金属表面処理装置「ユニフィニッシュ」 産業機械輸入商社であるユニテック・ジャパン(大阪府池田市、072-754-5757)はSablux社製(スイス)の金属表面処理装置「ユニフィニッシュ」の販売を強化し、切削や研削加工し…
【特集:技能レス5大テーマ】3.研削加工
誰でも高精度な研削
金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手不足で熟練技能者が減少する中、研削加工のスキルレス化が進む。
研削盤では、デジタルプロジェクターを搭載した研削盤が台頭。技能が必要な計測をデジタル化することで、経験の浅い技術者でも高精度な加工を可能とする。

また、自動で加工と計測ができる研削盤も出ている。ワークを加工後、接触式プローブにより形状を計測し、差分を補正加工。このサイクルを全自動で繰り返し、高品質のワークを完成することができる。
研削加工をサポートするシステムも進化している。全自動で高能率かつ高精度加工を可能にするソフトが登場。機上に搭載された加工物を自動測定し、最も高い部分から加工するプログラムやドレス条件などを自動作成できる。
平面研削盤用の画像投影システムでは、CCDカメラによって最大600倍までワークを拡大し、0・001㎜の位置決めが可能。これを活用し、熟練技能者でしかできなかった追い込み加工を簡単にした。
研削アタリ出し作業を自動で実施するソフトも見逃せない。砥石とワークの自動接触検知によって加工開始点を認識できるだけでなく、砥石タッチ後の自動スタート機能も備える。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
業界の弱体化は顧客にマイナス ユーザーと金型メーカーはどちらかが欠けても成り立たない「イコールパートナー」だと訴えてきました。我々の事業を安定させるためにも、値上げは粘り強く要求していくべきで、そのためには足並みをそろえ…
DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 金型の長寿命化、自動化へ 冷間鍛造金型を手掛けるニ…
独自の成形、金型技術で実現 樹脂レンズの光学設計から金型、成形、組立までを手がける精工技研は、紫外線(UV)硬化樹脂を用いた大口径レンズを開発した。独自の成形技術や金型技術によって実現。熱可塑性樹脂やガラスでは要求が満た…
最短2時間で研磨 多結晶ダイヤモンドのコーティング装置を手掛ける新明和工業(兵庫県宝塚市、0798・54・2156)は、コーティング後の研磨技術の開発にも注力している。これまで時間がかかっていた鏡面仕上げを最短2時間でで…



