切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)は金型加工に特化した工具の開発に取り組んでいる。昨年4月にはこれまでブランド名だった「MOLDINO」を社名に改め、これまで以上に金型加工の課題を…
【ひと】明工精機代表取締役・北原収さん リーマン後に加工メーカーを立ち上げた
リーマン後に加工メーカーを立ち上げた

「日本一の賃加工屋を目指す」。リーマンショック後の2009年、世界的な不況の真っただ中に部品加工メーカーから独立。ダイセットやモールドベースなどを手掛ける明工精機を設立した。金融機関からは「正気ですか」と驚かれたという。
設立当初はなかなか仕事が取れず、苦労した。なんとか会社を軌道に乗せようと、がむしゃらに奮闘した。転機が訪れたのは2011年。タイで起こった大洪水だった。
タイ中心部を襲った未曾有の大洪水は、日系企業にも甚大な被害をもたらした。稼働停止に陥る企業が相次ぐ中、現地工場が被災したある大手メーカーから急きょ仕事が舞い込んできた。「1週間で12型作ってほしい」。
当時、従業員は自身含め3人。1週間徹夜で働き、何とか納期に間に合わせた。すると、その対応と品質が高く評価され、その後も仕事が回ってくるようになった。会社も徐々に軌道に乗りはじめ、設備も充実させていく。
15年には恒温工場を新設し、20年に超精密加工が可能なジグボーラー(安田工業)や、大型の平面研削盤(岡本工作機械製作所)を導入した。「少しでも良い物を提供するために、機械や工具への投資は惜しまない」。
設立から12年。従業員は3人から25人に増えた。「従業員がやりがいをもって働ける会社をつくり、全員でいつか必ず日本一になる」。
金型新聞 2021年5月14日
関連記事
電動車による部品の変化や脱炭素対応などさまざまな変化に迫られている金型業界。見てきたように、こうした変化に対応すべく、プレス金型の製造現場ではいろんな取り組みを進めている。一方で、環境変化によってプレス機のニーズは変わる…
「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上…
「六角パンチやピンの研削加工では多少寸法のズレが発生するため、補正するのが常ですが、狙い通りに寸法がハマッた瞬間はヨシッとガッツポーズします」と笑顔を見せるのは堀江亜衣奈さん(22)。精密鍛造金型や部品を手掛ける阪村エン…
つくれる領域を広げる 顧客ニーズに応えたい 特異性のある会社作り 〜金型の大型化に対応〜 1970年生まれ、岐阜県岐阜市出身。大阪経済法科大学法学部卒、金融機関に勤務後、1996年に黒田製作所に入社し、製造部仕上課に配…
