金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

17

新聞購読のお申込み

岩手に新工場
明輝

東北で金型補修

車のサポート要求に対応

東北でバンパーなど大型の金型を製造・補修できる金型メーカーが少なく工場の新設を決めた

 明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)は、一関工場(岩手県一関市)の敷地内に第2工場を新設する。4月着工、10月稼働予定。新たに自動車部品などのプラスチック射出成形用金型のメンテナンス事業を手掛ける。将来的には金型加工設備の導入も検討しており、東北地区での大型金型のサポート需要の取り込みを狙う。

シボ加工までトータルで

 国内の生産拠点としては、神奈川工場(神奈川県厚木市)、厚木工場(同)、一関工場に次ぐ4拠点目。生産拠点の新設は、2009年のスロバキア工場(現在閉鎖)以来、11年ぶりとなる。

 建物と設備の投資額は約2億5000万円。新工場の建物面積は約530平方メートル。つり上げ荷重30tのクレーンやダイスポッティングプレス(300t)、レーザー溶接機などを導入する。

 これまで一関工場でできなかった大型金型の修理、改造、最終調整を行う。本社工場などから送る金型に加え、他の企業の金型メンテナンスも引き受ける。また、敷地内には、シボ加工メーカーの棚澤八光社(大阪府東大阪市)の工場も併設し、シボ加工も手掛けられるようにする。

 一関工場は現状、型重量5tまでしか製造できないが、24年までには新工場に大型金型が製造できる加工設備を導入する予定。「将来的には、大型金型の製造・試作からシボ加工まで一気通貫で提供できる体制を目指す」(黒柳貴宏社長)。

 得意先のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が東北地域に生産集約する中、同地域に自動車のバンパーやグリルなどといった大型金型を製造、メンテナンスできる企業が少なく、顧客の利便性の向上を図るために新設を決めた。「金型の修理をするにも製造元によっては、往復4日の輸送時間を要するため、顧客の生産計画調整、在庫積上げ、輸送手配
などの負担も
考えると現地でのサポート需要は十分にある」(黒柳社長)。

 自動車関連分野に加え、新規分野の開拓も狙う。「これまで培ってきた人材と技術地盤を活かすとともに、棚澤八光社とも上手く協業しながら、新規分野の需要も取り込んでいきたい」(黒柳社長)。

金型新聞 2021年2月10日

関連記事

金型メーカー座談会 若手経営者が語る
ー業界の魅力高めるためには 第一部ー

変貌する経営環境 順応の精神がカギ 座談会出席者(50音順) エムアイモルデ 宮城島 俊之社長  ヘッドライトなど自動車関連が主力のプラスチック金型メーカー。従業員は5人。本社は静岡県富士市だが工場は中国蘇州にあり、日本…

金属3Dの金型で革命を ムトー精工が挑むコスト削減と新価値の創造[金型の底力]

樹脂部品の金型から成形、組み立てまでを手掛けるムトー精工は金属3Dプリンタによる金型づくりを進めている。成形サイクルを上げ、コストダウンや成形機の設備削減などを狙う。さらに、他の技術と組み合わせ、付加価値の向上にもつなげ…

冨士ダイス 21年4‐9月期決算

半導体関連が好調 車載電池用金型も増加 冨士ダイス(東京都大田区、03-3759-7181)の2021年4‐9月期売上高は、前年同月比23.8%増の83億6300万円だった。半導体関連金型や車載電池用金型などの販売が好調…

シミュレーションソフト【Breakthrough!】

金型のユーザーニーズとして普遍的なものが短納期化。昨今は開発期間の短縮など金型生産に費やす時間が短くなっているほか、コスト削減のため工数削減(手戻り削減)が大きな課題となっている。そこで重要なのがCAEの有効活用だ。近年…

ガラス両面MLAを量産 三重野計滋氏(ワークス社長)【特集:次の10年を勝ち残る4つの道】

EV化などによる金型需要の変化やAMをはじめとする新たな製造技術の登場など金型産業を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化している。金型メーカーには今後も事業を継続、成長させていくため未来を見据えた取り組みが求められてい…

トピックス

関連サイト