金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

08

新聞購読のお申込み

ALPHA LASER ENGINEERING 市川修社長インタビュー

研削力高いセラミック砥石

ALPHA LASER ENGINEERINGは昨年11月、独自ブランドの金型用セラミック砥石を発売した。優れた研削能力や耐熱性が特長で、広がる金型リユースの需要に応えていくという。市川社長に開発の狙いや今後の目標について聞いた。

金型補修をトータルサポート

「ALPHA CERAMIC」の1つ目の特長は高い研削性能。セラミックファイバー(繊維)が柔らかい。そのためファイバーが摩耗しやすく、金型をよく削れる。従来のセラミック砥石と比べて各段に研削スピードが上がる。

ファイバーが柔らかいため金型の形状にもよく馴染む。研削しながら金型の曲面にぴったりとフィットする。そのためプラスチック金型やダイカスト金型など形状が複雑な金型の仕上げ加工がしやすい。

「ALPHA CERAMIC」

2つ目の特長は耐熱性。セラミック砥石は超音波研磨機で用いると高速の反復運動による熱でバインダーが燃え、折れてしまう。そこでバインダーの耐熱温度や砥石の厚みを金型の研削加工における最適なバランスに調整した。これにより優れた耐熱性を実現した。

そして3つ目は価格。市販されているセラミック砥石と比べて約15%安い。セラミック砥石は金型の表面仕上げや放電加工による硬化層の除去、肉盛り溶接補修後の仕上げなどで必ず使う。日々用いるツールだからコスト負担をできる限り減らしたかった。

耐熱性に優れる

当社が手掛けるのは金型補修用レーザー溶接機やワイヤなどの販売。独自ブランドのセラミック砥石を開発したのは金型補修に関する設備や工具、消耗品の総合的な提案力を高めるため。近く3Dスキャナーの販売も始め、デジタルツールによる効率化技術も提案できるようにしていく。

持続可能な社会を目指す動きが世界で広がる中、金型も今後、リユースが推進されるだろう。私が社長を兼務する親会社、愛知溶業は金型補修を手掛ける。グループ企業が連携することで、金型の補修をトータルサポートしていきたい。

金型新聞 2024年7月10日

関連記事

【この人に聞く】マーポス、マルコ・ゾーリ社長

 今年、日本法人設立50周年を迎えたマーポス(東京都大田区、03 -3772-7011)。精密計測機器を手掛け、特に金型分野ではタッチプローブやレーザーによる工具やワークの計測などで、日本の金型づくりを支えてきた。近年は…

この人に聞く
碌々産業 海藤 満社長

加工技術者に新たな呼称  ミクロン台の誤差に収まる精度、鏡のように美しい仕上げ面—。こうした加工は、卓越した技術力と並々ならぬこだわりを持った技術者が高精度な機械を駆使して初めて実現する。この職人と呼ばれる人たちを「マシ…

Hexagon MI グループ企業4社を統合【この人に聞く】

計測からソフトまで一貫サポート 今年7月、計測機器やCAD/CAMなどの企業を傘下に持つHexagonグループの4社が統合し、Hexagon Manufacturing Intelligence(以下Hexagon MI…

金型企業の代弁者として情報を発信<br>日本金型工業会 小出 悟 会長に聞く

金型企業の代弁者として情報を発信
日本金型工業会 小出 悟 会長に聞く

 人材の不足や育成、CASE(コネクティビティ・オートノマス・シェアード・エレクトリック)に代表される自動車産業の変化による影響、台頭する新興国など、日本の金型産業は様々な課題を抱えている。これらに対してどう立ち向かって…

グループシナジー生かす ALPHA LASER JAPAN 木元武一社長 【この人に聞く】

ギガキャスト向け提案強化 独ALPHA LASER社のレーザー溶接機を正規輸入販売するALPHA LASER JAPAN(佐賀県鳥栖市、0942・50・9662)は今年6月、金型製作や溶接補修などを手掛けるGALAXYホ…

トピックス

関連サイト