金型は大量生産の治具から個別少量生産へとシフトしたことで、高品質な「個の量産」技術が求められている。そこで必要になるのが膨大に増えるデータの適切な管理や共有。本稿では新たなデータ連動テクノロジー「メタデータ」を活用し、製…
パンチ工業 3Dスキャナ計測サービスを開始
不具合の原因究明

パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)は今年1月、3Dスキャナを活用した新サービス「3D計測パートナーズ」の提供を開始した。従来の測定では難しかった製品の形状を測定し、測定データを加工・分析することで不具合の原因究明や改善策などの提案を行う。開発リードタイムの短縮や品質完成度の向上に貢献する。
これまで製品の品質を確認するには、ノギスや三次元測定機などを使った寸法測定で行うことが多かった。そのため、製品の歪みなど3次元的な現象をみることが難しく、時間がかかったり、正確に測定したりすることができなかった。
「3D計測パートナーズ」は同社北上工場(岩手県北上市)に設備する3Dスキャナを活用し、顧客の品質確認における課題を解決するサービス。利用者は金型や成形品などの現物を同社に預けることで3D形状データの分析や解決策などの提案を受けることができる。
料金体系はサービス内容によって3種類。形状評価が可能な「ライトプラン」で19万8000円(税別)。その他に「スタンダード」「プレミアム」を揃える。パートナープラン(無料)も用意する。課題に対する相談や活用事例の紹介、サンプルなどを受けることができる。
サービスの開始に合わせて、同社サイト内に特設ページを開設。問い合わせや無料相談プランへの登録などが可能。サービスの詳細情報なども確認できる。商品開発課長の宮本卓氏は「同サービスを利用することで、不良率の低減や設計の最適化などにもつながる」としている。
金型新聞 2022年2月10日
関連記事
3D積層部品の後加工 津田駒工業(石川県野々市市、076・294・5111)は、3D積層造形部品の仕上げ加工や試作部品の加工向けとして開発した小型加工機「MDP‐0002」を発売した。 主軸は毎分最高3万回転。加工できる…
多機能カッタシリーズ 三菱マテリアルはこのほど、高能率加工用多機能カッタ「VPX」シリーズに低抵抗インサート「Lブレーカ」を追加した。8材種48アイテムを加え、幅広い被削材の加工に対応する。 切れ味重視の設計により低…
テクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は中小企業向けの個別受注型や多品種少量型に特化した生産管理システム「TECHSシリーズ」の導入実績が3800社に達成したと発表した。同シリーズは1994年の発売以降、金…
現在、大半の企業で切削条件の変化に応じて送り速度を調整しない、最適ではないNCプログラムが使われおり、多くの時間とコストを費やしている。残念なことに、この非効率的な加工に気づいていない企業が多い。この問題を解決し、時間節…