金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

SEPTEMBER

03

新聞購読のお申込み

齋藤俊明さん 金型若手経営者が集う「天青会」会長【ひと】

今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者が集う『天青会』の第52代会長に就いた。会員が減少傾向にある中、「もう一度“にぎわい”を取り戻したい」。卒業したOBにもイベントへの参加を呼びかけ、交流の輪を広げる考えだ。

埼玉県白岡市でゴム用金型を製造する斉藤金型の社長。2016年に創業者の父親から経営を引き継いだ。日本金型工業会に入会したのはその1年ほど前。同業との交流を増やしたかった。入会後すぐに『天青会』にも入った。

「つまらなければ、1年で退会しようと決めていた」。ただ、いざ参加してみると、個人では見学できない企業の工場に行けたり、めったに会うことができないような人たちと知り合うことができたり、「貴重な経験ができて、面白かった」。

同年代、同業の経営者と交流できるのも魅力の一つだった。それまでは地元の商工会に参加し、役員も務めたが、「事業につながるわけではなかった」。『天青会』では景況感から業界動向、外注先の情報まで、同業ならではの情報交換ができ、「参加するたびに何かしらの学びがあった」。

『天青会』の会員数は近年、減少傾向にある。昨年度は新規入会が2人に対し、5人が卒業・退会した。業界全体の事業所数が減少する中、まずはOBへの参画を呼び掛け、多くの人を集める。「人が集えば、活気も生まれる。皆に参加してもらえるような会にしたい」。

金型しんぶん2025年7月10日号 

関連記事

米谷製作所 メガキャスト向け超大物金型に挑む【特集:自動車金型の未来】

企業連携で金型技術確立へ EVシフトによって、需要減少が見込まれる内燃機関(ICE)部品の金型。シリンダヘッドやシリンダブロックなどのダイカスト金型を手掛ける米谷製作所はその影響を受ける1社だ。米谷強社長は「今後、内燃機…

【鳥瞰蟻瞰】長野県南信工科短期大学校 准教授・中島 一雄氏「調べ、試し、失敗を繰り返しながら挑戦」

技術者の教育には考えさせることが重要DXで一層必要になる 分かっているものに取り組んでいても技術者としての成長はありません。自らで調べ、試し、失敗を繰り返しながら挑戦していくことこそが技術者の根幹であり、何よりも重要なこ…

【我ら金型応援隊】トクピ製作所 超高圧で自動化促進

産業用高圧ポンプや高圧クーラントユニットの製造、販売を手掛けるトクピ製作所は、超高圧クーラントユニットの製造に注力している。 「HIPRECO」は、最大30Mpaの水圧で刃先からクーラント液を噴射。切屑を細かく分断、排出…

次世代車で変わる型作り
冨山 隆アライアンス・グローバルダイレクターに聞く

 厳しくなる世界各国の燃費規制に対応するため電気自動車(EV)を始めとする、次世代自動車の浸透スピードは加速している。加えて、自動運転も次世代技術として注目を集めている。こうした自動車の変化は金型にどう影響するのか。電動…

この人に聞く
ツバメックス 山村福雄 社長

サンスターグループ傘下に  プレスやプラスチック金型を手掛けるツバメックス(新潟県新潟市、025-375-4945)は今年2月、オートバイ用部品などを手掛けるサンスター技研(大阪府高槻市、072・681・0351)に全株…

トピックス

関連サイト