金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

11

新聞購読のお申込み

三共理化学 磨き用のブラスト研磨材

機械化図れ、作業時間短縮

三共理化学(埼玉県桶川市、048-786-2118)はこのほど、ブラスト研磨装置向け特殊研磨材「Lappin(ラッピン)」に粗磨き用(粒度♯220~600)を追加した。これまで人手をかけていた粗磨き作業の機械化が図れる他、作業時間も大幅に短縮することができる。

「ラッピン」はブロア式、コンプレッサ式のエアブラスト研磨装置で使用できる特殊研磨材。弾性母材に砥粒が付いた研磨材で、下地の素材を傷つけることなく、バリや加工目を除去することができる。昨年から中磨きや仕上げ用(♯1500~1万)を発売していた。

新製品の粗磨き用は、♯220、320、400、600の4種類を揃える。砥粒は炭化ケイ素で、工具鋼やステンレス鋼、アルミ合金などの材質に対応する。♯220を使用した表面の仕上がりは、Ra(表面粗さ)0.8μmを実現する。

新製品によって粗磨きから中磨き、仕上げまでを研磨装置で仕上げることが可能になった。「これまで粗磨きは手作業で行っていたが、機械化が可能になり、作業効率を向上させることができる。1時間かかっていた作業が30分に短縮した事例もある」(ビジネス開発部の村松三樹緒氏)。

また、ロボットなどの自動化装置を組み合わせた自動化提案なども行っている。「ブラスト研磨は金型など複雑な形状のワークと相性が良い。自動化など顧客の課題に合わせた提案を行っていく」(村松氏)。

金型新聞 2021年12月10日

関連記事

ユニオンツール HRC60以上の高硬度材加工用エンドミルを販売開始

ユニオンツールはこのほど、高硬度材加工用のロングネックボールエンドミル「HWLB」の販売を開始した。HRC60の高硬度材でも効率よく加工できる。 従来のHARDMAXコートに比べ、耐摩耗性の高いコーティング「HMWCOA…

光洋メタルテック 新鍛造ラインを確立

リードタイム短縮、工数低減 ジェイテクトのグループ会社、光洋メタルテック(三重県伊賀市)は、従来の縦型熱間プレス工法で実現できない複雑な形状を全自動の鍛造プレスローリング工法でAT車用多段変速機に使用される遊星ギヤリング…

アマダマシナリー 新型プロファイル研削盤

デジタルプロジェクター搭載 自動で計測や補正が可能 アマダマシナリーはデジタルプロジェクターを搭載したプロファイル研削盤「DPG‐150」の販売を始める。自動計測や補正機能を持ち、経験の浅い技術者も高精度な加工ができる…

大豊工業がアルミダイカストで「パワー半導体用冷却器」を開発、低コストで高い冷却性能

大豊工業(愛知県豊田市)はこのほど、アルミダイカストで「パワー半導体用冷却器」を開発。独自開発した高熱伝導材料を使用したことに加え、狭いピッチで細長い形状のフィンを立てる設計により、低コストかつ高い冷却性能を発揮する。 …

アッサブジャパン AMの受託造形を強化し、600mmサイズに対応

アッサブジャパン(東京都千代田区、03・5226・3771)は金属3Dプリンタの受託造形事業を強化する。中国にあるグループ企業に最大600㎜角までの造形が可能な金属3Dプリンタを導入し、大型の造形ワークを受託する。ギガキ…

トピックス

関連サイト