大手切削工具メーカーの京セラは9月、高硬度材加工用(微細加工)のソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売し、微細加工市場に参入した。これまで旋削チップなどを強みとしていた同社が焼入れ鋼など高硬度材を使用する微細加工市場…
ALPHA LASER ENGINEERING 市川修社長インタビュー
研削力高いセラミック砥石
ALPHA LASER ENGINEERINGは昨年11月、独自ブランドの金型用セラミック砥石を発売した。優れた研削能力や耐熱性が特長で、広がる金型リユースの需要に応えていくという。市川社長に開発の狙いや今後の目標について聞いた。

金型補修をトータルサポート
「ALPHA CERAMIC」の1つ目の特長は高い研削性能。セラミックファイバー(繊維)が柔らかい。そのためファイバーが摩耗しやすく、金型をよく削れる。従来のセラミック砥石と比べて各段に研削スピードが上がる。
ファイバーが柔らかいため金型の形状にもよく馴染む。研削しながら金型の曲面にぴったりとフィットする。そのためプラスチック金型やダイカスト金型など形状が複雑な金型の仕上げ加工がしやすい。

2つ目の特長は耐熱性。セラミック砥石は超音波研磨機で用いると高速の反復運動による熱でバインダーが燃え、折れてしまう。そこでバインダーの耐熱温度や砥石の厚みを金型の研削加工における最適なバランスに調整した。これにより優れた耐熱性を実現した。
そして3つ目は価格。市販されているセラミック砥石と比べて約15%安い。セラミック砥石は金型の表面仕上げや放電加工による硬化層の除去、肉盛り溶接補修後の仕上げなどで必ず使う。日々用いるツールだからコスト負担をできる限り減らしたかった。

当社が手掛けるのは金型補修用レーザー溶接機やワイヤなどの販売。独自ブランドのセラミック砥石を開発したのは金型補修に関する設備や工具、消耗品の総合的な提案力を高めるため。近く3Dスキャナーの販売も始め、デジタルツールによる効率化技術も提案できるようにしていく。
持続可能な社会を目指す動きが世界で広がる中、金型も今後、リユースが推進されるだろう。私が社長を兼務する親会社、愛知溶業は金型補修を手掛ける。グループ企業が連携することで、金型の補修をトータルサポートしていきたい。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
冶具、成形、部品… ポートフォリオ構築 今年6月に創業60周年を迎えた大型プラスチック金型を手掛ける立松モールド工業。60年を機に、事業部制を採用し、成形の強化、冶具や部品の販売など金型をコアに事業ポートフォリオを構築…
自動車やオートバイ用エンジンなどの金型を手掛けるフジは、金属積層造形(AM)と5軸複合加工ができるDMG森精機の「LASERTEC65 DED hybrid」を2022年6月に導入した。国内で約10台しか導入されていない…
ササヤマが今期スタートした新中期経営計画「SAIMS247」。その中核事業となるのが金型製作期間の半減だ。デジタル技術や経験を駆使し金型づくりの大改革が進む。 全ての部品をQRで管理 材料に書かれたシリアルナンバー。入力…
若者の興味を引け 金型はものづくりの喜びがある広く知られる業界へ 若手を育てることは、金型メーカーにとって技術の伝承はもちろん、業界の活性化という点でも大切なことです。量産のものづくりがある限り、マザーツールである金型…


