大阪産業創造館で8月に開催した「金型技術展2022」を企画、運営した。大阪産業創造館が金型をテーマとする展示会を開くのは初めて。金型メーカーや関連企業44社が出展し、コロナ禍ながら会期1日で688人が訪れた。 金型をテー…
岩手に新工場
明輝
東北で金型補修車のサポート要求に対応
東北でバンパーなど大型の金型を製造・補修できる金型メーカーが少なく工場の新設を決めた

明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)は、一関工場(岩手県一関市)の敷地内に第2工場を新設する。4月着工、10月稼働予定。新たに自動車部品などのプラスチック射出成形用金型のメンテナンス事業を手掛ける。将来的には金型加工設備の導入も検討しており、東北地区での大型金型のサポート需要の取り込みを狙う。
シボ加工までトータルで
国内の生産拠点としては、神奈川工場(神奈川県厚木市)、厚木工場(同)、一関工場に次ぐ4拠点目。生産拠点の新設は、2009年のスロバキア工場(現在閉鎖)以来、11年ぶりとなる。
建物と設備の投資額は約2億5000万円。新工場の建物面積は約530平方メートル。つり上げ荷重30tのクレーンやダイスポッティングプレス(300t)、レーザー溶接機などを導入する。
これまで一関工場でできなかった大型金型の修理、改造、最終調整を行う。本社工場などから送る金型に加え、他の企業の金型メンテナンスも引き受ける。また、敷地内には、シボ加工メーカーの棚澤八光社(大阪府東大阪市)の工場も併設し、シボ加工も手掛けられるようにする。
一関工場は現状、型重量5tまでしか製造できないが、24年までには新工場に大型金型が製造できる加工設備を導入する予定。「将来的には、大型金型の製造・試作からシボ加工まで一気通貫で提供できる体制を目指す」(黒柳貴宏社長)。
得意先のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が東北地域に生産集約する中、同地域に自動車のバンパーやグリルなどといった大型金型を製造、メンテナンスできる企業が少なく、顧客の利便性の向上を図るために新設を決めた。「金型の修理をするにも製造元によっては、往復4日の輸送時間を要するため、顧客の生産計画調整、在庫積上げ、輸送手配
などの負担も
考えると現地でのサポート需要は十分にある」(黒柳社長)。
自動車関連分野に加え、新規分野の開拓も狙う。「これまで培ってきた人材と技術地盤を活かすとともに、棚澤八光社とも上手く協業しながら、新規分野の需要も取り込んでいきたい」(黒柳社長)。
金型新聞 2021年2月10日
関連記事
東京ビッグサイト(東京都江東区)で7月2日~4日に開催された「推し活EXPO」。好きな有名人やキャラクターなどを応援する“推し活”に関連するグッズやサービスなどが展示され、3日間で大手小売店や出版社、玩具メーカーなど3万…
金型の魅力を届ける元タカラジェンヌ 元宝塚歌劇団男役で、昨年から「金型大使」として活動を始めた。静岡県内を中心に金型メーカーを訪問し、エンターテインメントの世界で培った研ぎ澄まされた感性を武器に新たな角度から金型の魅力を…
大同DMソリューション(大阪府大東市、072・871・8601、以下DDMS)は、特殊継手「エルボ」などの加工技術を持つ野田金型(大阪府高石市、堀口展男社長)から事業を譲り受けた。エルボの加工や同社の持つ大型加工を取り…
日本の価値はどこにある 量産支える金型や知見 松岡 先ほど松野さんが安く作ると話されましたが、私は金型を安くしたくないですね。金型は本来高くなきゃいけないのに、どんどん下がっています。持続的に経営をしていくためにも、値段…


