新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
粉末冶金・プラ型メーカーを買収 F&Cホールディングス 藤巻秀平社長【この人に聞く】
プラットフォーマー目指す
鋼材商社の藤巻鋼材を中核とするF&Cホールディングス(名古屋市東区、052・972・611)は今年4月、粉末冶金や樹脂金型を手掛ける山崎TECH(大阪府枚方市)を買収した。さまざまな加工メーカーの技術を集め、あらゆる加工を受託できる「モノづくりを支援するプラットフォーム」の構築を目指すという。「金型産業を盛り上げ、日本の製造業を元気にしたい」と話す、藤巻秀平社長に買収の狙いや今後の展開を聞いた。

1999年名古屋学院大学商学部卒、ブリジストンIPG入社。2002年藤巻グループ入社。06年F&Cホールディングス企画室長、09年F&Cホールディングス専務取締役、13年F&Cホールディングス代表取締役社長。1975年愛知県生まれ、50歳。
構想するプラットフォームとは。
金型だけに限らず、樹脂やダイカスト、プレス部品メーカーなど特長のあるメーカーに参画してもらい、多くの顧客の要望に応えられるような基盤だ。簡単に言えば「こういう部品が作りたい」というユーザーがいれば、プラットフォームに問い合わせて頂ければ、現在は緒に就いたばかりだが、将来は全てを提供できるような能力を持ちたい。
なぜプラットフォームだったのか。
ユーザーから「こんな部品を作れないか」といった問い合わせが増えている。部品の変化や協力先の廃業、人手不足による生産能力の低下など理由はさまざまだと思う。
こうした課題に対し、できることは何かと考えた。当社には200人を超える営業担当者がいる。日々ユーザーの課題や声をヒアリングしている。自社グループや協力先企業の技術をマッチングができれば、その課題に対応できると判断した。
山崎TECHの買収もその一環?
M&Aになったのは偶然だがそうだ。当社は元々、冷間プレスや冷間鍛造を主力とするお客様が多い。2024年に樹脂金型向けの熱間材料の販売などを目的とした「プラスチック製品販売事業部」を立ち上げた。
材料だけで販売するのは難しく、お客様の要求に合わせて、2次加工も必要になる。その時に協力先になってくれた1社が山崎TECH。髙橋成宏元社長から「両社ともプラスチック関連の需要を開拓する想いは同じなので、グループ会社になれないか」と打診を受けたのがきっかけだ。
山崎TECHの特徴は。
山崎TECHは、住友特殊金属および日立金属(現プロテリアル)の磁性型製造部門が前身で、13年に山崎TECHとしてスタート。現在も磁性粉末冶金金型が主力だが、08年からプラスチック射出成形金型の製造販売も手掛けている。射出成形金型は最大850tクラスまで製作可能。年間売上高は約6億円、従業員数は約50名だ。
今後について。
プラットフォームの構築のために協力先のネットワークを広げたい。そうすることで、金型産業を盛り上げることができる。そして、日本の製造業を元気にしたい。
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