金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

31

新聞購読のお申込み

ニッシン・パーテクチュアル パンチ寿命を2〜3倍に向上

レーザーで表面に微細なくぼみ

冷間圧造金型メーカーのニッシン・パーテクチュアル(埼玉県春日部市、中村稔社長)は、金型のパンチの寿命を向上させる表面改質技術を開発した。フェムト秒レーザー(1兆分の1秒)加工機でパンチ表面に微細なくぼみ(ディンプル)を加工することで、接触面積を減らし摩擦抵抗を下げつつ、潤滑材の保持性を高める。「HNP処理」の名称で鍛造金型やプレス金型向けに売り込んでいく。

フェムト秒レーザーで表面に微細なくぼみを加工したパンチ

「HNP処理」は特許申請中の技術で同社顧客と共同で開発した。微細なディンプルによって接触面積を減らすことで、摩擦抵抗が下がる。また、ディンプルが油だまりとなり、良好な潤滑状態を維持できる。同社の性能実験によると、直径50μm、深さ2μmのディンプルをコーティング被膜に加工することで処理前と比較し、寿命が2~3倍に向上した。

フェムト秒レーザー加工機を活用するため、従来の微粒子ピーニング技術とは異なり、加工したい部位に的確に処理を施すことができる。ギアなどの異形パンチにも対応可能。また、材種も問わず、工具鋼やダイス鋼、超硬合金にも対応する。ディンプルの大きさや深さも制御でき、コーティング被膜と組み合わせることもできる。

中村社長は「『HNP処理』を施すことで寿命が向上し、部品コストの低減につながる。特に高付加価値部品に施すことで、効果を最大化できる」と話す。

金型しんぶん2025年8月10日号

関連記事

設計自由度高めた3D造形技術 大陽日酸【金型テクノラボ】

金属3Dプリンタが試作造形や最終製品にとどまらず、金型づくりでの採用も進んでいる。活用が広がる一方、多くのプリンタで課題とされるのが、オーバーハング部を支えるサポート部への対応と、熱効率を最大化するための大口径化だ。本稿…

トリムラインを非接触測定
ニコン

 ニコン(東京都港区、03・6433・3600)は、プレス部品のトリムライン測定に適したレーザースキャナ「H120」とソフトウエアを開発し、金型業界向けに提案を強化している。属人的で作業のムラや工数の浪費が発生していたト…

ワンパスでミリ単位の加工が可能な研削技術【金型テクノラボ】

精密金型の製造では、エンドミルでの切削やワイヤー放電加工の後に成型研削を行うのが一般的。しかし、研削量が少なく加工に時間がかかるのが課題だった。本稿では、ワンパスでミリ単位の材料除去を可能とする「クリープフィード研削技術…

高精度な金型加工に不可欠 ツール測定・管理

高精度に金型を加工するために不可欠なツールの測定や管理は従来、熟練技能者によって行われてきた。しかし人手不足や生産性向上を背景に、製造現場の自動化ニーズは高まっておりロボットを活用したツールプリセッタや機上測定などが登場…

日本精機 水管内部の形状を崩さない化学研磨液を開発

日本精機(愛知県名古屋市、052-736-0611)は、金属3Dプリンタで造形した水管内部の形状を崩すことなく、面粗度も改善できる化学研磨液「N FCP100」を開発した。プリンタで造形した金型以外の水管研磨にも有効で、…

トピックス

関連サイト