金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

30

新聞購読のお申込み

「金型業界で働く女性の声や悩みにも耳を傾けて」名古屋精密金型営業部部長・渡邊祐子氏

インターモールド大阪では4月20日、女性雇用のメリットや現場の男女共同参画などを討論する特別イベントが開かれる。労働人口減少により製造業は女性の活躍が課題で、金型業界も働き方改革など取組みが始まっている。日本金型工業会では女性の活躍を推進する「かながた小町」を設け、現場で働く女性の声や悩みなど業界内へ発信を強化。そこで金型業界における女性活躍の現状や課題、業界に知ってもらいたいことをイベントの参加者である名古屋精密金型の渡邊祐子部長に聞いた。

経営者層の「聞く力」

リモートワーク導入も

働く女性の現状は。

業界内で女性が増えたという実感はありません。製造現場は男性が中心。設計や磨き工程など一部に女性も入っていますが、女性が入社し活躍する現場にするには道のりは長いと感じます。

現場の取り組みは。

働きやすい環境にしようと女性専用の休憩室を作るなど取り組んできましたが、改めて、女性たちにヒアリングすると意外なニーズを聞きました。

そのニーズとは。

彼女たちはやる気があるのに男性と平等なチャンスを与えてもらえていないと感じているようです。例えば、残業できるのに声がかからないとか。上司の気遣いもあると思いますが、「働ける、頼られたい」という女性がいることを知ってほしい。

キャリア志向ですね。

そこは個人で異なりますが、女性とコミュニケーションを図り、互いのニーズをマッチングする必要があります。女性は本音が言えないことも多いので、経営者層と女性の間を取り持つ調整役がいると心強いですね。

まずは聞くことだと。

経営者や工場長など少しずつ女性雇用に対する理解を深めてほしい。今後も人手不足は深刻化し、工場の働き手は減っています。求人を出しても応募も来ません。その中で、金型を作り続けるには男性はもちろん、女性もアシスト役として活躍する場はたくさんあると思います。例えば、重量物の運搬でパワーリフトを導入すれば、女性でも納品に行けます。少額投資で女性も働ける環境を作れるなら、業界の発展につながるのではないでしょうか。

金型業界に伝えたいことは。

互いにリスペクトする環境づくりが重要です。産休や育児休暇制度に加え、テレワーク導入も業界課題の1つ。まずは互いを知ることで溝も埋まります。インターモールド大阪に続き、7月の名古屋展でも女性従業員による討論会を行います。これをきっかけに女性の声に耳を傾けてほしい。

金型新聞 2022年4月10日

関連記事

電動車で変わるプレス機械のニーズ 高精度、大型化が加速する[プレス加工技術最前線]

高張力鋼板(ハイテン材)の増加や、自動車の電動化で必要となるプレス部品の精密化などにより、プレス金型は高度化している。金型はプレス機の精度や剛性に倣ってしまうため、これまで以上に金型とプレス機の両方の知見が重要になってい…

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く<br>セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く
セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

研究開発が新たな道  リーマン・ショック以降需要が回復しているものの、これがいつまで続くのか。自動車の電気化やインターネットの技術革新が産業構造にどんな影響を及ぼすのか。それが、日本の金型メーカーの多くの経営者が抱く未来…

黒田精工 黒田浩史社長「電動化の波捉え、 成長」

黒田精工(川崎市幸区、044・555・3800)は今年、創業100周年を迎えた。ゲージ製造から始まり、金型、研削盤、ボールねじへと事業を展開してきた同社。金型は戦後間もない1946年から製造を開始し、今に至る。近年は電動…

金型補修の技術伝承を支援 岩倉義典氏(岩倉溶接工業所社長)【この人に聞く】

ステンレスを主体にアルミ、チタンなどの金属の溶接加工を手掛ける岩倉溶接工業所(静岡県島田市、0547・37・4585)は今年8月から、金型溶接の受託加工事業と金型溶接・仕上げの技術支援事業を開始した。金型補修における人手…

5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く

 Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省…

トピックス

関連サイト