新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
【我ら金型応援隊】トクピ製作所 超高圧で自動化促進

産業用高圧ポンプや高圧クーラントユニットの製造、販売を手掛けるトクピ製作所は、超高圧クーラントユニットの製造に注力している。
「HIPRECO」は、最大30Mpaの水圧で刃先からクーラント液を噴射。切屑を細かく分断、排出することで巻き付きを防止し、ワークや工具の交換の自動化に貢献する製品だ。
前身となる特殊ピストン製作所は1984年、国内初のセラミックを使用した工業用プランジャーポンプを開発した。その後、社名をトクピ製作所として再スタートした後も、そのころに培った技術を軸にクーラントの製造に着手し、「HIPRECO」の開発に至った。

「テスト加工も行っているので、まずは30Mpaの世界を試して欲しい」(森合主税社長)。
- 本社:大阪府八尾市大竹3-167
- 電話:072-941-2288
- 代表者:森合主税社長
- 事業内容:産業用プランジャーポンプ製造販売、高圧クーラント装置の製造販売、ミスト装置の製造販売▽従業員:35人
- 創業:1967年
金型新聞 2021年4月10日
関連記事
PART4:モノエン・モビツーのトップに聞く金型メーカーに期待すること 技能絶やさぬ取り組み / 型にとらわれぬ柔軟な視点 人の動き、 カンコツを定量化 次世代車の中でも、やはり電動化へのインパクトは大きい。金型への影響…
一桁ミクロンの加工精度 「マシニングで出せない精度の穴加工は、是非任せてほしい」と語るのは、長年ジグボーラー加工やジグ研削加工に携わってきた、太陽テクニカの大畠正陽社長。同社は、航空・宇宙産業の部品から工作機械の主要精密…
令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。 家城淳社長愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オ…
事業を継続するために常識にとらわれず挑戦するそれが競争力の原動力に 変わり者とか常識外れとよく言われます。世の中であまり知られてない頃に5軸加工機を購入したり、たびたびCAD/CAMや工作機械の機種を変えたり。どうも周り…