金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

13

新聞購読のお申込み

【ひと】明工精機代表取締役・北原収さん リーマン後に加工メーカーを立ち上げた

リーマン後に加工メーカーを立ち上げた

 「日本一の賃加工屋を目指す」。リーマンショック後の2009年、世界的な不況の真っただ中に部品加工メーカーから独立。ダイセットやモールドベースなどを手掛ける明工精機を設立した。金融機関からは「正気ですか」と驚かれたという。

 設立当初はなかなか仕事が取れず、苦労した。なんとか会社を軌道に乗せようと、がむしゃらに奮闘した。転機が訪れたのは2011年。タイで起こった大洪水だった。

 タイ中心部を襲った未曾有の大洪水は、日系企業にも甚大な被害をもたらした。稼働停止に陥る企業が相次ぐ中、現地工場が被災したある大手メーカーから急きょ仕事が舞い込んできた。「1週間で12型作ってほしい」。

 当時、従業員は自身含め3人。1週間徹夜で働き、何とか納期に間に合わせた。すると、その対応と品質が高く評価され、その後も仕事が回ってくるようになった。会社も徐々に軌道に乗りはじめ、設備も充実させていく。

 15年には恒温工場を新設し、20年に超精密加工が可能なジグボーラー(安田工業)や、大型の平面研削盤(岡本工作機械製作所)を導入した。「少しでも良い物を提供するために、機械や工具への投資は惜しまない」。

 設立から12年。従業員は3人から25人に増えた。「従業員がやりがいをもって働ける会社をつくり、全員でいつか必ず日本一になる」。

金型新聞 2021年5月14日

関連記事

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

金型は成長産業 「金型は世界的には成長産業」―。そう話すのはCAD/CAMメーカー、C&Gシステムズの塩田聖一社長。コンピューターエンジニアリング(CE)とグラフィックプロダクツ(GP)の合併から4年半、年平均の成長率1…

関東製作所 渡邉社長インタビュー 【特集:営業ってどうする?】

デジタルマーケティングで見込客を獲得 近年は国内の金型市場が縮小しており、いかに新規開拓を行うかが大きな課題となっており、効率良く営業活動を展開するための仕組みやシステムの構築も求められる。年間の新規引き合い件数500件…

齋藤俊明さん 金型若手経営者が集う「天青会」会長【ひと】

今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者が集う『天青会』の第52代会長に就いた。会員が減少傾向にある中、「もう一度“にぎわい”を取り戻したい」。卒業したOBにもイベントへの参加を呼びかけ、交流の輪を広げる考えだ。 埼…

三菱日立ツール 増田 照彦 社長に聞く<br>新ブランド「MOLDINO」の狙いとは

三菱日立ツール 増田 照彦 社長に聞く
新ブランド「MOLDINO」の狙いとは

この人に聞く2017 『金型命』で社員一丸  今年5月、三菱日立ツールが新ブランド「MOLDINO(モルディノ)」を発表した。英語で金型を意味する「MOLD&DIE」と、革新を意味する「INNOVATION」か…

【この人に聞く】ケイパブル 河原洋逸社長 海外取引、営業を支援

 CAPABLE(ケイパブル、京都市南区)はこのほど、金型の受発注プラットフォーム「CAMPUS(キャンパス)」を立ち上げた。金型メーカーはキャンパスに設備情報などを登録し、ケイパブルが受注した仕事をキャンパス内の最適な…

トピックス

関連サイト