の杖でもありません。それでも参入したのは、切削加工…

江口博保さん 研さん重ねる金型設計の熟練者【ひと】

自動車のフィックスドウインドウやクォーターウィンドウ。その成形コストや歩留まりを改善し、環境に配慮した金型も設計した。顧客製品設計の最終確認会にも出席しアドバイスする。それらが評価され、令和2年度「現代の名工」に選ばれた…

高精度、省人化ニーズが高まる国内市場で注力すること 田代勝氏(三菱電機 産業メカトロニクス事業部長)【この人に聞く】

三菱電機は50年以上に渡って、高精度、高性能な放電加工機を開発し、付加価値の高い金型づくりに貢献してきた。近年では省人化ニーズへの対応に注力する他、金属3Dプリンタを開発するなど技術領域を広げている。同社は今後、金型業界…

トピックス

関連サイト