金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

14

新聞購読のお申込み

「金型業界で働く女性の声や悩みにも耳を傾けて」名古屋精密金型営業部部長・渡邊祐子氏

インターモールド大阪では4月20日、女性雇用のメリットや現場の男女共同参画などを討論する特別イベントが開かれる。労働人口減少により製造業は女性の活躍が課題で、金型業界も働き方改革など取組みが始まっている。日本金型工業会では女性の活躍を推進する「かながた小町」を設け、現場で働く女性の声や悩みなど業界内へ発信を強化。そこで金型業界における女性活躍の現状や課題、業界に知ってもらいたいことをイベントの参加者である名古屋精密金型の渡邊祐子部長に聞いた。

経営者層の「聞く力」

リモートワーク導入も

働く女性の現状は。

業界内で女性が増えたという実感はありません。製造現場は男性が中心。設計や磨き工程など一部に女性も入っていますが、女性が入社し活躍する現場にするには道のりは長いと感じます。

現場の取り組みは。

働きやすい環境にしようと女性専用の休憩室を作るなど取り組んできましたが、改めて、女性たちにヒアリングすると意外なニーズを聞きました。

そのニーズとは。

彼女たちはやる気があるのに男性と平等なチャンスを与えてもらえていないと感じているようです。例えば、残業できるのに声がかからないとか。上司の気遣いもあると思いますが、「働ける、頼られたい」という女性がいることを知ってほしい。

キャリア志向ですね。

そこは個人で異なりますが、女性とコミュニケーションを図り、互いのニーズをマッチングする必要があります。女性は本音が言えないことも多いので、経営者層と女性の間を取り持つ調整役がいると心強いですね。

まずは聞くことだと。

経営者や工場長など少しずつ女性雇用に対する理解を深めてほしい。今後も人手不足は深刻化し、工場の働き手は減っています。求人を出しても応募も来ません。その中で、金型を作り続けるには男性はもちろん、女性もアシスト役として活躍する場はたくさんあると思います。例えば、重量物の運搬でパワーリフトを導入すれば、女性でも納品に行けます。少額投資で女性も働ける環境を作れるなら、業界の発展につながるのではないでしょうか。

金型業界に伝えたいことは。

互いにリスペクトする環境づくりが重要です。産休や育児休暇制度に加え、テレワーク導入も業界課題の1つ。まずは互いを知ることで溝も埋まります。インターモールド大阪に続き、7月の名古屋展でも女性従業員による討論会を行います。これをきっかけに女性の声に耳を傾けてほしい。

金型新聞 2022年4月10日

関連記事

リーダーの条件Part3
いま活躍するリーダーの心得

 新型コロナで需要が減速し、自動車の電動化で産業構造が変わるかもしれない。先の見通しにくい混沌とする時代に、リーダーはどういったことを心掛け、自らの指針としているのか。時代をリードに考えを聞いた。 伊藤製作所 伊藤 澄夫…

【鳥瞰蟻瞰】エスアイ精工社長・指尾 成俊氏 QCD+「E(Emotion=感情)」

選ばれる企業になるために経営者の美意識によって顧客の感性に訴求する 当社は1986年に創業したカーボン素材などの高精度加工を得意とする従業員13人の会社です。主に半導体の製造工程で使用されるカーボン製治具などを手掛けてお…

ジヤトコエンジニアリング<br>永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

ジヤトコエンジニアリング
永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…

オネストン・鈴木 良博社長「グループで金型強化」

パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎えた。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」の特殊部品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・ケンタッキー…

【金型の底力】チヨダ工業 豊富な資源を活用し、新たな価値を創出

木質流動成形でSDGsに貢献 技術で差別化を図る 「木質流動を世の中に広め、木材が樹脂やアルミに変わる新たな材料として注目され、持続可能な社会作りに貢献したい」と話すのはチヨダ工業の早瀬一明社長。SDGsやカーボンニュー…

トピックス

関連サイト