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ブルーム‐ノボテスト 自動化へステップアップ提案
ゴール設定まで体系化
金型産業を含め日本の製造業は自動化・省人化への対策が遅れていると言われる。この10年間、多様な自動化製品、ソリューションが誕生したものの、導入を躊躇するユーザーも少なくない。そうした状況で測定機器やソリューションを手掛けるブルーム‐ノボテスト(愛知県小牧市、0568・74・5311)は自動化への道のりを示した『自動化のステップアップ』を策定し、現状の課題を解決するために何が必要で、次の段階は何かを体系的に示し、ユーザーの自動化を推進する。その狙いや今後の取り組みについて朝尾信之社長に聞いた。

自動化への道のりを体系的にした理由は。
日本の高度なモノづくりを実現していたのは、高いスキルと経験を持つ職人だったが、それが高齢化や人手不足により、自動化や省人化に対するニーズが高まっている。
だが、展示会などで紹介される自動化ソリューションはいわゆる完成形で、新たに取り組みたいというユーザーにはとりかかりの入り口が見えにくい。
自動化を進めるには。
ユーザーが計画的に自動化を進められるようにサポートしたいと考え、ワーク測定と工具測定のパッケージを用意し、①「ワーク原点/工具折損の検知」②「測定結果に基づくフィードバック管理」(補正)③「加工状態の変化を静的データ管理」(工程管理)と、段階を追って自動化を推進する『自動化のステップアップ』を策定した。製品ごとの測定項目の比較や投資回収想定期間を設け、何から導入すべきか分かりやすいチラシを作り、無理なく自動化を進める形を提案している。
自動化を始める上で重要なことは。
現状の把握だろう。人の判断が必要な環境だと自動化はできない。例えば、車の自動運転で考えると、刻一刻と変わる道路環境をカメラやセンサーを使って検知し、判断基準を教えることで自動運転を可能にしているが、これを機械加工に置き換えると、今まで職人の経験や勘で、判断してきたノウハウをいかに言語化・数値化するかが初めの一歩になる。
かなりの難問ですね。
職人の感覚をいきなりすべて数値化することはできないが、大切なのは難しい問題を最初から完全に解こうとしないこと。例えば、問題点を「5X2×2X‐β3Z2=Y」のような式で表現した時に、初めからYを求めるのではなく、まずは1つの変数を数値化してみる。例えば、Xが5と分かれば、次はβといった感じで1つずつ解いていく。いままで人が判断していた変数を定数化するツールが機上測定であり、出来ることから取り組める「自動化のステップアップ」提案は必ず役立つものと確信している。
金型メーカーへの自動化提案は。
直近、超硬材料の問題で工具費が高騰している。そこで接触式タッチプローブ「TC52+ZX-Speed」を提案している。今後ソリッド工具から材料歩留まりの良いチップ式の活用が増える。チップ式で高い加工精度を出すには実加工に近い状態で工具精度を把握することが必要とされる。
機上測定が重要だと。
機上測定の最大のメリットはスピンドルの状態や加工熱の影響を受けたホルダと工具を実加工の環境下で、回転させながら測定し、刃先寸法やバラツキを把握・補正することで高精度な加工を実現できる点にある。
さらに、測定結果を可視化し、記録したデータを分析できれば、工具寿命の閾値設定や補正するタイミングを最適化できる。職人の感覚ではなく、数値から読み解くことで予知保全にもつながる。
今後の取り組みは。
「工具径を測っていますか」「ワーク測定していますか」「工具費は」といった問いにイエスかノーで答え、ユーザーの課題を発見し、必要な機器を提案するフローチャート策定に取り組む。
ユーザーの課題への気づきや発見をサポートするのもメーカーの役割。そのために課題を掘り起こすお手伝いを積極的に行い、「これならばうちでもできる」を引き出す提案型の営業に変わる必要がある。
金型しんぶん2026年7月10日号
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