小〜中物の加工に対応 三菱電機はこのほど、油加工液仕様のワイヤ放電加工機「MX900」を発売した。XY軸の移動量が300×300㎜で、モータコア向け金型などの中物から電子部品などの小物まで幅広い加工領域を1台で対応する…
三共理化学 磨き用のブラスト研磨材
機械化図れ、作業時間短縮

三共理化学(埼玉県桶川市、048-786-2118)はこのほど、ブラスト研磨装置向け特殊研磨材「Lappin(ラッピン)」に粗磨き用(粒度♯220~600)を追加した。これまで人手をかけていた粗磨き作業の機械化が図れる他、作業時間も大幅に短縮することができる。
「ラッピン」はブロア式、コンプレッサ式のエアブラスト研磨装置で使用できる特殊研磨材。弾性母材に砥粒が付いた研磨材で、下地の素材を傷つけることなく、バリや加工目を除去することができる。昨年から中磨きや仕上げ用(♯1500~1万)を発売していた。
新製品の粗磨き用は、♯220、320、400、600の4種類を揃える。砥粒は炭化ケイ素で、工具鋼やステンレス鋼、アルミ合金などの材質に対応する。♯220を使用した表面の仕上がりは、Ra(表面粗さ)0.8μmを実現する。
新製品によって粗磨きから中磨き、仕上げまでを研磨装置で仕上げることが可能になった。「これまで粗磨きは手作業で行っていたが、機械化が可能になり、作業効率を向上させることができる。1時間かかっていた作業が30分に短縮した事例もある」(ビジネス開発部の村松三樹緒氏)。
また、ロボットなどの自動化装置を組み合わせた自動化提案なども行っている。「ブラスト研磨は金型など複雑な形状のワークと相性が良い。自動化など顧客の課題に合わせた提案を行っていく」(村松氏)。
金型新聞 2021年12月10日
関連記事
加工と表面処理も 非鉄金属や銅などを扱う専門商社の白銅(東京都千代田区、03-6212-2811)は昨年から、ピンやパンチなど特注金型部品の取り扱いを始めている。連携する中国の加工メーカーで製作した部品を輸入し、日本国内…
真円度4分の1 沖電線(川崎市中原区、044-766-3171)はこのほど、電極線製品を全面リニューアルした。電極線全製品の真円度を現行品の4分の1の0・25μmまで抑えたほか、パッケージも一新。5月から国内販売を開始…
粉末冶金金型を手掛ける小林工業は、ヘリカル形状を回転機構を持たない成形機で粉末成形する技術を開発した。粉末を均一にするプレス技術と、回転しながら製品を取り出す独自の金型によって実現した。ニアネット成形することで超硬エンド…
息苦しくなく、メイク落ちない マスクの形を立体的に支えるマスクフレーム。歯ブラシのプラスチック金型メーカー、武林製作所(大阪府八尾市、072-998-1207)が開発した「マスクのほね」が人気だ。 一本のフレームで、不織…


